国内最大規模のアートの祭典! 国際芸術祭「あいち2022」一宮市会場へ行ってきました
#アート

2022.9.16fri

国内最大規模のアートの祭典! 国際芸術祭「あいち2022」一宮市会場へ行ってきました

7月30日(土)より愛知県の各地で行われている、3年に一度の国際芸術祭「あいち2022」

国内外から100組のアーティストが参加し、愛知芸術文化センター、一宮市、常滑市、有松地区(名古屋市)、計4カ所の会場で現代アート作品が展示されています。

会期は10月10日(月・祝)までとあと少し! ということで今回は、編集部が一宮市の会場へ行ってきた様子をレポートします♪

まずは「一宮駅エリア」を散策

まずは会場マップを確認し、奈良美智さんの作品が展示されている「オリナス一宮」へ。「尾張一宮駅」からは歩いて約5分なので、電車でも気軽に行けますよ。

ここは「旧名古屋銀行一宮支店」の建物を改装した多目的ホール。照明を落とした重厚な空間に絵画や立体作品が展示されています。

奈良 美智《Fountain of Life》2001/2022 他

世界的に有名な奈良さんは愛知県立芸術大学に入学し、同大学大学院を修了した、愛知県にゆかりのあるアーティストの一人です。

奈良 美智《Miss Moonlight》2020

奈良さんといえば、少女の絵画が有名。『Miss Moonlight』は美しい色や表情に吸い込まれそうな魅力を感じました。

“奈良美智ワールド”を堪能しようと、平日にも関わらずたくさんの人が訪れていましたよ。

近くの公衆トイレ南側壁面にも作品が! 
バリー・マッギー《無題(つむぎロード)》2022

続いて「旧一宮市立中央看護専門学校」へ

8台のベッドが残る旧看護実習室を舞台にした、サウンド・インスタレーション
小杉 大介《赤い森と青い雲》2022

次に訪れたのは、「オリナス一宮」から歩いて10分ほど。一宮市の展示場所で最も多い11組のアーティストの作品が見られる「旧一宮市立中央看護専門学校」です。

近藤 亜樹《ともだちになるためにぼくらはここにいるんだよ》2022

まずはエレベーターで5階にあがり、階段を下りながら会場を回っていきます。

5階に着いてエレベーターの扉が開いた瞬間に目に飛び込んでくるのが、近藤亜樹さんの大きな絵画。

エネルギッシュなタッチと色彩はインパクト大! 隣接の階段教室では、約1万4000カットからなる油彩コマ撮りのアニメーションと実写を組み合わた短編映画《HIKARI》(2015)も上映しています。

升山 和明の展示風景

こちらは岐阜県出身で愛知県を拠点に活動されているアーティスト・升山和明さんの作品。

多くは犬山市に以前あった「清水屋」という総合スーパーとタクシーをモチーフに、絵や文字を自由に配置したコラージュの絵画12点が見られます。

升山 和明の展示風景

作品は部屋にある洗面台や棚を生かして展示されているのがユニークでした。

その他、映像、VR、インスタレーションをはじめ、力強いアートが1階から5階に渡って展示されていましたよ。

足をのばして「のこぎり二」にも

「一宮駅エリア」からは少し離れますが、ぜひ行ってほしいのが「尾西エリア」の「のこぎり二(に)」です。

毛織物産業が盛んな一宮市。閉鎖した「のこぎり屋根工場」は取り壊し寸前の紡織工場でしたが、その特徴的な屋根や文化的価値を残そうと、現在はアートギャラリー「のこぎり二」として活用されています。

塩田 千春《糸をたどって》2022

ここで鑑賞できるのは、世界的に活躍するアーティスト・塩田千春さんの作品。“縁”や“血”などを連想させる赤い糸が建物や機械に幾重にも張り巡らされています。

歴史ある空間全体を存分に使ったインスタレーションは迫力がありました…!

塩田 千春《糸をたどって》2022

近くで見たり、離れて見たり、作品の下をくぐったり…空間と調和した見事な作品を、ぜひじっくり観賞してみてください。

今回ご紹介したのはほんの一部。まちの至る所が会場になっているので、散策をしながら一日中楽しめました♪

芸術の秋、次の休日には気になる会場へ、足を運んでみてはいかがでしょうか?

国際芸術祭「あいち2022(ニーゼロニーニー)」

期間
2022年7月30日(土)~10月10日(月・祝)
会場
愛知芸術文化センター(愛知県名古屋市東区東桜1-13-2)
一宮市、常滑市、有松地区(名古屋市)
※開館は10:00~。閉館時間は会場により異なります。詳細は公式Webで確認ください
休館日
愛知芸術文化センター 月曜日(祝日は除く)
一宮市 月曜日(祝日は除く)
常滑市 水曜日
有松地区 水曜日
現代美術展 料金
フリーパス一般3000円、学生2000円
1DAYパス一般1500円、学生1200円
※中学生以下・障害者手帳提示と付き添い1名無料
公式サイト
https://aichitriennale.jp/

※掲載内容は2022年9月時点の情報です
※価格は税込み表記です

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WRITER

Moeko Mizuno

Moeko Mizuno

岐阜県多治見市出身。雑誌編集者として飲食店やショップを中心に取材経験を積んだ後、家業の陶器屋に転職。現在はライターとの二足のわらじで活動中。趣味は休日に各地のカフェや純喫茶を巡ること。

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