ファンが絶えない洋食店「kitchen俊貴」が新栄に移転オープン!【名古屋市・中区】
#洋食

2022.6.11sat

ファンが絶えない洋食店「kitchen俊貴」が新栄に移転オープン!【名古屋市・中区】

2022年5月2日、新栄町駅から徒歩5分の場所に移転オープンした「kitchen俊貴」。”本当においしい洋食を食べてもらいたい”と、食材や調理に一切の妥協を許さないシェフによる、一流の洋食を味わえる名店です。中でも黒毛和牛のハンバーグステーキやビーフシチューは、一度食べたら忘れられない味。3月末から約1カ月の準備期間を経て、ファン待望のリニューアルオープンを果たした名店に、さっそく取材に行ってきました!

一流の味にふさわしい、一流の店作り

名東区「キッチン雅木」や一社「キッチン ノム」などの人気洋食店で、約20年以上の修業を積んだシェフの阿井さんが、千種区京命に「kitchen俊貴」をオープンしたのが、2019年3月。素材や調理法に一切妥協せず、手間暇かけた阿井さんの料理に舌鼓を打つファンは数え切れません。そのおいしさは、口コミやメディアを通して一気に広がり、”この味をもっと身近な場所で味わいたい!”というファンからのラブコールが多かったことも、今回の移転オープンのきっかけの一つ。

新栄町駅からすぐの場所にオープンしたお店は、ナチュラルウッドなテイストに、植物のグリーンが差し色で爽やかな印象。京命の店舗の頃から変わらない「kitchen俊貴」の文字が目印です。内装は、”おいしい料理を味わってもらうには、それにふさわしいお店であるべき”という阿井さんの思いから、高級感がありながらも落ち着ける、心地よい雰囲気です。

手間暇をおしまない、とっておきの一皿

「特選黒毛和牛 A5等級雌限定ハンバーグステーキランチ」(2050円)。
タラバ蟹のクリームコロッケ、北海道産ホタテのフライ 2ヶ、オマールエビのフライの中から1品選べる。キャベツのマリネサラダ、温かいお野菜、ご飯又はパン付

一般的に、割った瞬間に肉汁があふれ出るハンバーグがおいしいと思われがちですが、肉汁が出る=うま味が逃げている可能性があるそう。「kitchen俊貴」では、温かい手ではなく、熱伝導の少ない“瓶”で肉ミンチをこねるなど、肉への負担を減らして、口に入れるその瞬間まで、うま味をぎゅっと閉じ込めていられるように様々な工夫をしています。

「究極!黒毛和牛ビーフシチュー&タラバ蟹のクリームコロッケ」(3500円)。キャベツのマリネサラダと、温かいお野菜、ライスまたはパンが付く

ラードと小麦粉を茶褐色になるまで、3時間ほどゆっくり火を入れて作ったブラウンルーと、牛骨を火にかけたスープを合わせて、8日間煮込んだシチューは、口に入れるたびに広がる芳醇な香りに驚きます。牛肉は赤ワインでマリネした後に一晩寝かせ、他の食材とともに8時間ほど煮込むことで、柔らかくホロホロと口の中でほどける食感に。

オーナーシェフ・阿井さんにインタビュー

――『kitchen俊貴』をオープンして3年目で、移転を決意したきっかけは?

3年間、本当にたくさんのお客さん、スタッフ、業者の方に支えられて、ここまでやってきました。そんな中で、お客さんから「もっと都心の方へでてきてほしい」という声を多くいただいていて、以前この場所にあった「ビストロ ダイア」さんがお店を閉めると聞いた時に、ここでお店をやろう!と決意しました。そして、新しい家族ができたことも理由のひとつです。生まれたばかりの娘や、妻を幸せにするためにも、お店をもっとたくさんの人に知ってもらって、大きくしていければと思います。

――阿井さんが料理をするうえで、大切にしていることは何ですか?

お客さんの笑顔をイメージして料理をしています。おいしい料理を食べると、やっぱりみんな笑顔になりますよね。ハンバーグのプレートに描いているスマイルは「これを食べて、笑顔になってください」という僕なりのプレートメッセージでもあるんです。名古屋には数え切れないほど洋食屋さんがあると思いますが、SNSなどでこのスマイルプレートを見かけたら、「kitchen俊貴だ!」と思い出してもらえたらうれしいですね。

――お店をオープンし4年目を迎える今年ですが、今後の目標はありますか?

「町の洋食屋さん」を卒業することです。値段の安さと量の多さを重視するお客さんがいて、それが間違いだとも思わないのですが、”本当においしい洋食を食べてもらいたい”という僕の思いや、お店のコンセプトを守りたいと思うと、なかなかその思いに答えるのが難しいところもあって…。

それでも「kitchen俊貴」の味を求めて、足を運んでくれるお客さん達を大切にしたいですし、その期待にこたえ続ける為にも、町の洋食屋さんを卒業して、一つ上のステージに進みたいな、という気持ちがあります。

編集部 今井

記事には収まらない程の料理愛、お客さん愛、家族愛があふれるシェフの料理には、その日一日を特別にしてくれる不思議な力があります。料理にも、お客さんにも真剣に向き合うシェフの姿はまさに匠。本当においしい洋食を、ぜひ一度味わってみてほしいです。

kitchen俊貴

問い合わせ
 052‐737‐3300(間もなく開通予定、しばらくの間は080‐3074‐9431※10:00~22:00)
住所
 名古屋市中区葵2‐13-30 アマーレ葵1F
営業時間
 11:30~15:00(LO14:00)、17:30~22:00(LOは21:00)
定休日
 火曜定休
駐車場
 なし
支払い方法
 カード可・電子マネー不可
Instagram
 @chefamoul1049


※価格は税込み表記
※掲載内容は2022年5月時点の情報です

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WRITER

Kanon Imai

Kanon Imai

座右の銘は「百聞は一見に如かず」。気になったら、まずは体験する派な編集部員。趣味は読書とジョギングで、猫は目に入れても痛くないほど好き。

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