お店は、地下鉄「黒川駅」から徒歩で15分、車では5分ほどの住宅街に位置しています。ブルーグリーンの看板と、可愛らしいケーキのイラストが目印です。

一歩足を踏み入れると、自然の色合いを基調にした、ナチュラルな雰囲気の空間が広がっています。イートインスペースがあり、その場でスイーツを食べることもOK。また、ナッツの量り売りや、スイーツに使用している有機の材料の販売もしています。

ショーケースには、ケーキやタルト、カップスイーツがずらり。中でもおすすめは、「チーズ風いちご」、「栗モンブラン」です。

「チーズ風いちご」は、イチゴのフレッシュな味わいと、チーズのまろやかな風味がベストマッチ。小ぶりなサイズ感で、食後のデザートにもぴったりです。

「栗モンブラン」は、栗の濃厚な風味がしっかりと感じられつつ、後味はさっぱり。中にはサクサクのクッキーがあり、食感の違いも楽しめます。

店頭では、パウンドケーキやクッキーといった焼き菓子も多数販売しています。もちろん、全てヴィーガン＆グルテンフリー。毎日のおやつや、ギフトにもぴったりです。

ーお店をオープンしたきっかけは？
野口さん　「乳・卵・小麦を使っていなくても、普通のケーキなんだよ」ということを、もっと多くの方に知っていただきたいと思ったからですね。スイーツって、乳や卵、小麦がなくても十分おいしいものが出来るんです。でも、そういったスイーツを選択肢として持っていない方が多くて。ヴィーガン＆グルテンフリーでもおいしいスイーツはできるということを、この店を通じて伝えていきたいと思って、オープンしました。

ー店名の由来を教えてください。
野口さん　「Vegan」の「Ve」に、「木」「実が付く」を意味する「Tree」を合わせたものです。響きも重視しましたが、ここに来る人々が、ヴィーガンやグルテンフリースイーツに触れることで、誰かの人生に芽が出て花が咲き、いずれ実を結んでくれたら･･･という願いも込めています。私は料理教室「Vege Bio」も運営しているんですが、お店のスタッフは、その教え子だった主婦の方ばかりなんです。もともと、製菓やヴィーガンなどの知識があまり無かった方も多いのですが、「Vege Bio」で学んで、今ではスタッフや料理教室の先生として活躍してくれています。お店で販売している一部のスイーツのレシピも、教え子が考案してくれたものなんですよ。「知識や経験が無くても、自分が何かを形にしていく」。そんな体験をしてもらえたら嬉しいです。

ーグルテンフリースイーツ専門店は市内にもいくつかありますが、他のお店と違う点はどこですか？
野口さん　全てのスイーツが、「ヴィーガン”かつ”グルテンフリー」であることですね。うちのスイーツには、小麦・乳製品・卵・白砂糖は一切使っていません。ヴィーガンスイーツ専門店やグルテンフリースイーツ専門店はいくつかありますが、両方を兼ね備えているお店はほとんど無いんじゃないでしょうか。

撮影／千葉亜津子
※価格はすべて税込
※掲載内容は2022年3月時点の情報です。
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