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斉藤和義さん『PINEAPPLE』リリースインタビュー!制作の裏側に愛知の招き猫巡りトークまで
#音楽

2023.5.26fri

斉藤和義さん『PINEAPPLE』リリースインタビュー!制作の裏側に愛知の招き猫巡りトークまで

2023年にデビュー30周年を迎えた斉藤和義さん。2022年4月12日(水)に、自身22枚目のアルバムとなる『PINEAPPLE』をリリースしました。

代表曲である「ずっと好きだった」や「やさしくなりたい」をはじめ、どの世代からも愛される名曲を作り続けています。さらに、YouTubeチャンネル『THE FIRST TAKE』にて披露した「歌うたいのバラッド」は、総再生回数が500万回再生を超えるなど、多くの人からの支持も。まさに老若男女から愛されるアーティストの一人です。

今回、約2年ぶりにリリースされたオリジナルアルバムは、テレビCMや映画の主題歌などに起用された楽曲や、シンガーソングライターの藤原さくらさんとコラボレーションした作品など、全13曲を収録。一曲ごとに込めた想いやデビュー30周年の心境などたっぷり伺いました。

デビュー30周年を迎えての心境

――デビュー30周年おめでとうございます! 30年を振り返って、今の心境を教えてください。

特別に何か感じるということはなく、「そんなに経ったのか」って感じですね。長いようで短いような…。デビューの頃のことを、ついこの間のことのように覚えてますし、それが短いのか長いのかよくわからないんですけど、当時小さかった子が大人になったり、まだ産まれてなかったりとか聞くと、「ワオ!」ってなりますね。

――デビュー当時の思い出はありますか?

デビューした時は、27歳でした。今だと普通かもしれないですが、当時は10代、20代までにデビューするのが当たり前で、それ以降だともうどうにもならない感じがすごかったので、「デビューが遅いね」って言われましたね。実際ちょっと焦ってたとこもあったし。「なんとかデビューするから、とりあえず25歳くらいまでは好きにやらせてくれ」って両親に言ってましたね。

22枚目のアルバムは、ポップな楽曲が詰まった一枚

――2023年4月12日に発売された通算22枚目のアルバム『PINEAPPLE』は、前回発表したアルバム『55 STONES』から2年ぶりとのことですが、どんな曲が詰め込まれているのでしょうか。

この2年くらいの間に起きたことだったり、CMのタイアップで制作した楽曲が詰まった作品です。アルバムを作ろうと思ってたわけじゃなくて、一曲ずつちょこちょこ作っていって完成したアルバムです。

――これまでの21枚と22枚目のアルバムと比べて、何か違うところはありますか。

今回は、アコースティックギターが中心で、エレキギターの音が“ガーン!”というよりは、アコギが引っ張っているアルバムにしたいなと思っていました。The Beatlesの『ビートルズ・フォー・セール』というアルバムがあるのですが、それに収録されている曲は、エレキの音が隠し味程度でしか入ってなくて。その曲調に惹かれたんですよね。アコースティックギターの音が主張していて、それが「カッコいいな」と。

今までは、どちらの音も入れていたのですが、やはりエレキの音が入ると、ポップな感じが影に隠れちゃうんですよね。なので今回は、アコギをメインに作りました。それぞれの曲調の違いも聴きどころですね。

――なぜ『PINEAPPLE』というアルバムタイトルなのでしょうか。

アルバム内に収録されている『Pineapple (I’m always on your side) feat. 藤原さくら』という曲の歌詞に、「硬い皮を破けば いつだって甘い果実が待っているんだ」ってフレーズがあって、それがアルバム内のどの曲にも合っているような気がして、このタイトルにしました。いつもアルバムのタイトルは、最後に曲が出そろった時に「何にしようかな?」って感じで決めてます。

それぞれの曲に込められた秘密とは

――タイアップ曲でもある「底無しビューティー」は、輝く女性をイメージした歌詞だと思いますが、誰かモデルはいらっしゃいますか。

モデルというか、何と言うか…。この曲は「女性賛歌」がテーマだったのですが、たまたま女優の加賀まりこさんのインタビューがネットに出てて、それを読んだとき、「あ! この感じいいな!」ってなって。本当に言いたいことはバシバシ言う姿に触発されました。「他人のことなんて気にしたってしょうがないわよ!」みたいな感じの。だから今回のテーマにぴったりだと思いました。

斉藤和義「底無し ビューティー」-Music Video

――藤原さくらさんと共に歌った「Pineapple (I’m always on your side)」。歌詞がすべて英語でカントリー的な雰囲気が素敵でしたが、なぜコラボしようと思ったのでしょうか。

