――『劇場版ラジエーションハウス』は、壁を乗り越えるのが一つのテーマとなっています。これまでドラマと劇場版とみなさんで作り上げてこられて、“チームラジハ”で壁を乗り越えてきたなと感じることはありますか？

八嶋智人さん　　我々が撮っていたスタジオには食堂があるんですけれども、すごくおしゃれな景色の良い食堂なんですけれども、正直あまりおいしくないのです。どうしようかと思って、徐々に自分たちのお弁当を持ち寄るようになりまして、女優さんたちは身体に良いものをたくさん知ってますから、この卵がすごくいいとか、冷蔵庫にお取り寄せのおいしいキムチとか、いろんなものがそろってきて、充実してました。最終的に山口紗弥加さんは、食べられるすごい身体にいい素敵なお花を持ってきて、箱をぱって開けたら本当にお花畑なんですよ！（笑）そういうのを持ち寄って食堂の壁をみんなで乗り越えました。

あと、ある時、窪田くんが疲れて「パーッとお寿司でも食べたいな」っておっしゃったんですよ。そしたら、浜野くんが「僕が頼んであげる」って言って、築地の良いお寿司屋さんから出前を頼んで、ランチをみなさんに振る舞っていただきました。

浜野謙太さん　　高い寿司でしたよ（笑）。

八嶋智人さん　　おいくらだったの？

浜野謙太さん　　いや～それはちょっと（笑）。

八嶋智人さん　　でもそれがおいしくて、もうみんなでお皿持って順番に回ってとってもらって食べたね。

浜野謙太さん　　芸能人とは思えないほど寿司に群がってましたよ（笑）。僕なんか窪田くんに“鈴富さん”って言われましたからね（笑）。

八嶋智人さん　　お店のお寿司屋さんの名前ね（笑）。

　――これから初めて映画を観る方にここは絶対観て！見逃せない！ここ注目して！というシーンを少し教えてください。　

八嶋智人さん　　窪田くん、本田翼さん、広瀬アリスさんを観に来られたと思うんですけど、残念ながら我々二人がここにこうしているっていうのがありますが、もしかしたら出ていない可能性もありますよね。まだ観ていらっしゃらないのでね（笑）。

八嶋智人さん　　（お客さんのプレートを見て）お！“田中＆軒下コンビしか勝たん”！お～！今どきの勝たん！そして、“福男さん今日もいい声”！・・・ありがとう、ありがとうございま～す！（笑）。劇団のもありがとうございます。

浜野謙太さん　　お～！お～！

八嶋智人さん　　我々はテレビシリーズよりもコンビ感たっぷりで出ておりますので、二人はいつもいがみ合ったり、ライバル関係にあったりするんですけど、一カ所すごいイチャイチャしているところがあります。それも撮影の時は、時間をかけて何回も撮ってたんですよね。

浜野謙太さん　　何回も撮ったし、ちょっと長い尺で撮ったんですよね。

八嶋智人さん　　単純にやっているだけじゃ持たないと思って、段取りも二人で相談してましたね。

浜野謙太さん　　なんか防護服を着せてあげたりとか・・・

八嶋智人さん　　そうそう！あ、ちょっとヒント出しすぎ～ヒント出しすぎ～～～！！（笑）。それがどこなのかをしっかりと当ててください。それが残念ながら大幅にカットされてるんですね（笑）。あるのはあるので、そこをぜひ見逃さずに観てください！

浜野謙太さん　　わりとラジエーションハウスでは、自分の話になってしまいますが、壁にぶつかったり、柱にぶつかったりと、よくシーズン１からやっていて、もうそれの集大成のようなぶつかりがあるんですよ（笑）。本当に今回のテーマである壁にもろにぶつかって、自分でもやってやったなってところがすっと入ってくるのでそこを観てほしいですね。

