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【前売券が発売開始に】伝説の劇団四季ミュージカル『キャッツ』が21年ぶりに名古屋へ!俳優・政所和行さんにインタビュー
#ミュージカル

2022.4.22fri

【前売券が発売開始に】伝説の劇団四季ミュージカル『キャッツ』が21年ぶりに名古屋へ!俳優・政所和行さんにインタビュー

国内での通算上演回数1万回以上、総入場者数1000万人を超えるなど数々の記録を刻んできた伝説のミュージカル『キャッツ』。劇団四季では1983年の初演以来、計9都市で延べ25公演が行われるなど、日本のミュージカルシーンをリードし続けています。2022年7月18日(月・祝)からは、約21年ぶりとなる待望の名古屋公演がいよいよスタート。

今回は、ランパスキャット役の出演候補である俳優の政所和行さんに、『キャッツ』の魅力や見どころを語っていただきました。

猫の生きざまに感動!『キャッツ』のストーリーとは?

撮影:山之上雅信

物語の舞台は、都会の片隅にあるゴミ捨て場。満月が青白く輝く一夜、どこからともなく猫たちが集まります。星の数ほどある無数の個性の中で、ひときわ輝きを放つ本質を表す「ジェリクル」にふさわしい一匹の猫を選ぶ、年に一度の「ジェリクル舞踏会」の開幕です。

昼間は寝てばかりいるお人好しで世話好きなおばさん猫、プレイボーイでわがままだけど憎めないつっぱり猫、金持ちで政治好きな猫、悪名高いカップルの泥棒猫……。ユーモラスな24匹の猫たちが次々に登場し、自分自身の生き方や心意気、祈りを歌や踊りにのせてアピールします。その姿は、どこかで出会ったことのある“あの人”や“この人”を思い起こさせ、正に人間社会の縮図のような世界。今宵、長老猫に選ばれる「ジェリクルキャッツ」はどの猫なのか……?

ランパスキャット役候補の政所和行さんにインタビュー

愛知県日進市出身で、ランパスキャット役の出演候補として期待を集める、政所さんにインタビュー。『キャッツ』の見どころや、地元である名古屋公演に向けての熱い思いをうかがいました。

――時代も世代も超えて観客の心を揺さぶる『キャッツ』。その魅力とは?

圧倒的な非日常感だと思います。『キャッツ』の名物といえば、猫目線で作られた巨大なゴミのオブジェ。ステージ上のみならず、客席にまで無数のゴミが広がるので、劇場に足を踏み入れた瞬間から、猫たちが集まるゴミ捨て場に迷い込んだような感覚に引き込まれます。『キャッツ』の世界では、あくまでも人間はよそものです。猫の日常をこっそりのぞかせていただくという気持ちで彼ら、彼女らの世界観に浸るという、夢見心地の特別な体験が待っています。

――演じる上で工夫していることは?

『キャッツ』と他の演目との最大の違いは、客席とステージの境界線がないという点。客席全体を使い、お客様も巻き込むような演出が『キャッツ』の真骨頂です。ただ、現在は感染症対策の側面から、お客様の近くに行ってコミュニケーションをとる場面など、演出の変更を余儀なくされている部分もあります。そのような状況下でも『キャッツ』らしさである客席とのつながり、劇場全体の一体感を生むことができるように、俳優やスタッフ一同が趣向を凝らしているので、ぜひお楽しみください。

――注目してほしいポイントは?

衣装はもちろんのこと、たたずまいやオーラ、動きなど、どこから見ても人間ではない“獣感”や“躍動感”が出るように、細部にいたるまで感覚を研ぎ澄ましています。また猫になりきるために、俳優一人ひとりが自身で施すメイクもこだわりポイント。細かい振り付けやビジュアル面の演出なども含めて、ぜひ注目してほしいですね。

――『キャッツ』を演じるということに対して、プレッシャーや誇りを感じますか?

