2022.7.16sat
「アンティークマーケット吹上」1棟丸ごとアンティーク尽くしのビルで宝探し【千種区・吹上】
地下鉄「吹上駅」からすぐ。20年以上にわたり、名古屋のアンティーク好きの聖地として親しまれる「アンティークマーケット吹上」。
7階建てのビルには、時代もテイストも異なる様々なアンティークアイテムがフロアごとに並びます。オーナーの金本さんに、お店の楽しみ方やアンティークの魅力を伺いました。
時代やテイストも多彩なアンティークが、フロアごとにずらり
1階と5階には西洋骨董家具がずらり。英国やフランスを中心にオーナーが直接買い付ける家具やステンドグラス、ドアや門扉など大型のアイテムが所狭しと並びます。
2階と4階には日本の歴史が薫る骨董が集結。昭和レトロな和小物やブリキの看板、アイアングッズなど、マニアも垂涎のアイテムが満載です。
1950年代に海外に輸出されていた日本製の食器も。貴重な絵付け前の白磁はそのまま使ったり、オリジナルの絵付けをしたりといろいろな楽しみ方ができる人気アイテムです。
3階は西洋の暮らしをイメージさせるキッチン雑貨や食器、パイン材の家具などが並び、女子心をくすぐる大人かわいい空間。シャビーシックな小物など、日常づかいできるアイテムも見つかります。
ビル内には工房もあり、購入商品の修理やメンテナンスもお任せ。息を吹き返したようによみがえったアンティークを自宅に迎えることができます。
屋上に広がる緑豊かなカフェでブレイクタイム
7階に広がる、緑豊かな屋上ガーデンカフェ「Le Jardin」。ショッピングとあわせて、のんびりランチやスイーツを楽しめます。
カフェだけの利用もできますが、使用する食器の中には階下で買える物もあるので、お気に入りの食器探しにも最適です。ティータイムには、セルフサービスで利用できるルーフトップバルコニーへ。名古屋の街を望む絶景が広がり、心休まるブレイクタイムを過ごせます。
時を刻んだモノから伝わる感動や魅力を伝え続けたい
——お店をオープンしたきっかけを教えてください。
オーナー・金本さん 学生時代から骨董が趣味で、骨董市巡りなどをしていました。好きが高じて久屋大通の辺りに初めて店を開いたのが、40年ほど前のこと。店が手狭になってきたので、23年前にこの場所に移転しました。
——お店のコンセプトを教えてください。
オーナー・金本さん 使っている材料の質の高さや頑強な造り、手の込んだ繊細な技など、古いモノには古いモノなりの良さがある。だからこそ出合えた瞬間、手にした時に感動するし、じんとした気持ちになるんです。その魅力をずっと伝えていきたいですね。
——今後、どんなお店にしていきたいですか。
オーナー・金本さん 店のある吹上エリアは、新しいマンションなどもどんどんできて、新しい人の流れができています。街の人にも愛され、遠方の方にとってもわざわざ行きたくなるような店であり続けたいです。
店に入った瞬間、時代も国境も超えてタイムトリップしているような気持ちになり、ワクワク感が止まりません。イスやテーブルなど、空間の主役になるものだけではなく、レトロかわいい食器や愛らしい雑貨など、インテリアのちょっとしたアクセントになるものもいっぱい。お家に連れて帰りたくなる、お気に入りとの一期一会をぜひ楽しんでください。
東別院の「アーリーバーズ ブレックファスト」がリニューアル!モーニングの聖地でエネルギーチャージ【名古屋】
名古屋の朝活シーンを語る上で外せない一軒といえば、「EARLYBIRDS BREAKFAST」(アーリーバーズ ブレックファスト)。ブレッドメニューに玉子料理、ベーコンやソーセージというアメリカンスタイルの朝食が愛され続けています。 2022年3月にリニューアルオープン! 10年目を迎えた今春、約1カ月の休業期間を経て再始動。ガレージ感が強かった店内はスペースを拡充し、木をふんだんに使った明るい雰囲気に。 朝のひとときをゆったり過ごせるようになったものの、店先の看板やガラス越しに見る自転車店の工房の風景、オープン当時からほとんど変わらないメニューなど店の名物はそのままです。 地元出身のアーティストである鷲尾友公さんの作品など遊び心いっぱいのインテリア。 ベンチにはリンゴの木箱だった古材を利用。リサイクルガラスのランプシェードで温もりをプラスしています。 変わらない味に安心するメニュー 定番メニューの「BREAKFAST PLATE」は3サイズあり、玉子の焼き方、パンや肉の種類を選べます。写真は「2EGG PLATE」(900円)。 カウンターには、長野県産のハバネロを使ったスパイスなど、こだわりの物販も。メニューにかけて試食もOKです。 店主・大平恵太さん 隣接する自転車店の常連だったことが縁で、「EARLYBIRDS BREAKFAST」の店主に。「いつ来ても同じ物、同じ味が食べられる場所でありたい」とシンプルながらも唯一無二の味にファン多し。 「10年目のリスタートらしく、時の流れを刻んだ店にしたかった」と話す店主の大平さん。ブレない“アリバスタイル”は健在です。 取材・文/花野静恵 撮影/千葉亜津子 ※価格はすべて税込み ※掲載内容は2022年5月時点の情報です。 ※新型コロナウイルス感染症の影響で、掲載内容は予告なく変更する場合があります。公式サイト・SNSで事前にご確認ください。
