店主・安藤さんにインタビュー
――安藤さんのこれまでのキャリアについて教えてください。
高校を卒業してからずっと飲食をやっていました。両親が喫茶店を営んでいたのですが、常連さんからお声がけいただいて、ホテルのフレンチレストランで修業することに。そのあとは、居酒屋、実家の喫茶店、和食料理店と経験して、2016年に、兄が鉄板バルのお店をオープンしたので、料理長を務めることになりました。
――自分のお店を持とうと思ったきっかけはなんですか?
2店舗目ができたときに、店長兼料理長を務めることになったんですが、それがちょうど新型コロナウイルスが流行しはじめた時で。休業や時短営業など、コロナの影響で厳しい状況に立たされて、色々考えさせられました。それから“起業”に興味を持ち、考え始めましたね。
――奇しくもコロナが考えるきっかけになったんですね。
カフェのオープンはコロナ禍が明けてから、と考えていたので、それまでは本業の飲食店と副業のネット物販で資金を集めることにしました。ちょうどその頃、お義父さんがこの古民家を購入して、「物置に使ってもいいよ」と言ってくれたので、お言葉に甘えて使うことに。それで、初めて中に入ったときに、カフェをオープンするなら「ここだ!」って思ったんです。
――とても立派なおうちですよね。
そうなんです。「もしかしたら開業できるかもしれない」という考えが頭をよぎりました。奥さんも賛同してくれて、お義父さんにも快諾してもらえました。
――そこからオープンに向けて動き出したと。
飲食店のデザインをやっている友人に頼んだり、その頃たまたま幼馴染がコーヒー豆の自家焙煎を始めたのでそこから仕入れたり。その幼馴染の奥さんがインテリアコーディネーターをやられている方だったので、お願いして。周りにも縁にも恵まれて、驚くくらいトントン拍子で進んでいきました。
――安藤さんのお人柄があってのことだと思います。
ありがとうございます。住宅街で人が来るか不安だったのですが、インフルエンサーの方がインスタに上げてくれてどんどん人が集まるようになって、メディアの方々にも取り上げてもらって、皆さんに感謝でいっぱいです。
――今後、どのようなお店にしたいですか?
子どもたちの思い出に残るような場所にしたいです。キッズスペースで遊んだこととか、放課後にカヌレを買いに来たこととか。そういうことを大きくなって、「こんなカフェあったよね、行ったよね」って思い出してもらえるようなカフェにしたいですね。
こだわり尽くされたメニューと店内の雰囲気、かわいいインテリア、そして安藤さんの優しいお人柄にとても癒されました。近所にあったら通い詰めていただろうな、と思うほど……。素敵な空間とおいしいメニューの数々を、ぜひ一度味わってみてほしいです。
珈琲とお食事 トット
- 問い合わせ
- 080-8911-6013
- 場所
- 愛知県稲沢市西島中町135
- 営業時間
- 8:00~17:00(LOは16:00)
※モーニングは8:00~11:00
ランチは11:00~14:00
アフタヌーンサービスは14:00~17:00
- 定休日
- 日曜
- 駐車場
- あり
- @inazawa.totto
- アクセス
- 名鉄「山崎駅」より徒歩で約14分
撮影/竹内恵美
※価格は全て税込みです
※掲載内容は2023年2月時点の情報です
カジュアルイタリアン「カフェ リエッコ(Café Riecco)」の青じそ香るパスタがお目当て!【愛知・稲沢】
“カフェスタイルで気軽に食べるイタリアン”をコンセプトに、稲沢市に2019年6月にオープンした「カフェ リエッコ(Café Riecco)」さん。愛知県の名産品・青じそを使ったパスタや、店内で手作りするドルチェが自慢です。今回は、お招きいただいた試食会に、編集部が行ってきました! 「愛知県の、地元農家を盛り上げたい!」 テーブル席をメインに、カウンター席、中2階の席もある広々とした店内。ランチ・カフェ・ディナーと、様々なシーンで利用できます。 店を営む伊東さんご夫婦。奥さまの両親はどちらもしそ農家で、青じそは幼い頃から馴染み深い食材だったそう。料理では薬味や飾りとして使われることが多いため、「もっとその魅力を伝えたい」と、メニューを考案しているそうです。