2022.3.11fri
名古屋・呼続に、コーヒーを通じて新しい人、モノと出合えるカフェ「街と珈琲(マチトコーヒー)」がオープン!
2022年1月12日(水)、「商店街を作りたい」という店主の強い想いから、18年間続けてきた古民家カフェ「隠れ家ギャラリー えん」を閉めて、新たに呼続にオープンした「街と珈琲」。コーヒーをはじめとしたメニューのこだわりや、お店ができるまでのお話を店主の服部さんに伺ってきました。
木のぬくもりを感じる、居心地の良い空間
店内は、カウンター席と開放的なテーブル&座敷席に分かれており、カウンターでは、コーヒーの香りを間近で感じながら、ゆったりと過ごすことができます。
カウンター横の小窓からは、外からコーヒーを淹れる服部さんの姿を見ることもできます。今後はこちらから、テイクアウトができるようにするそうです。
カウンターをぬけ、靴を脱いで上がるテーブルと座敷の広間は、温かい光が差し込むように、窓がたくさんあります。「外と内の境目をなくし、外に開けた場所にしたい」という服部さんの想いがここにも込められています。
お店の中にある、新しい形の商店街とは?
広間の壁一面にある43個のボックス。その中には、絵本や折り紙、焼き菓子、アクセサリーなど、様々なコンテンツがディスプレイされています。こちらは、箱を1つのお店として商店街にみたてた、共有スペースとなっています。1カ月ごとに更新され、箱が空いていれば誰でも好きなものを置くことができます。お店の店主は、ここで必ず1日1杯、コーヒーを飲むことができます(1カ月ごとに30杯分のコーヒーチケットがもらえる)。使いきれなかった場合は、チケット1枚につきコーヒー1杯分に相当する、10gのコーヒー豆でお返し。服部さんへ気軽に相談してみてください。
コーヒーと、心と身体にやさしいメニュー
お店自慢のコーヒーは、熱い時と冷めた時とで味わいの差を少なくし、いつ飲んでもおいしいように、店内でじっくり丁寧に焙煎、抽出されています。苦めのコーヒーが多い「街と珈琲」では、できるだけ誰でも飲みやすいように、苦くてもクリアな仕上がりを目指しています。
焙煎は、毎日オープン前の8:00〜9:00の間で行われています。気になる方はぜひ窓から覗いてみてください。
また、大人から子供まで大人気の名物スイーツが、バナナ型のもちもち食感生地にあんこや豆乳カスタードを挟んだ「バナナ焼き」。小腹がすいたときや、子どものおやつにぴったりです♪
週替わりでメニューが変わる、「今週のお食事」(1000円)。今回は「自家製カレーとお惣菜」。カレーはスパイスから作っていて、まろやかで野菜の甘みをしっかりと感じられます。総菜も、ヘルシーな野菜が中心のメニューに。野菜はすべて、愛知県の農家から仕入れています。食材や調味料は、ほとんどが乳製品や小麦を使っていません。アレルギーがある子どもでも安心して食べられます。
コーヒーを通じて人と人が繋がる拠点を作りたい
店主の服部さん
ー18年間続けてきたお店を閉めて、新たに店をオープンしたきっかけは?
店主・服部さん「以前は、古民家を使っていて、名前の通り隠れ家風のあまり目立たないお店でした。街づくりの活動を13年ほどやってきた中で、『やはりもっと外に開けた場所でお店をやりたい』と思い、新たに別の場所に作ることにし、雰囲気もガラッと変え、開放的な空間にしました。コンセプトも、街づくりとコーヒーを絡めたものにしていきたいと思い、店名も「街と珈琲」にしました。」
ー店名の由来はなんですか?
店主・服部さん「大学生の頃、建築関係をしていて、都市計画や街づくりの勉強をしていたこともあり、『街と喫茶店ってすごく相性がいいな』と思っていました。街づくりと大好きなコーヒー作りを絡めてできないかと思い、そのまま店名にしました。」
ー新たに店をオープンすることで、大変だったことはありますか?
店主・服部さん「店名も変えて、ゼロから店作りをすることはすごく大変でした。以前から来ていただいているお客さんにも知っていただきたいですし、また、新しい方にもわかりやすく利用していただきたいという思いもあります。また、普通のカフェとは違う部分があり、このボックスの商店街をどうやって皆さんにお知らせできるかもすごく悩みましたし、今でも考えている最中です。」
ー以前の店から変わらないこだわりはありますか?
店主・服部さん「以前の店の、靴を脱いで上がり、円卓が置いてあるみたいな雰囲気が大好きだったので、それはそのまま引き継いでいます。椅子に座るよりも距離が近くなる気がしますし、小さなお子さんが転んだときに危険が少ないですからね。」
ー今後どのようなお店にしたいですか?
店主・服部さん「小さなお子さんからおじいちゃん、おばあちゃんまで、誰でもいつでも来られるような雰囲気のお店にしたいと思っています。ゆくゆくは、この呼続という街に『商店街を復活させたい!』と言う想いがあるので、このボックスを利用してくださっている方が、もし自分のお店を持ちたいと考えた時、全力でお手伝いして、この通りにお店をだしてもらいたいです!」
外に並べられたベンチには、服部さんが今まで集めてきた絵本や小説などが並び、注文をしなくても、誰でも自由に休憩したり、本を読んだり、それぞれの時間を過ごし、交流できる場所となっています。「気に入った本があれば、持って帰ってもOKです!その代わり、自分の好きな本を持ってきて、みんなとシェアしていただけるとうれしいです」と服部さん。
服部さんの人柄に自然と人が集まり、広がっていく輪。ぜひ、「街と珈琲」を通して、この街に触れてみてください。
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