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矢場町「喫茶 ミトン」で、野菜のおいしさを引き出したランチと自家製スイーツを【名古屋】
#喫茶店

2022.5.17tue

矢場町「喫茶 ミトン」で、野菜のおいしさを引き出したランチと自家製スイーツを【名古屋】

「矢場町駅」「鶴舞駅」「新栄町駅」のちょうど中間あたりの静かな路地裏に、「喫茶ミトン(mitten)」はあります。以前も長く続く喫茶店だったこの場所を、母と娘でDIYにより改装し、2022年3月9日にオープンしました。

店内には、ヨーロッパなどで買い集めた雑貨が飾られています。

娘の村井さんは、フレンチレストランとパン屋を併設した北海道のオーベルジュやイタリア、名古屋で、料理やお菓子作り、サービスを学び、北海道では農業も経験。そんな村井さんに、喫茶 ミトンを開いた経緯や、提供する料理やお菓子のこと、そしてこれからについてお話を聞きました。

旬の野菜のおいしさを味わってほしい

喫茶ミトンを訪れたら、ぜひ味わってほしいのが、季節の野菜のおいしさを引き出したランチメニューと、自家製スイーツや焼き菓子です。

ランチでは、ホロホロとほどけるまで軟らかく煮込んだ国産牛すじ肉を、じっくり炒めた飴色の玉ねぎと合わせスパイスを効かせた「牛すじカレー」(800円)や、“ミトン”の名にふさわしいグラタンやドリア、煮込みハンバーグなど週替わりのオーブン料理、さらに、スープが主役の「季節のスープとキッシュ」がラインナップされています。

「季節のスープとキッシュ」(1200円)

この日、味わったのは約1カ月半ごとに、旬の野菜にあわせてメニューが変わる「季節のスープとキッシュ」。訪れたのが4月中旬だったので、季節のスープは「新玉ねぎとゴルゴンゾーラのスープ」でした。大学のころから農業や食に興味があり、北海道の富良野で一から野菜の栽培も経験した村井さんは、「旬の野菜のおいしさを味わってほしい」と、このスープとキッシュのランチを考案しました。

スープを口に運ぶと、新玉ねぎの優しい甘みが口中に広がります。そこにゴルゴンゾーラチーズがコクと塩味を、ブラックペッパーがピリッとアクセントをプラス。「味付けは極力シンプルに、季節の素材のおいしさを引き出せたらと考えています。また、キッシュに使っているベーコンは自分でスモークするなど、できる限り既製品は使わず、一からつくることも大切にしています」と村井さんは教えてくれました。

ラム酒香る焼き菓子と、世代を問わず愛されるプリン

「ガレットブルトンヌ」(300円)と「ロイヤルミルクティー」(550円)

自家製のスイーツや焼き菓子のなかでも定番は、北海道のオーベルジュで学んだ「ガレットブルトンヌ」と、「ミトンのプリン」。ガレットブルトンヌは、フランスの伝統的な焼き菓子で、たっぷりのバターと隠し味のラム酒が香る贅沢な味わいです。

「ミトンのプリン」(350円)と「ブレンドコーヒー」(400円)

「ミトンのプリン」は、幅広い年代の人が食べやすいよう、固すぎず中はトロッとした食感で、こちらもラム酒の香りがおいしさを引き立てます。+50円で「自家製あんこ」をトッピングするのもおすすめだそう。あんことカラメル、ラム酒がよく合います。ちなみに、ミトンで使っているコーヒーは、向かいにあるコーヒー豆専門店から仕入れた、新鮮な豆を使用しています。

いろいろな人が集う、街の喫茶店を目指して

――飲食に興味を持った原点とは?

村井さん 大学のころから農業系のサークルに入っていて、ワーキング・ホリデーで1年ほどヨーロッパに滞在したとき、スウェーデンで元ガーデン学校を生かしたガーデンカフェを訪れたんです。そこがとっても素敵で! いつかこんなカフェが開きたいと、農業と料理を学ぼうと考えるようになりました。

――農業を学んだ理由とは?

村井さん 食材がどうやって作られるのかにすごく興味があったのと、一から自分の手で育ててみたいと思ったからです。実際に北海道で農業を学んでみて、新鮮な野菜のおいしさや味の濃厚さを実感。そこから、素材の持ち味を生かした料理を作りたいと、さらに料理への興味が湧いてきました。

――喫茶店を選んだ理由とは?

村井さん ガーデンカフェの夢への第一歩として、『様々な人が集う場所が作りたい』と思ったからです。そこで、都会すぎない下町で、誰もが訪れやすい喫茶店を開くことを選びました。母も人が集う空間が好きなので、二人で営むことにしたんです。実際にオープンして3カ月ほどですが、街の人がゆったりと過ごしてくれたり、SNSを見て若い人が来てくれたり、地域の年配の方と若い人が自然と会話を交わしていたり、そんな光景を目にすると本当にうれしくなります。

――これからの目標を教えてください。

村井さん まずは「喫茶ミトン」を、老若男女問わず多くの人に気軽に来てもらえる“憩いの場”に育てていきたい。そして、いずれは自分で育てた野菜を使った料理を提供する、ガーデンカフェを開けたらと考えています。


Writer
Sugiyama

実は撮影の後、「牛すじカレー」もいただいたのですが、じっくり煮込まれた牛すじの旨みが濃厚で、スパイスもピリッと効いて、大変おいしかったです。「季節のスープとキッシュ」のランチも、スープ自体はもちろん、中央のローストした新玉ねぎも甘みが濃く、まさに主役級の一皿でした。旬の野菜が出るごとにメニューが変わっていくので、ぜひ他の野菜のスープも堪能してみたいと思いました!

喫茶 ミトン

問い合わせ
052-990-9930
住所
名古屋市中区新栄1-40-8 丸徳ビル1F
営業時間
7:30〜16:00(モーニングは〜10:30、ランチは11:30〜14:00)
※日曜は7:30〜11:00
定休日
月曜
駐車場
なし
カード
不可
電子マネー
Instagram
https://www.instagram.com/kissa_mitten/


※掲載内容は2022年4月時点の情報です

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MAGAZINE 雑誌『KELLY』

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矢場町「喫茶 ミトン」で、野菜のおいしさを引き出したランチと自家製スイーツを【名古屋】

WRITER

Masahiro Sugiyama

Masahiro Sugiyama

金沢の出版社、東京の雑誌『自休自足』(現『TURNS』)の編集部を経て、2009年に独立。2016年秋から、地元・愛知へUターン。月刊『KELLy』では、おでかけ記事を担当し、年間200軒以上のショップや飲食店を取材!著書に、『ふだんの金沢に出会う旅へ』『レトロカーと。』(ともに主婦の友社)など。

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