水曜日のカンパネラがEP『ネオン』をリリース。二代目主演・詩羽さんにインタビュー!
#インタビュー

2022.6.20mon

水曜日のカンパネラがEP『ネオン』をリリース。二代目主演・詩羽さんにインタビュー!

2022年5月25日(水)、デジタルEP『ネオン』をリリースした、水曜日のカンパネラ。昨年9月のコムアイさん脱退後、新体制になって初のツアーでは、全国8カ所での対バンライブが開催され、8月には東京でワンマンライブも決定しています。今回、二代目主演・歌唱担当として加入した、詩羽(うたは)さんにお話を伺いました!

――水曜日のカンパネラに加入して、半年以上が経ちました。加入時と今で、心境の変化はありましたか?

加入時は、自分が「水曜日のカンパネラ」のボーカルになったんだって、なかなか確信が持てなくて。ライブパフォーマンスも、「どうやったら水曜日のカンパネラになれるかな?」ってすごく考えていました。最初は、コムアイさんの映像を観て参考にしていたこともあったんですけど、年明けからライブやリリースを重ねていくうちに、コムアイさんを意識せずに、「私だったらどうするかな?」っていう考え方に変わってきて、「自分が水曜日のカンパネラだ」っていうのを、身に染みて感じてきています。自分がやりたいことをやらせてもらっている方向になってきて、この7、8カ月でだんだんと自分が「水曜日のカンパネラ」と、ちょうどよく合ってきている感じがしています。

――加入してみて、想像していたものとのギャップはありましたか?

これは良いギャップ、なんですけど。自分は、「水曜日のカンパネラ」のボーカルになる前から、このビジュアルでフリーモデルとして活動していて、「自分がいつか芸能界に入ったら、髪も服も普通にしなきゃいけないのかな?」って、想像していたこともあったんです。でも今、この立場になって、見た目を変えずに自分の好きなファッションでいられて、こんなのもありなんだなって(笑)。

――「水曜日のカンパネラ」として活動を始めて、苦労したことはありましたか?

最初の頃に大変だったのは、やっぱり歌詞を覚えることですね(笑)。リリックも多いし、ラップもしたことがなかったので、初めのうちは「覚えなきゃ!」って、毎日のようにプレイリストにして聴いて覚えてました。頭で覚えるっていうよりは、とにかく何回も聴いて、体で覚えてくれるように、流す感じで聴いてましたね。

――アーティスト活動の中で「楽しいな」と思う瞬間は、どんな時ですか?

ライブでいろんな場所へ行けるのが楽しいですね。旅行にはあまり行かないタイプだったので、自分にとっては今までになかった経験で。それこそ「初めて名古屋に来ました」とか、「初めて沖縄に行きました」とか、そういう機会が仕事で増えたのはすごくうれしいなって思います。あとは、洋服が大好きなので、いろんな服をお仕事で着られる機会が増えているのもありがたいですね。モデルの時と変わらず、自分のことを魅せる楽しさのままやらせてもらっています。

――“アーティスト”という肩書きも増えたことで、自分の中で意識が変わったことはありますか?

前と意識的に変わったかと言われると、そんなに変わってはいなくて。発信の軸にしている“自己肯定感”というテーマは、変わっていません。デビュー発表前は、周りの反応がどうなるかも分からない状況で、当時は不安もあったんですけど、実際にいざ『アリス / バッキンガム』をリリースした時に、自分が思っていたよりもみんな受け入れてくれて。そこで確信してからは、そんなに不安定になることもなかったですね。あとは何よりも、今は自分のライブパフォーマンスや、自分のやってることを自分自身で信じているのが大きくて、正解だと思ってることが、ちゃんといま軸になってるのかなと。

音楽面で言うと、前まではライブを観る時、純粋に「楽しい!」「カッコいい!」って感情であふれてたんですけど、自分が音楽を始めて、他のアーティストさんのライブを観たとき、「悔しいな」「負けたくないな」って、ちゃんと自分も熱量が上がるようになったなと思います。

――ライブパフォーマンスの時に意識していることはありますか?

頭を使うと、できなくなっちゃうタイプで。歌詞の文字量も多いし、考えながらだと飛んじゃったりするので、自分が無意識にやりたいことをやる!って形でやってますね。みんなと一緒に楽しめるような、振りが決まってる部分もあるんですけど、細かい自分の表情や歌い方は、その日・その時の自分がやれるようにやるだろう、為せば成るだろうって気持ちで、考えすぎないでやってます(笑)。

――リリースにあたって、今回のEPの制作には、歌唱以外ではどのような形で参加されたんでしょうか?

今回、一番関わった部分は、ジャケット写真のビジュアル面ですね。やりたいことをはっきりさせて、髪型や服について決めていきました。完璧なビジュアルをみんなで作れたなと思ってます!

曲作りの段階で言うと、コンセプトやテーマを考える時は、Dir.Fと詩羽と作詞作曲のケンモチさんの三人で、一緒に案を出し合いながら決めていっています。EPのタイトルは、二人に「決めといてね~」って急に言われて、「どうやって決めたらいいの!?」ってすごく迷いました(笑)。まずは、今の自分が気になってるものから絞っていこうと思って、“ネオンサイン”について調べてみたんです。調べていくうちに、ネオン管の職人さんが減っていることや、コロナ禍で夜何時以降は点けちゃいけないとか、街の明かりがどんどん消えていった今の時代に、“ネオンサイン”って大切な言葉でもあるのかなって思ったんです。あと、「ネオン」には、ラテン語で「新しい」という意味も込められていると知って、自分が二代目として初めて出すEPなので、この言葉が今の自分にぴったりだなと思って付けました。

――ケンモチヒデフミさんやDir.Fさんとは、今回のレコーディングの時にどんなお話をされましたか?

