料理家・松山たけしさん直伝!読むレシピ 第6回「綺麗なキノコ豚汁」
#レシピ

2021.11.24wed

料理家・松山たけしさん直伝!読むレシピ 第6回「綺麗なキノコ豚汁」

人気のインスタグラムで、独特のゆるい文章とともにシンプルかつおいしそうなレシピを綴っている料理家・松山たけしさん。今、作りたい一皿を、素敵な言葉を添えて教えてくれます。

料理家・松山たけしさん直伝!読むレシピ 第6回「綺麗なキノコ豚汁」

綺麗なキノコ豚汁

豚汁はどうやったって、大概おいしく作れる。

肉も、野菜も、味噌も、だしも、
いろんなうま味が混ざりあって、
口に入れた瞬間、即座にうまいと感じる。

もはや、汁がメイン。

だけども、
汁物はやっぱりいい脇役でいたい。
バランスよく、一汁三菜で。

今回は、うま味も雑味も渦巻いている、
パワー豚汁ではなく、
素材のおいしさを感じる
お上品な豚汁に仕上げます。
キノコもたくさん使って。

綺麗な味にするには、
「霜降り」をすることと、
「だしは使わない」こと。

霜降りというのは、高級なお肉のこと。
ではなくて、先にさっと茹でることです。

そうすることで、
臭みや余分な脂などが落ちて味が綺麗に。

また、だしはわざわざとらなくても、
肉と野菜と味噌で十分うま味は保証できます。

そして、味噌あじが強すぎてもいけません。
あまりミソミソさせず、
醤油やみりんなども加えて優しく仕上げると、
汁物として丁度いいおいしさの、
じんわりと染み渡る豚汁に。

材料(2人分)

ニンジン:30g
大根:30g
豚バラ(スライス):60g
エノキ:30g
しめじ:30g
シイタケ:30g
エリンギ:30g
水:500cc
酒:大さじ1
昆布:1片
みりん:小さじ1
醤油(薄口):小さじ1
味噌:大さじ1・1/2
ネギ:適量

作り方(調理時間:15分)

1.ニンジン、大根は2mm幅のいちょう切りに、豚バラは1cm幅に、キノコ類は適当な大きさにカットする。

2.鍋で水(分量外)を沸騰させ、カットした豚バラとキノコ をさっと茹でる。
ザルにあげ、かるく流水で洗う。


松山さん

キノコは一種類でも、十分おいしく作れます。
キノコも霜降りしてクリアな味に。

3.鍋に水、酒、昆布、1のニンジン、大根を入れて強火にかける。沸いたら弱火にして昆布を取り出し、8割ほど火を入れる。

4.2、みりん、醤油を加え一煮立ちさせる。
火を止めて味噌を溶く。


松山さん

米麹の味噌を使うと、より優しくまろやかに仕上がります。

5.トッピングに小口切りにしたネギを添える。

松山たけしさん(@hakuikun

「10個のレシピを覚えるより素材の活かし方を一つ覚えておく。素材の良さを引き立てれば、それだけでおいしくなり、細かいレシピを覚えておく必要はありません。この連載では、そんな「おいしいが分かるレシピ」を紹介していきます」

※掲載内容は2021年11月時点の情報です
※新型コロナウイルス感染症の影響で、掲載内容は予告なく変更する場合があります。公式サイト・SNSで事前にご確認ください。

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料理家・松山たけしさん直伝!読むレシピ 第6回「綺麗なキノコ豚汁」

WRITER

Moeko Mizuno

Moeko Mizuno

岐阜県多治見市出身。雑誌編集者として飲食店やショップを中心に取材経験を積んだ後、家業の陶器屋に転職。現在はライターとの二足のわらじで活動中。趣味は休日に各地のカフェや純喫茶を巡ること。

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