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#映画

2022.5.4wed

映画『死刑にいたる病』の名古屋での舞台挨拶に白石和彌監督と主演の阿部サダヲさんが登壇!

いよいよ5月6日(金)より公開となる映画『死刑にいたる病』。映画『彼女がその名を知らない鳥たち』『孤狼の血』などを手掛けた白石和彌監督の最新作で、櫛木理宇さんの最高傑作と言われる同名小説を実写映画化したサイコサスペンス映画です。24人もの若者を殺し、世間を震撼させた稀代の連続殺人事件の犯人のサイコキラー・榛村大和に阿部サダヲさん。榛村から依頼され、一件の冤罪証明を調べる大学生・筧井雅也を岡田健史さんが演じています。先日、本作の先行上映がミッドランドスクエア シネマで行われ、上映前の舞台挨拶に白石和彌監督と主演の阿部サダヲさんが登壇しました。その様子をレポートします。

――ようこそ、名古屋へお越しくださいました。お客様へ向けて一言お願い致します。

阿部さん  こんにちは、阿部サダヲです。今日は天気の良い日にこれだけ多くの方が集まってくださって本当にうれしいです。短い間ですけれども楽しみたいと思います。よろしくお願い致します。

白石監督  監督の白石です。みなさん、こんにちは。ようやくこの日を迎えることができて本当に感動です。短い時間ですが、楽しんで帰ってください。よろしくお願い致します。

――名古屋の印象をお伺いしたいですが、いま到着されたんですよね?

阿部さん  僕が先に着いていましたが、監督が見当たらなくて。今ですよね、本当に。

白石監督  新館のほうに来てくださいねって念を押されていたんですけど、向こうに行ってしまったみたいで、なかなか来ないなってずっと思っていました。

阿部さん  ずっとロビーのあたりをうろうろしていたらしくて、たぶん、今日の先行上映に来てくださっているお客さんだと思うんですけど「もう始まるよ」みたいなことを言っていたら、「まだそこに監督いるから大丈夫だよ」って言われちゃったそうです。結構ぎりぎりだったのでこわかったです(笑)。 

陣治を演じた阿部さんの暗い目をした榛村大和を見たい、阿部さんともう一度仕事をしたいと思った

――早速、原作との出合い、お読みになった感想、映画化の決め手になったことなど、教えてください。

白石監督  映画『彼女がその名を知らない鳥たち』を阿部さんと作ってから、深瀬プロデューサーが、「また一緒に作りたいですね」って言ってくださって、「これすごい本なんですよ」って言って渡されたのが今回の原作でした。とにかく阿部さんが演じられた榛村大和という連続殺人鬼と言いますか、シリアルキラーなんですけど、その造形が本当に面白くて、物語もどこにいくのか全然わからないし、これをなんとか映画化したいなと思って、その時に同時に陣治を演じた阿部さんの目が印象に残っていて、暗い目をしている瞬間があって、それが僕の記憶にこびりついていて、あの目の榛村大和を見たいと思ったのが、この話を作る原動力と言いますか、阿部さんともう一度仕事をしたいということが大きな理由でしたね。

――映画化したいというのが、阿部さんの目を見たいところから始まった!?

白石監督  『彼女がその名を知らない鳥たち』で満員電車の中に2人で駆け込んで、陣治がイケメンを突き落とすカットがあるんですけど、突き落とした後、十和子を演じる蒼井優ちゃんを見る時に、“5分前に人を殺してきた目で見てください”っていう演出をしたんですよ。その時の目が、この人、本当に殺している!って、思いました。

――すごいことを言う監督ですね。5分前に人を殺した目ってわかんないですよね。

阿部さん  わからないですね。5分前に人を殺した目ってどういう目なんだろうって悩んでいた顔だったんでしょうね。それが死んだ目のようになったのかもしれないです。

――それだけ監督からのラブコールがあって絶大なる信用を得た阿部さん、今回オファーが来た時の気持ちはいかがでしたでしょうか?