実は、愛知県は青じその生産が全国一位って、知っていましたか? バリエーション豊かな、青じそ×パスタ エビと青じそのトマトクリームソース ホタテとフレッシュトマトの青じそソース(1091円+税) タコとオリーブ、青じそのペペロンチーノ ランチには、パスタに前菜、自家製パン、ドリンクが付くセット(1254円+税)を用意。「エビと青じそのトマトクリームソース」をはじめ、3種類から選べる月替わりパスタの一つには、青じそを取り入れています。香り豊かで爽やかな青じそは、せん切りをのせたり、ソースにしたり、使い方によって風味が変わるのも面白いです。ディナーはドルチェまで付くコースが2種類(1773円+税と2164円+税)あり、本格的なイタリア料理を楽しめますよ。 食後のお楽しみ。デザートにもこだわりが 和栗のケーキとあずきのジュレ(518円+税) ラフランスのロティとベイクフロマージュ(518円+税) 「和栗のケーキとあずきのジュレ」など、独創的なドルチェにも注目を。季節の食材を使ったものや、イタリアの定番のデザートを手作りしています。思わず迷ってしまうほど、種類も豊富。22時まで営業しているので、夜カフェとして使えるのもうれしいポイントです。 地元食材のおいしさを伝えたいと、熱い想いを持ったご夫婦の店。ぜひ行ってみてくださいね。 ※掲載情報は2019年12月時点の情報です
並んででも食べたい。昭和10年創業「松屋長春」の“幻の和菓子”とは【愛知・稲沢市】
「はだか祭り」で知られる国府宮神社がある愛知県・稲沢市にある老舗和菓子店「松屋長春」。松屋長春では、当日販売分はいつも早朝に売り切れ、ほぼ予約しないと手に入らない巷では有名な一品があります。 それが「羽二重餅」。羽二重餅は、そっと摘まむと簡単に指が沈み込むほど、柔らかく繊細なんです。その美味しさと入手困難なことから、一部の間では“幻の和菓子”と謡われているほど。 今回はそんな大人気の老舗和菓子店「松屋長春」を紹介します。 最高級のあんこと餅を使用 「羽二重餅」(280円) 「羽二重餅」は最高級の丹波春日大納言を使ったあんこと、滋賀県産の餅米100%の餅を丁寧に組み合わせています。 店主曰く、手に持ったときと口に入れたときの、あんこと餅の柔らかさのバランスが重要だそう。 国内の小豆生産量のうち、1%しか採れないといわれる希少な丹波春日大納言を使用。一般的に和菓子の重さは40から50gほどですが、「羽二重餅」は70gとずっしり重いのも特徴的です。 そのおいしさの秘訣 季節やイベントごとに替える焼き印は、なんと約50種類!「羽二重餅」の詳しい購入方法は、公式HPをチェックしてみてください。もうすぐ迎える90周年にはイベントも考えているそうですよ。 1935年に創業した「松屋長春」店主の西村さん。 「もう一つ、うちのいいところは従業員同士の和気あいあいとした雰囲気。それがお菓子にも伝わります」と、おいしさの秘訣を教えてくれました。 松屋長春 マツヤチョウシュン 問い合わせ 0587-32-0253 場所 愛知県稲沢市小沢3-13-21 営業時間 8:00~18:00 定休日 月曜(火曜不定休あり) ※祝日の場合は営業、翌日休み 駐車場 11台 支払方法 カード・電子マネー不可 公式サイト https://www.matsuya-choushun.jp/ アクセス 名鉄「国府宮駅」より徒歩で約12分 ※掲載内容は2022年12月時点の情報です ※価格は税込み表記です
和食派さん必見。「食堂べん」で頂くおにぎりとおでんのモーニングセット【愛知・一宮市】
2023年1月25日(水)、愛知県一宮市にオープンした、「BEN’S MORNING CAFE(ベンズモーニングカフェ)」の新業態「食堂べん」。 「食堂べん」は、炊き立ての土鍋ごはんで握ったおにぎりと、お店仕込みのおでんをモーニングで味わえる魅力がSNSでも話題となっています。さっそく編集部が、気になるお店の様子やメニューを調べてきました! 一宮市の住宅街にあるご飯処 「食堂べん」はモーニング発祥の地・愛知県一宮市の住宅街にあります。朝8時半から営業しており、近所に住んでいる方はもちろん、近所に住んでいる人から市外の人まで“和”モーニングを求めて足を運ぶそう。出勤前にふらっと寄って、朝ご飯や昼ご飯を調達するのにもぴったりです。 