2021.11.29mon
自然との向き合い方を食から伝えるカフェ「はたけぞく」。自然栽培の野菜や自家製発酵調味料を堪能【愛知・大府市】
毎日農業に関わる生産者だからこそ作れる、環境に向き合ったメニュー。自然栽培の野菜や伝統的な発酵調味料をつかった料理は、地球のために私たちができることを考えるきっかけに。今回は、愛知県の大府市にある「はたけぞく」をご紹介。
CONTENTS
自然との向き合い方を食から伝えるカフェ
古民家を改装した木の温もりあふれる店内でいただけるのは、自然栽培の野菜や伝統的な発酵調味料を使った料理。「食べることから農業を知ってほしい」と、自然栽培の「青ノ木農縁」を営む青木さんと、「つむぎて農園」を営む杉山さんがタッグを組み、「はたけぞく」をオープンしました。
どぶろくがほんのり香る濃厚な「うわさのどぶろくチーズケーキ」(550円)。
活動を始めたのは、2018年のこと。共に米作りをしていく中で、「この自慢の米を使ってどぶろくも作ってみたい」と思い始める。大府市に掛け合った所、農業者が酒造りの特別な免許を取得できるようになる「どぶろく特区」に市が国から認定されました。そして、酒蔵併設のカフェをスタート。料理のテーマは「発酵×素材×オーガニックスパイス」。自家製どぶろくで蒸した鶏肉はふっくらと軟らかく、栽培する米と大豆を発酵させて作る味噌を使った味噌汁は、ほっこりと優しい味わいです。
来店客の中には、この店のランチの味をきっかけに、農業に興味をもち、農業体験や暮らしにまつわるワークショップに参加する人も多いという。「農業体験の中で天候をリアルに感じて、暮らしの中で自然に対する意識が少しずつ変わっていったらいいな」と青木さんは言います。
米を食べる感覚で味わえる「食べるどぶろく」(1500円)は蔵付き菌の自然発酵。
弁当のテイクアウトは、数量限定メニューもあるので予約するのがおすすめ。
味噌仕込み体験や、しめ縄づくり体験など、その季節ならではのイベントも目白押しです。