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家入レオさん、デビュー10周年記念インタビュー!全国ツアーに向けて、10年間を振り返って【後編】
#音楽

2022.10.1sat

家入レオさん、デビュー10周年記念インタビュー!全国ツアーに向けて、10年間を振り返って【後編】

17歳の時に「サブリナ」でメジャーデビューを果たし、今年でデビュー10周年を迎える家入レオさん。2月に発売したデビュー10周年記念アルバム『10th Anniversary Best』、8月リリースの配信シングル曲「レモンソーダ」に続き、9月28日には、家入さんのデビュー曲「サブリナ」を彷彿とさせるロックテイストの新曲「Pain」をリリースします。

今回は、そんな記念すべき年を駆け抜ける家入レオさんに、デビュー10周年を迎えての心境や、新曲「Pain」について、また10月からスタートする約3年ぶりの全国ツアー「家入レオ 8th Live Tour 2022〜THE BEST〜」への意気込みなど、たくさんお話を伺いました!

▽記事の前編はこちら

Check!

家入レオさん、デビュー10周年記念インタビュー!新曲「Pain」に込めた思いと...

家入レオさん、デビュー10周年記念インタビュー!新曲「Pain」に込めた思いと...

──デビュー当時を振り返ってみて、アーティストとして一番成長したなと思うのは、どのようなところですか?

日々いろんな現場に行かせていただいて、いろんな出会いがあるんですが、「自分ってこんなこともできないんだ」「こんなこともまだまだ追いつけてないんだ」って、やればやるほど悔しくなるというか。10年経って、やっと今その悔しさを面白がれるようになってきました。

何かができるようになったという10年ではなくて、ずっと好きなことをやり続けるというのは悲しさと悔しさも伴うんですけど、その気持ちがやっと、「できないから面白い。もっと追及していこう」と思えるようになって、少し余裕が出てきたというのはあるかもしれません。

――日々感じていることが曲や歌詞に影響しているんですね。

そうですね。苦しい・悲しいだけじゃなくて、うれしい・楽しいも全部、私の人生に入ってくるもの。雑誌や小説、映画など、自分が体験していないことも、どれだけ胸が打たれたかというインスピレーションの深さが、創作していく上で一番大事なことだと感じています。映画や舞台を観た帰り道に、「もし私があの主人公だったらどうしたかな」「あの立場だったらどういう気持ちなのかな」と深く考えることが多くて。実際に体験してはいないけど、深いインスピレーションを得ることで、それが創作に繋がっていくと思うので、現実で感じる悔しさも、フィクションからのインスピレーションも、自分の人生の中に招き入れたものは、すべてが表現の一部になっていると思います。

──前回、「未完成」のインタビューで、「24歳の時にターニングポイントがあって、クオーターライフクライシスを経験した」というお話がありました。今、30歳を前にして、以前と心持ちの変化はありますか?

「クオーターライフクライシス」は、20代後半から30代の幸福の低迷期を指す言葉ですが、社会人になりたての頃は、目の前の環境に慣れること、仕事に慣れることで精一杯で、その後の人生について考えることってあまりないと思うんです。適度に社会のことを把握できてくる頃に「自分の道って、本当にこれでいいんだっけ?」と、考えるタイミングが訪れると思っています。

私はデビューしたのが17歳だったので、人より早くこの「クオーターライフクライシス」がきて、「音楽が大好きだけど、本当にこれから先も続けていく覚悟があるだろうか?」と自分に問うた時、とても迷ってしまったんですね。でもその時に悩んだことが今の自分の血肉になっているので、あの時、悩んでいて良かったなぁって。もしあの時に悩めていなかったら、味のないガムじゃないけど、つまらない自分になっていたと思います。その時に感じていたことがまた歌になって「未完成」という曲ができていたりするので、人生に無駄なことは一つもないのだなぁと思います。その時に悩んでいたことはまだ全て取り返せてはないんですけど、「自分が本当に好きなのは、やっぱり音楽なんだ」という決意が、明確に自分の中に生まれたことが私の財産だと思います。

──この10年間で家入さんが得た、これからも大切にしたいなと思える、一番の教訓のようなものがあるとしたら、それは何でしょうか?