店頭には「おにぎりとおでん」の文字が大きく書かれた幕が掲げられており、入店前からワクワクがとまりません。 目の前で握ってもらえるライブ感を堪能 店内には、カウンター席とテーブル席があり、広いテーブル席は家族でゆったりと過ごせます。カウンター席では、おにぎりを握ってくれる様子を目の前で楽しむことができます。現在、席の予約は受け付けていないため、早いもの勝ち、もとい“早起き勝ち”! おにぎりには、土鍋で炊いた、愛知県大口町産「ひのひかり」が使用されています。作り方にもこだわっていて、まず型にごはんを入れ、具をたっぷりのせてから握ります。こうすることで、ふわふわとした食感のおにぎりが出来上がります。 注文を受けてから作り始めるため、出来立て&炊き立てほやほや。店員さんが一つ一つ丹精を込めて握ります。 次のページは… おにぎりとおでんの組み合わせ!ほっこりモーニング おにぎりとおでんの組み合わせ!ほっこりモーニング 「Bセット」(980円)※300円以上のおにぎりは差額支払い メニューはおにぎり、おでんの各種単品と、おにぎり2個+味噌汁+沢庵付きの「Aセット」(600円)と、おにぎり2個+おでん2個+味噌汁+沢庵の「Bセット」から選べます。 おにぎりは19種、おでんは10種を展開。どれを食べるか決まったら、テーブル脇に置いてある用紙に書いて注文するシステム。種類豊富でオリジナリティあふれる具材に悩みます…。 手前から「卵黄醤油」(300円)、「明太子」(350円) 今回、「卵黄醤油」と「明太子」をチョイスしました。 「卵黄醤油」は、卵黄を醤油漬けにし一晩かけて冷凍することで、これまで味わったことのない、もっちりとした食感に!炊き立てのごはんとの相性も◎。おにぎりの定番「明太子」も、外にも中にも旨味たっぷりの明太子がたっぷり入っているため、最後の一口までおいしいです。 「おでん(大根・もち巾着)」(各180円) おでんは「大根」と「もち巾着」をチョイス。特に大根の大きさにびっくり!お値段以上のおいしさと、ボリュームに感動します。自家製出汁が染み込んでいて、朝から心も身体も温まります。 次のページは… オーナー・長尾さんにインタビュー オーナー・長尾さんにインタビュー 明るく笑顔が素敵なスタッフ・山崎さん ――オープンのきっかけを教えてください。 オーナー長尾さん 以前まで完全予約制の和朝食屋をやっていたのですが、地元の方々には合っていなかったみたいで、名古屋や岐阜など、市外からのお客さんが多かったんです。“地元の人に愛されてもらえるお店を作る”が一番の目標だったので、一からやり直すことを決めました。 何をやろうか考えていたとき、店の裏手のパン屋に、テイクアウトをしに来てる人がたくさんいて。住宅街の中心なので、気軽に買いに来れるようなテイクアウトとか、ちょっとしたモーニングやランチが食べられるご飯処がいいのかなと思って、“おにぎり”に焦点を当てました。これまでのスタイルを変えて、より足を運びやすくなったんじゃないかなと思います。 ――今後どのようなお店にしていきたいですか? やっぱり、地元の人に長く愛される店にしていきたいです。おにぎり自体、日本で愛され続けているものだし、朝はご飯派という方も多いと思うので、ぜひ使っていただきたいなと思います。 eri kimura EDITOR Kimura 朝からおいしくて温かいおにぎりと、出汁のきいたおでんをゆっくり店内で味わえるのが魅力的な「食堂べん」さん。出勤前などに立ち寄ってテイクアウトできるのもうれしいです。食材一つひとつもこだわり抜かれていて、色んな味を試してみたくなりますね。 食堂べん 問い合わせ 0586-80-7420 場所 愛知県一宮市向山町2-41 向山コーポラス101 営業時間 8:30~15:00 定休日 月・火曜 支払方法 カード不可・電子マネー可(PayPayのみ) 駐車場 2台 Instagram @ben_shokudo アクセス JR「尾張一宮駅」より車で約7分 撮影/竹内恵美 ※掲載内容は2023年2月時点の情報です ※価格は全て税込み表記です
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- 古民家カフェ「珈琲とお食事 トット」で、温かさとかわいらしさに包まれながら、ゆったりモーニング。【稲沢市】