僕がはじめて『キャッツ』のランパスキャット役を演じたのが、2013年のこと。劇団四季の俳優にとっては憧れの演目であり、光栄なことではあるのですが、当時は正直「自分には荷が重すぎる」と感じました。しかし、せっかくのチャンスと自らを奮い立たせながら、挑んできました。常に『キャッツ』の難しさと奥深さを突きつけられ、いまだに戦いの連続。『キャッツ』は、顔も含めて全身で身体表現をしなくてはいけない作品なので、ダンスや歌という技術面はもちろんのこと、自分自身の感性を磨き、表現力を高めるための努力を続けています。

――政所さんの俳優キャリアにとって、『キャッツ』との出会いはどのような影響を与えていますか?

僕が初めて『キャッツ』に出演した頃は、『キャッツ』の洗練された世界観に食らいついていくだけで精一杯。偉大な先輩方の足手まといにならないよう必死でした。今は後輩の俳優も加わり、全員が一丸となってつくり上げていくという感覚です。2018年には演出変更もあり、『キャッツ』ならではのほとばしるような情熱を、名古屋のお客様にもぜひ感じていただけたらうれしいです。

同時に、長く『キャッツ』に携わる一人として、作品に貢献しなくてはいけないという責任も強く感じています。自分のことだけではなく、全体のことにも目を向けながら、チームを引っ張っていけるように力を尽くしています。

『キャッツ』は、僕の俳優人生の中で非常に大きな意味を持つ作品です。『キャッツ』に出演するたびに、技術的にも表現力の面でも“もっともっと磨きをかけなければ”と背中を押される気がします。俳優としての自分自身を律してくれるような存在ですね。

撮影:荒井 健

――ランパスキャットを演じるにあたって、共感する部分やご自身とリンクする部分はありますか?

ランパスキャットは、マンカストラップというリーダー格の猫の右腕的な存在です。僕自身、学校や組織でトップに立つタイプではなく、リーダーの横で一歩引いた立場から全体を俯瞰するポジションで力を発揮するという役割が多かったので、すごくシンパシーを感じます。そういったランパスキャットの冷静さや秘めたる強さを表現するために、エネルギーを全面に出すというよりは、ほとばしる情熱を内に秘めて、ここぞという場面で存在感を出すように意識して演じています。

――読者の方へ『キャッツ』の楽しみ方を教えてください。

『キャッツ』は観る方によっても、観るタイミングや心境によっても、いろいろな楽しみ方ができるミュージカルです。個性豊かな猫たちの生きざまは、人間社会にも投影できるようなメッセージ性があり、親近感が湧く猫もいれば、気付きを与えてくれる猫もいるかもしれません。そういったいろいろな人生模様に触れながら、“明日はもう少し人に優しくしよう”とか、“悩んでいたけど、くよくよせずに行動してみよう”とか、一歩を踏み出す原動力になったらうれしいですね。

そして同じキャラクターであっても、演じる俳優によって違う魅力が引き出されるという点も、生の舞台ならではの醍醐味。“推しメン”ならぬ“推し猫”を見つけて、お気に入りの猫に着目して観るのもおすすめですよ。

――地元である名古屋公演に向けて意気込みをお願いします。

これまでの経験から、名古屋公演では、カーテンコールの盛り上がりなど、いつもお客様の熱い思いが伝わり、期待の大きさを感じます。地元ということでプレッシャーもありますが、その熱量に応えられるように、エネルギッシュな舞台を届けたいですね。

劇団四季 ミュージカル『キャッツ』

上演期間
2022年7月18日(月・祝)開幕~ロングラン公演
問い合わせ
0570-008-110
会場
名古屋市中村区名駅南2-11-11 名古屋四季劇場
時間・公演日
公式サイトで確認
料金
レギュラー一般
S席1万1000円、A席8800円、B席6600円、C席3300円
(公演日時により「バリュー」、「ピーク」の料金設定あり)
公式サイト
https://www.shiki.jp/applause/cats/


※掲載内容は2022年4月時点の情報です
取材・文/花野静恵

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