この曲ができたとき、自分一人でボーカルを重ねて収録していたのですが、やっぱり誰かと一緒に歌って、違う人の声が入った方が、音にカラフルさが出ていいなと思ったんです。それで、以前もコラボレーションしたことのある藤原さくらちゃんにお願いしました。

――そうなんですね。曲はどうやって考えられたのでしょうか。

この曲だけ、頭の歌い出しの部分だけは、30年くらい前からアイデアがありました。でも当時はそこまでカントリーな曲調にするつもりはなかったし、寝かせているうちに忘れてたぐらいだったんですけど、昨年くらいから急に思い立って「あれやりたいな」って思って、やっと曲にすることができました。

――歌詞はすべて英詞になっていますね。

この歌詞を思い浮かべていた当時から、でたらめ英語で口ずさんでいたのですが、やっぱりこの曲は英語の歌だなってイメージから離れられなくて。英語は全然しゃべれないんですけど、いろいろ辞書を引きながら作りました。

――英語が話せないのにメロディに乗せて1曲が完成してしまうなんて。

なんとなくでたらめでやってるうちに、それに近い言葉を選んでみたり、どんな曲も最初はでたらめに歌ってみて、曲ができていくってことがよくあります。「ここはこういう風に歌いたいんだな」「このメロディはこう言いたいんだな」って、口が勝手にフレーズを歌っていることがあるんです。

この曲も「なんちゃらかんちゃらパイナップル」って言ってるなって思って。そっから広がっていった感じですかね。語尾をこうしたいんだなとか、ここ「パ」って言いたいんだなとか。そうやってると、口が言いたそうにしてる感じがしますね。他の曲も大体そうです。

――2曲目の「問わず語りの子守唄」の歌詞に注目していますが、何かインスピレーションを受けたものが?

最初に「問わず語りの子守歌」っていうのだけは、できた時から口をついていて。ここ1~2年の間で、暮らしてる時に感じたモヤモヤをいっぱい並べてできた曲です。それが「問わず語りの独り言」みたいなもんだっていうところにも、ちょうど結びついてるかなと。ほんと、このモヤモヤしてたことが急にバァーッと出てきて、急にまとまったって感じですかね。

ジャケットの招き猫の正体は…

――アルバムのジャケットに起用されているアンニュイな顔をした招き猫は、一体何者なのでしょうか。

もともと猫好きで家でも飼っているのですが、2、3年前に自分の中で招き猫ブームが到来して、それで粘土を使って、自分で作っちゃったんです。

――招き猫がお好きなんですね。

はい。愛知県瀬戸市にある「招き猫ミュージアム」や、常滑市の小判抱いてる大きなオブジェも見に行きました。常滑系ってやつで、それもかわいいんだけど、それより古い年代の瀬戸で作られてた“古瀬戸”の招き猫っていう、もっとリアルな本物の猫っぽいやつがあって。それに急になぜかハマり、いろいろ集めちゃったんですね。コロナ禍ちょっと前に急にハマって、オークションで買ったり、ツアー先のフリーマーケットや骨董市で購入したりして、約30〜40体くらいの招き猫を自宅に飾っています。

曲作りは一人だったり、仲間と一緒に作ったり

――曲を作るときは、いつも一人で行うのですか?

一人で考える時もあれば、バンドメンバーと一緒に考えることもありますよ。みんなで考える時は、ざっくりデモテープを渡して「後はお好きにどうぞ」って。よっぽど違ったら「そこはそうじゃなくて」って言うけど、だいたい、いい感じになるんで。バンドスタイルの曲は、みんなでアレンジしています。

――タイアップ楽曲も収録されていますが、普段の曲作りとの違いはあるのでしょうか。

タイアップの時は、テーマとかお題を事前に提示していただくことが多いので。そのお題を元に、自分の特色を加えながら作っています。入り口としてお題はあったとしても、作る時はあんまり普段と変わらないですね。曲は自分のオリジナルとして作ったものと変わらず作ろうと思っています。

コロナ前のライブが戻ってくる、あの歓声をもう一度

――コロナ禍でファンの皆さんとの間に変化がありましたか。

昨年のツアーは、人数制限やマスク着用、声出し禁止令が出たりしたけど、声出しOKの会場もあるので、やっと通常のライブが戻ってくるなと実感しています。2020年が完全に全部延期になっちゃって中止になってしまったので、久々にツアーが再開した時は、「やっとライブができるんだ」と歓喜しました。