レコーディングは、他の現場と比べたらすっごくゆるくて。ケンモチさんが、私の解釈で、私の歌い方で録ったものがわりと正解だよね、っていう考え方を持っているみたいで。ピリピリしていて緊張することもまったくなく、「今日はレコーディングだ~♪」くらいの、毎回ゆるやかな気持ちで私は行ってます(笑)。

――リード曲の「織姫」は、七夕の切ない話かと思いきや、久しぶりに会った織姫がなんとギャルなラッパーになっていた!というユーモアあふれる設定が楽しいですよね。

この曲は、織姫のギャルなラップのパートと、彦星の切ない感じのパートがあって、パートごとに曲調や歌い方が変わっているのがポイントなので、ぜひそこは聴いてもらえたらなと思います!

――今回のEPで初配信の「卑弥呼」「一寸法師」「モヤイ」も、中毒性のあるトラックとユーモラスな歌詞が魅力ですが、この3曲はそれぞれどのような設定の楽曲なんでしょうか?

「卑弥呼」は、卑弥呼がお天気キャスターだったらっていう設定の曲です(笑)。今まで何回かライブでやらせてもらったんですけど、「卑弥呼」が一番好きだって言ってくれる人たちも多いですね。「一寸法師」は、“一寸ボーイ”っていう5人の男の子のアイドルグループの曲です。

「モヤイ」は、渋谷のハチ公からちょっと裏側にある、モヤイ像がモチーフになっている曲です。やっぱりハチ公がメインなので、モヤイ像には目もくれない人がほとんどで、待ち合わせ場所に使う人もそんなにいないんですけど、そこにケンモチさんが注目して、モヤイ像に視点を当てた曲を作ってもらいました。

――詩羽さんのファッションやメイクのこだわりを教えてください。

洋服に関しては、自分に似合うものをひたすら探します。これは私には似合わないだろうなって、着る前に諦めちゃったりすることもあると思うんですけど、「挑戦してみたら意外とイケる!」みたいなのって、洋服に関しても多かったりして。なので、まず着てみる。私は、お仕事でもオフの日でも関係なく、基本いつもこういう見た目で日常を過ごしてて。外に出る時は、自分が一番かわいいと思えるビジュアルでいたい!というのがあって、自分が一番満足できるところまで上り詰めてやるって気持ちでいます(笑)。

メイクに関しては、そんなに詳しい訳じゃないんですけど、自分の一番のポイントは、アイラインがピョンっとはねてる“キャッツアイ”みたいなのをやり始めて。意外とやってる人が他にあまりいなくて、すごく気に入ってますね。

――ちなみに今日の私服のテーマやお気に入りポイントは?

テーマ! えっと、ハートとピンクなんで、“ラブリーちゃん”で! 私、毎回アホみたいなテーマしか付けてない(笑)。

――今年の夏にしたいファッションは?

ボディラインが出るような、海外っぽい洋服にハマってて。元々、体型に自信がなくて、そういう服が着れなかった時期もあったんですけど、昨年の夏くらいから、ちゃんと自分のことを好きだと思える体型まで絞ったりして、自分自身の体型を受け止めることができてきました。ピチッとした服って夏にしか着れないし、キャミソール一枚とか、夏全開!って服を着たいなって思ってます。

――初の全国ツアー&初ワンマンライブ「水曜日のカンパネラ LIVE TOUR 2022 “Neo poem”」に向けて、意気込みをお願いします!

今までお誘いしてもらって各地に行くことはあったんですけど、初めて自分たちが企画・主催で、いろんな場所を回らせてもらえるので、各地の人たちとちゃんと顔を合わせて、一緒にライブを楽しんでもらえたらいいなあって思います。ラストの初ワンマンは、私も来てくれるみなさんも「忘れられないな!あの日!」って言えるくらい、記念に残るライブにしたいなって思います。

――水曜日のカンパネラの2代目ボーカルとして、これから挑戦したいことは何ですか?

日本では少しずついろんな場所に行かせてもらってるんですけど、状況が落ち着いたら海外にもどんどん行きたいです。以前、台湾とオンラインで繋いでライブをした時、台湾の方からたくさんメッセージをいただいて、その時、国を超えて自分の音楽が届けられるうれしさを実感して。海外の人にも、自分のパワーやメッセージを伝えていけたらなって思ってます。

水曜日のカンパネラ
デジタル EP『ネオン』

2022年05月25日(水)リリース
各配信先:https://wed-camp.lnk.to/neon

〈収録内容〉
M-1 織姫
M-2 卑弥呼
M-3 エジソン
M-4 一寸法師
M-5 バッキンガム
M-6 アリス
M-7 モヤイ
M-8 招き猫
全作詞作曲:ケンモチヒデフミ

水曜日のカンパネラ
対バンツアー2022〜Neo poem〜

6/22(水)F.A.D YOKOHAMA
6/26(日)名古屋 CLUB UPSET
7/2(土)仙台 CLUB JUNK BOX
7/15(金)福岡 The Voodoo Lounge
7/17(日)岡山 PEPPERLAND
7/18 (月祝)大阪 Shangri-La
7/29(金)札幌 mole
7/31(日)沖縄 Output

ワンマンライブ2022〜Neo poem〜
8/3(水)恵比寿LIQUIDROOM

チケット一般発売:6/25(土)〜
詳細:http://www.wed-camp.com/

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WRITER

Wakana Yamauchi

Wakana Yamauchi

兵庫県出身。京都の大学を卒業後、 編集者になるために名古屋へ。ゲーム、猫、ファッション、写真が好き。自宅をリノベーションして以来、インテリアにハマっている。

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