八嶋智人さん　　もちろん、ほとんどがいい話ですよ。その間に我々のはちょこっと入っているので、ぜひ見逃さずに観てもらいたいです。

――そして、ここからはなんと！今回特別に！お客さんからの質問も受け付けます！

八嶋智人さん　　びっくりした！誰かの誕生日かなとか、サプライズかと思いました（笑）。でも実は今日、僕の息子の誕生日なんですよ！

――おめでとうございます～！！名古屋名物をお見上げにぜひ買って帰ってください！

八嶋智人さん　　何がいいですか？名古屋土産は？

――最近、話題になっているのは、「スライムういろう」でしょうか？

八嶋智人さん　　なんか技の名前みたいですね（笑）。

　――（お客さん）ラジエーションハウスでは専門用語がたくさん出てきますが、お医者さんが隣りについてフォローしているんでしょうか？　

八嶋智人さん　　実際のお医者さんと放射線技師の方、あとは監修の方といらっしゃいます。どこを見て、この映像がどのようになっているのかということの説明を受けてから挑みます。ただ、難しい専門用語とかは、プロの方は略した言い方などでおっしゃると思いますが、テレビや映画をご覧のみなさんにわかりやすいようフルの専門用語で言うことはあるのかもしれませんが、その仕事はほとんど窪田くんとばっさーがやっているので、我々はほぼなかったですね。みんなでMRIの画像を見ている時も・・・

浜野謙太さん　　「で、どうなの？」

八嶋智人さん　　「うん・・・」ぐらいです（笑）。

ちゃんと現場には本当にたくさんのプロの方がいらっしゃいます。パンフレットを買っていただくと漫画にも携わっている先生のお話とか、いろんなスタッフさんの名前も載っているので、ぜひ買っていただくとうれしいかなと思います（笑）。

浜野謙太さん　　劇団モード！（笑）。

八嶋智人さん　　物販モード！（笑）やめて！（笑）。ありがとうございました！

　――（お客さん）私の親戚の姪っ子が、子どもの時にラジエーションハウスのテレビドラマを観て興味を持って、放射線技師になりました。　

八嶋智人さん　　ええ！すごい！今年からデビュー？

浜野謙太さん　　わぁぁぁ！おめでとうございます！

八嶋智人さん　　うれしいです！僕らは演じることが仕事だからやっていますが、本当にこういった職業に就かれる方のお話を聞くと逆に身が引き締まりますね。ちゃんとやらなきゃと・・・ちゃんとやってますけど（笑）。

浜野謙太さん　　でもどうしましょうね？技師になって、ラジエーションハウスではみんなで検査してたのに違うじゃないかってなったら（笑）。

八嶋智人さん　　どのキャラでいくのかな？窪田さんじゃないですか？でもうれしいです。ありがとうございます！

浜野謙太さん　　ありがとうございます！！

――最後に一言お願い致します！

浜野謙太さん　　ご覧になった方もいらっしゃると思いますけど、ドラマ版からの映画版ってことで、もしかしたらこのザコーズがフューチャーされないかなって不安だったんですけど、僕らが満足する、ラジエーションハウスってこれだったなって。山口紗弥加ちゃんからも連絡があって、「最初のころのラジハを思い出した」って言っていて、集大成の気持ちでやりましたし、最後の結末まで、これがラジハだったなって大満足でした。今日は楽しんで帰ってください！そして、繊細な細かい芝居もたくさんやっているの観てください。今日はありがとうございました。

八嶋智人さん　　我々二人が挨拶に来ているということは、楽しくってことだったかと思いますが、現実の世界はいまとても大変で、やっかいな時代だなとも思います。もちろんコロナ禍ということもあり、医療関係者に対するエールの意味も込めた映画にもなっていますし、壁を越えるという話もありましたが、別に無理して一人で越えられなければ、仲間を探して越えたらいいということもあります。自分を追い詰めることなく、一つ山を越えていく達成感みたいなものもこの映画で疑似体験していただくともしかしたら、この後観ていただいて、劇場を出た時に１歩目の足が軽やかになっていたり、力強いものになっていたらいいなと思います。そんな想いを込めて、みんなでこの映画を作りました。もうこの映画は船出をしています。後はみなさんがどういうふうに持って帰っていただくのか楽しみにしています。今はＳＮＳという便利なものがございまして、ＳＮＳは人を傷つけるのも簡単ですが、映画を宣伝するのも簡単なんです（笑）。みなさんの感想をたくさん書いていただくと僕らも目を通すことも簡単にできますので、そうやって繋がっていけたらいいなと思います。たっぷりと楽しんで、その後責任を持って宣伝し、家まで帰ってください（笑）。今日はありがとうございました。

終始笑いの絶えない舞台挨拶となりました。本編も笑いあり、涙ありの温かい感動の物語が描かれる本作。大変ないまの時代だからこそ観てほしい、そっと背中を押してくれる1本です。“チームラジハ”の集大成をぜひ劇場で見届けてください。

※掲載内容は2022年5月時点の情報です。
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