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自然の中で、暮らしと食と、つながりを楽しむ。宿泊・食事・喫茶のお店「奥松阪」【三重・松阪市】
#ランチ

2023.5.8mon

自然の中で、暮らしと食と、つながりを楽しむ。宿泊・食事・喫茶のお店「奥松阪」【三重・松阪市】

三重県松阪市の西部に、2023年1月にオープンした「奥松阪」。地域おこし協力隊としても活動する店主が、古民家をリノベーションして始めたお店です。

ここで楽しめるのは、地産の食材をたっぷり使った料理やおやつ…だけではありません。古い食器と日用品の販売もしている他、宿泊施設としても利用できる場所なんです。

オープンのきっかけやメニューのこだわりを、松阪愛にあふれる店主さんにインタビューしてきました。

松阪の郊外にひっそりオープン。築120年の民家を店舗に

「奥松阪」があるのは、松阪市の中心部から車で1時間ほどの場所。築120年の民家をリノベーションし、1軒まるごと店舗にしているんです。
山々と民家に囲まれており、時には鳥の声も聞こえてきます。のんびり、ゆったりとした空気を感じられます。

店内には、カウンター席と、1~2人向けのテーブル席に加え、家族やグループで使いやすい座敷も用意。座敷のある和室は宿泊スペースとしても利用していて、1部屋1万5000円~で宿泊できます。近隣でイベントがあるときの宿にしたり、サイクリングの中継地点として泊まっていったりする方も多いそう。

棚には、店主自らコレクションした食器も。数百円で購入できるものもある

入り口の右手は、骨董品の食器や、昔ながらの日用品を販売するスペース。食器は、日々の暮らしに取り入れやすい小鉢や平皿から、かわいらしいおちょこ、急須までさまざまです。わらでできた鍋敷きやホウキなど、手仕事を感じる生活用品もあります。

地産の食材をふんだんに使った、週替わりの定食がお目当て

「今週の定食」(1350円)。食器は、店内で販売しているものと同じ骨董品

ランチタイムに登場するメニューの1つが、「今週の定食」。地元で採れた食材をたっぷりと使った、旬と滋味を存分に感じられる品々が楽しめます。しっかり味の付いたメインと、素材の味を活かした副菜やスープのバランスが良く、ついつい食が進みます。

メインは週替わりで、撮影日のメインは三重県産の錦爽どりを使った「タンドリーチキン」が登場。スープは「春キャベツのポタージュ」、一見シンプルな白米はレモングラスとともに炊いたものです。身近な食材も調理方法を工夫しているため、新たな発見があるはずです。

昔懐かしいルックスの「自家製プリン」(350円)。

食後のデザートには、人気の「自家製プリン」をどうぞ。県内の生産者が作る牛乳を使用し、固めの食感に仕上げています。ちょっと小ぶりなサイズも相まって、定食を食べた後でもペロリと完食できますよ。

「レモンケーキ」(250円)には、市内の棚田で栽培されたマイヤーレモンを使っている

他にも、レモンケーキやチーズケーキ、プチタルトなど数種類の手作りデザートをラインナップ。ティータイムにふらりと訪れ、お茶と買い物を楽しむお客さんもいます。

店主・高杉さんにインタビュー

奥松阪のスタッフの皆さん。おそろいのエプロンやユニフォームがかわいらしい

——失礼ですが、市内でもかなり郊外ですよね。どうして、ここにお店を開いたんですか?

この建物に一目惚れしたからですね。完全に偶然の出会いです(笑)僕は松阪市で地域おこし協力隊をしているんですが、その活動の一環でこの辺りに来たときに、たまたま見かけて。地元の方に大家さんを紹介してもらって、譲っていただいたんです。

——もともと、松阪の方でいらっしゃるんですか?

いえ、名古屋から移住してきたんですよ。この辺りってけっこう田舎だけど、僕みたいな「よそ者」もすごく温かく迎えてくれる雰囲気があるんです。しかも近くには高速道路や道の駅もあって、多くの人が訪れるエリアでもある。周囲の景色もいいですしね。だからここでお店を開くことで、この場所の魅力をもっと高められないかと思ったんです。

——たしかに周囲は山や民家ばかりで、すごく静かな場所ですよね。店名の「奥松阪」も、そういった立地から取ったんですか?

そうですね…この辺りは市町村合併で松阪市になった場所ですが、住んでいる人はみんな、中心市街地に行くときに「松阪に行く」って言うんですよね。ここも松阪であるはずなのに、なんとなく「都会」と「田舎」って線引きしてるような感覚があって。そうじゃなく「松阪市」という1つのまとまりだと感じてほしくて、「奥松阪」にしました。

——遠方からのお客さんだけではなく、地元の方にも松阪市を身近に感じてもらいたかったんですね。お料理について、意識していることはありますか?

やっぱり、地元の食材をたくさん使うことですね。メニューは僕がすべて考えているんですが、どうしたら素材の味を活かせるかを重視しています。あとは、僕自身が「こういう料理が食べたいな」と思ったものを作ることもありますよ。

——地元の人も知らない、松阪の魅力に出合えそうですね。今後、取り組んでいきたいことはありますか?

そうですね。今後は、もっといろいろなお店を作るつもりです。僕はこのエリアをもっと多くの人が集まる場所にしたいんです。パン屋さんやコーヒースタンド、マイクロブルワリーなんかも視野に入れていますよ。

WRITER Shimokawa

周囲の環境や建物、メニュー、スタッフさんの気配りなどがどれも心地よく、ついつい長居してしまいました。撮影中も、遠方から来たとおぼしき方から、家族で来る地元の方、1人でふらっと来る方までいらっしゃって、このお店が早くも松阪に馴染んでいるようです。

奥松阪

場所
三重県松阪市飯高町宮前791
問い合わせ
070-9069-4104
(予約は11:00~13:30)
営業時間
11:00~20:00
(ランチは~13:30、カフェは13:30~17:00、ディナーは17:00~20:00)
※火曜は~17:00
定休日
水・木曜
駐車場
15台
支払方法
カード・電子マネー可
Instagram
@okumatsusaka
アクセス
伊勢自動車道「松阪IC」より車で約35分

撮影/千葉亜津子
※掲載内容は2023年5月時点の情報です
※価格は全て税込み表記です

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MAGAZINE 雑誌『KELLY』

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自然の中で、暮らしと食と、つながりを楽しむ。宿泊・食事・喫茶のお店「奥松阪」【三重・松阪市】

WRITER

Hiroko Shimokawa

Hiroko Shimokawa

岐阜県岐阜市出身。雑誌編集者、子ども向けイベント屋を経て、2021年9月に独立。現在はフリーランスのライター・編集者として、様々なWebメディア・雑誌等で活動中。マイブームは香水集めと日本画を描くこと。

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