西区にモダンカフェ「ori」がオープン!多国籍の文化を織り交ぜた食と空間に注目【名古屋・庄内緑地公園】
ニューヨーク、コペンハーゲン、イギリス…色々な国名を挙げて語るのは、ヨーロッパでのバックパッカーや、渡米の経験がある店主の山田さん。 祖母の代から65年も続く美容室を、より一層地域に根付いた場所にしたいと地元に戻り、親族の経営するヘアサロン「m.e.l by origami」横で4月にカフェ「ori(オリ)」を始めました。 2022年4月、西区にオープン お客さんとコミュニケーションが取れるよう設けたオープンキッチンでは、料理をする様子が目でも耳でも楽しめます。 アーチ状の窓やテーブルごとに異なるライトをはじめ、海外で出合ったアイデアがあちこちに。 味わえるのは、多国籍の文化を取り入れたメニュー 海外のエッセンスが散りばめられたモダンな店内で楽しめるのは、地元の食材をベースに、スパイスやハーブ、海外の調味料も使用した朝食とブランチ。発酵食品など健康に良いものも取り入れているので、身体の内側からもきれいになれます。 写真は、紫キャベツのナムル、なます、キムチなどを盛った「oriのビビンパ」(1380円)とオリジナルブレンドのコーヒー(500円)。 併設する美容室の中庭では、ウッドプランターで無農薬のハーブを栽培しており、一部は料理にも使用するそう。 店内では、オリジナルのTシャツ(3000円~)や愛媛県のみかん農家〈TANGERINE〉のオレンジジュース(720ml1700円~)などの物販も。 店主・山田悠貴さん NYや東京のファッションブランド、レストランで経験を積んだ後、地元へ戻って開業。東京の朝食専門店で店長をしていた奥さんとともに店を切り盛り。 「今後は料理やヘアスタイルのワークショップも開催していきたいです」と、山田さん。これからの展開が楽しみです。 撮影/千葉亜津子 ※価格はすべて税込み ※掲載内容は2022年5月時点の情報です。 ※新型コロナウイルス感染症の影響で、掲載内容は予告なく変更する場合があります。公式サイト・SNSで事前にご確認ください。
人気店の新たな一歩。「nodate.(ノダテ)」の無機質な空間に灯るドキドキと喜び【昭和区・御器所】
鶴舞で10年近く愛されるカフェ「nocake.」の姉妹店としてオープンした「nodate.(ノダテ)」。暖簾をくぐると、カジュアルで温かみのある「nocake.」とは全く異なる、色味のないシンプルな景色が広がります。 2022年2月、御器所にオープン 調理器具、什器を黒、白、透明で統一した店内。 客席側にはあえて照明をつけず、木漏れ日のように光を間接的に取り入れるなど、細かい演出も施されています。 店頭には物販スペースも。店主・林さんが自ら手掛けるブランド〈ニトヲオウ〉の箸(3000円)や折敷(5000円~)も販売しています。 スパイスを効かせた、多彩なメニュー カウンター席で味わえるのは、極力農薬を使わない野菜や多彩なスパイスを組み合わせた料理・スイーツ、新しい飲み方を提案する日本茶やお酒など、目にも舌にも新しいものばかり。 ランチの「麻婆カレー」(1000円)は、四川の麻婆豆腐をベースにしたピリ辛が食欲をそそります。 夜はアラカルトの他、コース(5000円~)や200種類以上のアルコールも用意しています。 こちらは淹れ方を変え、3煎まで楽しめる日本茶「べにふうき」(500円)。3煎目には花山椒を入れて。ロック、水割り、ワイングラスでの飲み比べなど、様々な飲み方のメニューがあります。 6種類ほどラインナップするチーズケーキ(500円~)は、「レモンとカルダモン」など食材の組み合わせが面白いです。 店主・林礼一さん SEから起業し、鶴舞に「nocake.」をオープン。カフェ営業にとどまらず、イベント・ウエディングのケータリングや音楽活動、ブランド〈ニトヲオウ〉の立ち上げなど、幅広く活動している。 17時で店のコンセプトが切り替わり、ロゴや音楽、使用するカトラリーも変化。 夕方からは人が来店する度に、カウンター席にはランプが灯されます。訪れる人々の驚きの声や楽しむ笑顔が、モノクロの空間に彩りをそえるようです。 撮影/千葉亜津子 ※価格はすべて税込み ※掲載内容は2022年5月時点の情報です。 ※新型コロナウイルス感染症の影響で、掲載内容は予告なく変更する場合があります。公式サイト・SNSで事前にご確認ください。
WRITER
Shizue Hanano
大学卒業後、編集会社に勤務し、レジャー情報に関する雑誌編集、ウェブサイトの立ち上げに従事。紙媒体の企画から執筆まで一貫して携われるステージを求めて北陸・金沢の出版社へ。30歳を機にUターンし、名古屋の編集プロダクションへ。新聞、全国誌、地元タウン誌、フリーペーパー、ウェブサイトなど多様なメディアでのディレクション、編集、 執筆を担当。2011年からフリーランスとして活動中。
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