“自分の心に集中すること”です。小さい頃から歌を歌う人になりたいと思っていて、それが現実になり、歌っている自分と普段生活している自分の開きを、デビューして数年後に感じるようになりました。もちろんどれも本当の自分なのだけれど、「もっとこういう私もいるよ!」って、努めて明るくしたりとかはしゃいでみせたりすると、またそれも本来の自分とは遠ざかる行為になっているんだってことに、ハッと気づいて。「人にこう見られたい」という自我を捨てない限り、自分らしくはいられないんだなって思ったんですね。他者の視線とか言葉ではなく、自分にとっての真実を見つめて活動していくことが大事だって、10年経ってやっと思う。それが自分自身の教訓です。

──10月には、2019年春以来となる全国ツアー「〜THE BEST〜」も控えています。これまでのシングル曲全てを演奏する10周年記念LIVEになるとのことですが、意気込みを教えてください。

シンプルに、「来場していただいた方が笑顔になれるようなライブにしたい!」という思いがありますね。うれしいことに、ドラマの主題歌や挿入曲をやらせていただく機会にも恵まれて、初めての方でも「これ聴いたことある!」って曲があると思うので、2022年の思い出を振り返ったときに「家入レオのライブに行ったのが2022年だったね」って言ってもらえるような、それぐらい熱量のあるライブになると思うので、ぜひ遊びに来てくれたらうれしいですね。

──10月14日(金)には名古屋でのライブが行われますが、名古屋での印象的なエピソードはありますか?

名古屋の方は別の地域の公演にも来てくださる印象があります。ファンレターで「名古屋公演も行くけど、他の公演も行く!」って言ってくださる方もいて、アグレッシブな方が多いイメージです。3年ぶりのツアーでコロナ禍も挟んだので、ただ会えるそれだけでこんなにエネルギーが湧いてくるんだって、シンプルなことほど尊くなるような、そんなライブになると思うので、名古屋のみなさんとも一緒に盛り上がれたらいいなと思います。

──これから挑戦してみたいことや、今後の目標を教えてください。

本当に“近道”も“魔法”もないんだなって、やっと10年経って分かったので、自分が日々感じていることを歌にして、届ける。今、それが当たり前になってしまっている自分がいるかもしれないけど、歌い手になりたいって思った時の自分からしたら、とんでもなく恵まれたうれしい日々じゃないですか。歌を作って、それを待っていてくれる方たちに届けていくっていうシンプルなことを、もっともっと磨き続けていきたいなって思います。

──最後に、10年間応援してくれているファンへのメッセージをお願いします。

本当に10年、一緒に駆け抜けてくださって、ありがとうございます。ここ数年、コロナ禍もあいまって色々なことを考えて、「目の前にファンの人がいてくれるって、それだけで私ってこんなに頑張れちゃうんだ!」って、改めて気付いたので、その気付きを生かしていきたいなと思っています。これからも一秒でも多く私の音楽を聴いてもらえるような未来を作っていきたいなって思っているので、ぜひ今後も応援していただけるとうれしいです。

『10th Anniversary Best』
2022.02.16 リリース
3300円(CD)

<収録曲>
01 Borderless
02 空と青
03 Answer
04 未完成
05 Prime Numbers
06 この世界
07 Spark
08 もし君を許せたら
09 あおぞら
10 恋のはじまり
11 春風
12 Relax
13 ずっと、ふたりで
14 花束

『Pain』
2022.09.28 配信リリース
<収録曲>
01 Pain

家入レオ 8th Live Tour 2022 〜THE BEST〜
10月1日(土) 神奈川 相模女子大学グリーンホール(相模原市文化会館)
10月8日(土) 石川 金沢歌劇座
10月10日(月)静岡 三島市民文化会館
10月14日(金) 愛知 日本特殊陶業市民会館 フォレストホール
10月21日(金)兵庫 神戸国際会館 こくさいホール
10月23日(日)群馬 渋川市民会館
10月29日(土)福岡 福岡市民会館
10月30日(日)広島 広島JMSアステールプラザ 大ホール
11月18日(金)東京 中野サンプラザホール

公式サイト
http://leo-ieiri.com

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家入レオさん、デビュー10周年記念インタビュー!全国ツアーに向けて、10年間を振り返って【後編】

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Kanon Imai

Kanon Imai

座右の銘は「百聞は一見に如かず」。気になったら、まずは体験する派な編集部員。趣味は読書とジョギングで、猫は目に入れても痛くないほど好き。

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