阿部さん  『彼女がその名を知らない鳥たち』の時に白石監督とご一緒させていただいて、またご一緒したいなと思っていました。毎年すごい本数撮られているじゃないですか。全部観て、また出てない、『孤狼の血』出てない、松坂桃李は出ているのに(笑)、『孤狼の血LEVEL2』も松坂桃李は出ているのに(笑)って、ずっと観ていました。竹野内豊さんも出ていたな~って…やっと来たときは本当にうれしかったですね。

――チェックされているんですね。

阿部さん  チェックしますよ。特に松坂桃李はチェックしますよ(笑)。

――いよいよご自身に来たときは本当にうれしかったんですね。ただ、難しい役でしたよね。

阿部さん  まさか20人以上の連続殺人鬼が来るとは思わなかったですけどね。でもなかなかできない役で、そんなオファー来ないじゃないですか。なので、挑戦してみようかなと思いました。

――一度はやってみたい役だって、おっしゃられていましたよね?

阿部さん  役者だったら、手を出してみるべきなんじゃないかという役ですね。

――今回も先ほどのように、監督から何か演出はあったんですか?

阿部さん  いや、そういうのはなかったですが、監督の場合は日常ですから(笑)普段パンを作っているのと同じくらいの日常で人を殺してくれっていう感じですよね。

白石監督  そうですよね。欲望をすごく出し切っているので、普段はすごくいい人で優しくて、人の感情にも無頓着じゃなくて、たまたまそういうことしちゃうっていうのが残念な人っていう、人を魅了するすごい力もあって、そういうので言うと、殺人さえ犯さなければ、まあまあ阿部さんに近い人と言いますか(笑)。

阿部さん  普通の人ですもんね(笑)。

人を惹きつける目をしている阿部さんと、逆にこっちに来る目をしていた岡田さんが対峙している画を撮るだけで、それは=(イコール)映画である

――今回は、W主演ということで岡田健史さんとご一緒されているわけで、お二人のシーンが多かったと思いますが、いかがだったでしょうか。 

阿部さん  そうですね。面白かったですね。面会室のシーンはずっと岡田くんとやっていたんですけど、やっぱりいい役者さんです。岡田くんと一緒の気持ちになって観ていただくとすごく面白いと思いますね。今日、来られないのが残念だと本人が言っていました。

――撮影はシーンの順番に撮っていくんですか? 

阿部さん  面会室のシーンは、全部撮り終わって最後にスタジオで撮影しました。お話はほとんどできなくて、面会室の構造上同じ場所にいられないと言いますか、いなかったと言うか、いないようにしたと言いますか、そういうふうにさせられたと言うか(笑)、あまり一緒にいなかったですね。

――一緒にいられなかったですが、素敵な演技でしたね。 

阿部さん  毎回面会室に来る度にいろんな芝居を提出してくるように、面白いことやるんですよね。外で経験してきたことを僕に出してくれるので、すごく面白かったです。最近は、真っ暗闇の中でインスタライブをやったらしいですけど、ちょっと心配ですよね(笑)。

――やっぱり、先輩として心配ですよね。 

白石監督  インスタをやっている所は暗くないはずですよ(笑)。画面に出してないだけで(笑)。暗闇の中ではやってないと思います(笑)。

阿部さん  そうなんですね。暗闇の中ではやってないんですね(笑)。

――監督も岡田さんは初めてですよね?いかがでしょうか? 

白石監督  初めてですね。最初に会わせてもらった時に僕の印象ですけど、阿部さんはこう人を惹きつける目をしているんですけど、岡田さんは真っ直ぐで曲がったことが大っ嫌いで、「この映画で監督は何がやりたいんですか」って、こう逆にこっちに来る目をしていたんですよね。その二人が対峙している画を撮るだけでたぶん、それは=(イコール)映画であるみたいな感じがすごくしたので、岡田くんにやってもらって、本当に大正解でした。本当にグイグイ来ますから、あの目で。すごい、本当に熱い心を持っていて、素敵な人ですし、誰よりも芝居のことを考えていますしね。あの若さですごい人だなって思いました。

岩田剛典さんは、多くを喋らなくても表現できるあの肉体性がスター!中山美穂さんとの共演シーンでは、阿部さんの頭の中で「50/50」が流れていた!?

