2023.2.7tue
花屋×カフェ「Boheme.(ボエム)」で、もっと自由に花と生きる【中村区・本陣】
地下鉄「本陣駅」より徒歩で約7分の場所に、そっと佇む生花店「Boheme.(ボエム)」。他の花屋とはひと味違う、個性豊かな花や観葉植物が生き生きと並ぶ店内に、2023年1月14日(土)、本格的なコーヒーと、おいしいスイーツが味わえるカフェが誕生しました。オーナー夫妻のこだわりと思いがぎゅっと詰まったお店の様子や、気になるカフェメニューをご紹介します。
個性あふれる植物や花瓶との出会い
ミントグリーンの扉が目印の「Boheme.」。入口からあふれ出すおしゃれな雰囲気に、思わず中を覗いてしまいます。店に入ると、鉢から四方に枝葉を伸ばす、生命力あふれる観葉植物たちがお出迎え。
入って右手には、窓から差し込む光を浴びて輝く、花瓶のディスプレイが。こちらの花瓶は、いずれも海外から仕入れたアンティーク品。何とも言えない愛らしいフォルムや、独特の透け感が魅力的です。
お店の中央に並ぶのが、季節の花々。よく見てみると、他にない個性的な花が多いことに気が付きます。「Boheme.」では、選ぶ人の個性や気分に合う花が見つかるようにと、名古屋だけでなく、東京の市場からやってきた花を積極的に仕入れているのだとか。
色とりどりの花を眺めていると、自然と朗らかな気持ちに。どの子を連れて帰ろうか、迷ったらお店のスタッフに声をかければ、その花に関する知識や花言葉などを丁寧に教えてくれます。
個性派ぞろいの「Boheme.」で作る花束は、とっておきの贈り物に。当日注文も可能で、お店が空いているときには、10分ほどで作ってもらうことができます。贈る相手のイメージを伝えて、世界に一つだけの花束をプレゼントしましょう。
温かいコーヒーを片手に、花を眺める至福の時間
お店の奥へと進むと現れるのが、2023年1月14日(土)に新しくオープンした、3テーブルの小さなカフェ。アンティークの机とイスで設えた店内には、中庭に面する大きな窓から温かい日差しが入り込み、花々をゆったりと眺められる、まさに癒しの空間です。
花屋の奥に佇むカフェですが、お茶のみの利用も大歓迎。単なる花屋に併設された「飲食スペース」ではなく「カフェ」と呼ぶにふさわしいお店で、特別な時間を過ごしてほしいという思いから、提供メニューにもこだわりが。
ライトとダークから選べるブレンドコーヒーは、カリスマ焙煎士・川上敦久さんの焙煎豆を仕入れています。炭火焙煎にこだわる川上さんのコーヒー豆で淹れるコーヒーは、淹れたてはもちろん、冷めてもおいしいと評判です。
8種類の豆をブレンドした、コーヒー好きも唸る一杯。炭火焙煎ならではのコクと香りを存分に楽しむことができます。
ハンガリーから仕入れたエルダーフラワーを煮詰めたシロップを、サイダーで割ったドリンク。マスカットを思わせる爽やかな味わいを楽しめます。グラスの上にはエディブルフラワーが浮かび、写真映えもバッチリです。
聞き馴染みのない「フルーツチャート」の正体は、フルーツポンチ!オーナーのお父様の出身地、パキスタンの人気スイーツで、こちらのお店では季節ごとに旬のフルーツを5種類以上を使用し、日本人の口に合うように味付けをしているそう。果物の甘酸っぱさが口いっぱいに広がります。
カフェメニューは全てテイクアウトが可能。気に入った花と一緒に、温かいコーヒーやフレッシュなジュースを楽しんでみてはいかがですか?
オーナーのクレシ夫妻にインタビュー
――生花店をオープンしたきっかけを教えてください。
沙織さん 私は、2年前にカメラマンとしてお仕事を始めたのですが、撮影に使用する花にどうしてもこだわりたくて、イメージに合う花が見つかるまで何件もお花屋さんをはしごするほどでした。ならいっそ、自分が良いと思う花を仕入れて、お花屋さんをやれたら良いな、と思い始めたのがきっかけです。
――沙織さんはフォトグラファーとしてもご活躍されているんですね。
沙織さん はい。マタニティフォトや、バースデーフォト、前撮りなどをさせていただいています。お店で販売している花をたくさん使用して撮影をするのですが、SNSなどでも反響があり、とてもうれしいです。
――花に、花瓶に、カフェに、撮影と、一つのスペースに様々な要素が共存している印象です。
沙織さん 店名の「Boheme(ボエム)」は、フランス語で「自由奔放」を意味するのですが、‟誰かの当たり前に合わせるのではなくて、「自分」に軸を置いた自由な生き方を肯定したい。お互いの自由を認め合える多様性を育みたい。”という想いが込められています。そこで、まずは私たちが、固定概念にとらわれない自由な発想で、自分たちの理想とする「花屋」を体現することから、自由の一つの在り方を発信していけたら良いなと思い、この場所を拠点に色々なことにチャレンジしています。
――内装にも、お二人のこだわりを感じます。
預さん 元々、古民家だった建物を改装したんです。塗装などもほとんど自分たちで行っていて、壁をそれぞれ違う色にしたり、カウンターのイラストも自分たちで描いたり。家具や扉もアンティークにこだわって、古さを生かした空間づくりを心掛けました。
――お店のコンセプト「花を着崩す」に込められた思いは?
預さん 文字通り、花をファッション感覚で楽しんでほしいなと思っています。その日着る服を選ぶように、自由に花を選んでもらって、日常に取り入れてもらいたいです。「花を買う」=「特別な日」というイメージがある人もいると思うのですが、それこそカフェに行くような感覚で、お花屋さんにも足を運んでほしいですね。
――花へのゲートウェイとしてのカフェということですね。
預さん はい。20代、30代の若い世代の人に、もっと花を買う文化が根付いたら良いなと思っていて。「生花店」に入るとなると、ハードルが高いと感じている人にも、「カフェ」を入口にしてもらって、花と触れ合い、世界観を広げるきっかけになったら良いなと思っています。
――これから、どんなお店にしていきたいですか?
預さん まずは、このお店をきっかけに、若い世代の人にもっと花の魅力を知ってほしいです。花は贈るものであるのと同時に、自分の個性を表現するものでもあると思うので、「Boheme.」をきっかけに、自由に自己を表現する楽しさを知ってもらえたらうれしいです。
Boheme.(ボエム)
- 問い合わせ
- 090‐6588‐7915
- 場所
- 愛知県名古屋市中村区十王町1‐4
- 営業時間
- 10:00~19:30
- 定休日
- 水・木曜定休
- 駐車場
- なし
- 支払方法
- カード・電子マネー可
- @boheme.nagoya
- アクセス
- 地下鉄「本陣駅」より徒歩で約7分
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