――名古屋が生んだスーパースター・岩田剛典さんはご一緒されていかがでしたでしょうか。 

阿部さん  いや、本当に岩田剛典さんでしたね。会ったことがなかったので、すごく可愛らしい顔立ちで、可愛いイメージだったんですけど、この映画の岩田さんはたぶん違うと思いますね。初めて観るんじゃないかな。最初に現場に行った時に岩田さんだって分かんなかったですもん。それぐらい印象が違うと思います。

――監督はいつもイメージを覆したい、違う俳優の顔を見たいとおっしゃっていますが、まさに今回もですね。 

白石監督  そうですね。岩田さんは、多くを語らずとも今回の役はそうなんだろうなっということで、ご本人も作り込んでくれましたし、こんなカツラを被りたいんだとか言っても、「わかりました!」って気持ちよく言ってくださいますし、意図を説明すると、本当になんでもやってくれるってことと、やっぱり多くを喋らなくても表現できるあの肉体性ですよね。その立ち姿とか、やっぱりスターだなって思います。映画の中でもそのスター感を自在に消せるという、阿部さんもおっしゃっていましたが、結構ロケ中も気づかない人もいらっしゃって、岩田さん出てるのに、誰がいるんだろうって見てる人とか、そんな感じでしたね。

――気がつかないってなかなかすごいですよね。オーラを消しちゃっているんですね。

阿部さん  言いたかったですもん。岩田剛典だぞって、いるよ!って(笑)。

――自慢したいですよね。それは抑えたんですね。

阿部さん  はい、抑えたんです(笑)。

――雅也のお母さんを演じる、中山美穂さんについていかがでしょうか。

阿部さん  僕は小さい時からいっぱい見ていたんで、歳は同じくらいなんですけどね。僕がテレビに出る前からずっと見ていましたから。

――お歌も歌っていましたからね。

阿部さん  そういう人と一緒に出られるってすごいことだなと思って、監督に感謝したいですけど、やっぱりずっと頭の中を回っていましたよ、曲が!中山美穂さんもそうですけど、中山忍さんのことも考えながら、姉妹なんだなって思いながら。

白石監督  ちなみに中山さんとご一緒にお芝居されている時も曲が回っていたんですか?

阿部さん  曲回っていました! 1日中ですよ。本当に(笑)。

白石監督  観たらみなさんわかりますけど、どんなシーンかって話ですよね(笑)。

阿部さん  そういうシーンやっている時は回ってないと思いますけどね。すごいシーンなんですよね。スタートがかかったらそんなことないですよ。待ち時間とかでお話したいなって思ったりするじゃないですか。そういう時です(笑)。

白石監督  ちなみに何の曲が回っていたんですか?

阿部さん  「50/50(フィフティー・フィフティー)」です!

――ですよね!監督はいかがでしたでしょうか。

白石監督  阿部さんと同じで僕にとってもアイドルでしたし、映画界の中でも偉大な作品に出られている方なので、チャンスがあればと思っていたんですけど、今回やってくださって、中山さん含め岡田くんもそうですし、鈴木卓爾さんとの三人の家族の筧井家のシーンは謎の緊張感があって、とんでもないシーンになっています。息子である岡田くんがあることでお母さんに聞きたいことがあるって言って、話を始めるシーンとか、ずっとぞくぞくして聞いていたんで、こんな親子の会話、一生撮ることないなって思いながら、ぜひそこも注目して観ていただけたらと思います。

――緊張感のあるシーンやシリアスなシーンが多いですが、パン屋さんの場面は柔らかい感じがしました。こういう時ってどんな現場の雰囲気なんでしょうか。

阿部さん  捕まる前のシーンとかは、監督がその場でこういうこと言ってみましょうかって結構アドリブのようなことが多くってとても楽しいです。すごく明るい感じです。

――そうなんですね。でもシリアスなシーンになると?

阿部さん  そんなピーンと張り詰めるってことはあんまりないように雰囲気を作ってくださるので、いいんだと思います。なので、のびのびとみなさんやられていましたね。

――白石監督の映画はシリアスなものが多いんですが、やっぱりそれはあまりにも緊迫感あるとみなさん緊張しちゃいますよね?

白石監督  緊張していいことはなく、緊張感あるシーンを演じてもらうってことですから。それを切り取るのがまた僕らの仕事なので、どんなシーンでもリラックスしています。よっぽど危険が及ぶような、崖から落ちちゃいそうなシーンとかは、気をつけてってことはありますけど、今回はほぼなかったですかね。榛村大和がいる小屋があるんですけど、そこでとんでもないことが起こって、次から次へと若い男女が連れ込まれていっては、煙になっていくと言いますか、そのシーンも阿部さんもすごく楽しんでいました。みんな撮影が終わる度に、仲良く写メ撮って帰っていきましたね。

阿部さん  そうです。次々来るので(笑)。

白石監督  みんな本当に「阿部さんとこういうシーンができて本当に監督ありがとうございました」って言ってすごく感謝されて、うれしかったです僕も。

阿部さん  お互いああいう芝居ってなかなかできないですからね。

阿部さんの二面性、普段はあまり喋らない!?

――阿部さんはいろんな役を演じられて、今回は、お昼はパン屋さん、夜は殺人鬼と、阿部さんのご自身で二面性を感じる部分はありますでしょうか。

阿部さん  自分のですか。こういう所に立っていない時は喋んないことですかね。今は、言われているので喋れていますけど、ほとんど普段は喋らないです。

白石監督  阿部さんは普段は無口で何を考えていらっしゃるのか、ときどきニヤニヤしていたりして(笑)。あんまり携帯を見ている感じもないですね。何を考えているんですか?

阿部さん  今日、携帯を見たのは、岡田健史くんとラインしていたくらいですね。あんまり見ないですね。

――緊張しているわけではないですよね?

阿部さん  リラックスしているから喋らないんですよね、僕は。緊張している時はベラベラ喋るんですけどね(笑)。緊張していると余計なこと喋っちゃいますけど、リラックスしていると何も喋らないですね。

――ありがとうございます(笑)初めて知りました(笑)。今、目が怖かったです(笑)今日、たぶんみなさんもお帰りになってからずっと阿部さんの目が頭の中から離れないと思います。この優しい目をちゃんと見ておいてください!

――最後、これかからご覧いただくみなさまへ、一言ずつお願い致します。

白石監督  今日はありがとうございました。『死刑にいたる病』、コロナ禍で撮影も1年延びてしまったりしたんですけど、ようやく完成してみなさまにお届けできる日が来ました。ミステリーであり、スリラーな作品ですけども、何周かするとこの大和の造形、どっからそういうことをしていたのとか、考え出すともう一回観たくなる、僕もすでにもう一回観たい感じもありますけど、そんな記憶に残る作品になったと思います。今日観て気に入っていただけましたら、ぜひ、この映画応援していただけたらと思います。本当に今日はどうもありがとうございました。

阿部さん  今日は本当にどうもありがとうございました。映画としてストーリーがすごく面白いので、怖いって思うこともあると思いますけど、すごく考えさせられる映画だと思いますし、観た方同士でいろいろ話し合ったりすると楽しいと思います。あそこどうなっているんだろうって思いながら、またもう一回観るとまた面白いので、観た方に聞くとそう言っておりました。いまはお昼ですけど、今日一日は僕のことを忘れないでほしい(笑)。どこかで見ているかもしれないので(笑)。よろしくお願い致します。今日はありがとうございました。

終始笑いの絶えない舞台挨拶が締めくくられ、映画の世界観とのギャップにも驚く楽しい舞台挨拶でした。阿部さん演じる榛村大和の“目”や、一方で榛村と対峙する雅也の心境や表情など、一瞬たりとも見逃せない本作。一件の冤罪を巡り二転三転する真実、深まる謎と、誰も予測ができない驚愕のラストをぜひ、劇場で見届けて。

映画『死刑にいたる病』

監督
白石和彌
脚本
高田亮
原作
櫛木理宇「死刑にいたる病」(ハヤカワ文庫刊)
出演
阿部サダヲ、岡田健史、岩田剛典、宮﨑優、鈴木卓爾、佐藤玲、赤ペン瀧川、大下ヒロト、吉澤健、音尾琢真、中山美穂 他
PG-12
公式サイト
https://siy-movie.com/
©2022 映画「死刑にいたる病」製作委員会


※掲載内容は2022年4月時点の情報です。
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Mai Shimomura

Mai Shimomura

岐阜県出身。スタジオやブライダルでの 撮影経験を6年経て、編集者へ転身。 カメラと映画が好きなミーハー女子。 素敵な出会いを写真に記録しながら、 みんなの心に届くモノを発信したい。

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