――コロナ禍ならではのライブも新鮮ですね。

当時はライブ中に声が出せない分、拍手の音量や長さでしかファンの方々は気持ちを表現できなかったと思うんですが、それでも思いをちゃんと感じるものがあって、あれはあれですごい良かったなと思いました。でも今回のライブで、やっと通常に戻るのかなって感じがして、楽しみです。

――全国ツアーへの意気込みを教えてください。

毎度思っているのですが、レコーディングしてCDが完成しただけだと、まだ完全にアルバムができあがった気がしなくて。ツアーを回ってファンの皆さんにお披露目して、ようやく「あ~、一つアルバムが完成したんだなぁ」って感じになります。

レコーディングは、曲作りをしていると悩んでしまう時間もありますが、ツアーはそこから開放されて気分も晴れます。ライブ中は爆音で演奏して楽しめるので、そんな時間が大好きですね。

――長く音楽を愛してきた斉藤さんですが、今後の目標はありますか?

そうですね。今は、ツアーを成功させていくこと。そして、これからもやりたいことは音楽だけだし、やることもそう変わらないと思うのでこれが長く続くといいなと思っています。

斉藤和義『PINEAPPLE』
2023年4月12日(水)リリース

初回限定盤(CD+GOODS)4400円
通常盤(CD)3300円
アナログLP(増量盤)4290円

【CD収録内容】
1. BUN BUN DAN DAN
2. 問わず語りの子守唄
3. Pineapple (I’m always on your side) feat. 藤原さくら
4. 底無しビューティー
5. 寝ぼけた街に
6. 君のうしろ姿
7. Over the Season (Album ver.)
8. 朝焼け
9. 明日大好きなロックンロールバンドがこの街にやってくるんだ (Album ver.)
10. 100年サンシャイン
11. マホガニー
12. 泣いてたまるか
13. 俺たちのサーカス

【アナログLP(重量盤)】
SIDE A
1. BUN BUN DAN DAN
2. 問わず語りの子守唄
3. Pineapple (I’m always on your side) feat. 藤原さくら
4. 底無しビューティー
5. 寝ぼけた街に
6. 君のうしろ姿
7. Over the Season (Album ver.)

SIDE B
1. 朝焼け
2. 明日大好きなロックンロールバンドがこの街にやってくるんだ (Album ver.)
3. 100年サンシャイン
4. マホガニー
5. 泣いてたまるか
6. 俺たちのサーカス

斉藤和義 配信リンク
https://jvcmusic.lnk.to/kazuyoshi_saito

「KAZUYOSHI SAITO LIVE TOUR 2023 “PINEAPPLE EXPRESS” 〜明日大好きなロックンロールバンドがこの街にやってくるんだ〜」

2023年5月27日(土)栃木県 栃木県総合文化センター メインホール
2023年5月30日(火)広島県 広島文化学園HBGホール
2023年6月1日(木)岡山県 岡山市民会館
2023年6月3日(土)京都府 ロームシアター京都 メインホール
2023年6月4日(日)兵庫県 神戸国際会館 こくさいホール
2023年6月7日(水)東京都 NHKホール
2023年6月10日(土)神奈川県 神奈川県民ホール 大ホール
2023年6月15日(木)北海道 札幌文化芸術劇場hitaru
2023年6月16日(金)北海道 苫小牧市民会館
2023年6月18日(日)北海道 コーチャンフォー釧路文化ホール(釧路市民文化会館) 大ホール
2023年6月24日(土)秋田県 あきた芸術劇場ミルハス 大ホール
2023年6月25日(日)青森県 八戸市公会堂
2023年6月27日(火)宮城県 仙台サンプラザホール
2023年6月29日(木)山形県 酒田市民会館 希望ホール
2023年7月6日(木)新潟県 新潟県民会館
2023年7月8日(土)石川県 本多の森ホール
2023年7月9日(日)長野県 ホクト文化ホール 大ホール
2023年7月13日(木)三重県 三重県文化会館 大ホール
2023年7月15日(土)愛知県 刈谷市総合文化センター アイリス 大ホール
2023年7月16日(日)静岡県 静岡市民文化会館 大ホール
2023年7月22日(土)埼玉県 川口総合文化センターリリア
2023年7月26日(水)島根県 石央文化ホール
2023年7月27日(木)山口県 KDDI維新ホール
2023年7月29日(土)広島県 ふくやま芸術文化ホール・リーデンローズ 大ホール
2023年7月30日(日)愛媛県 松山市民会館 大ホール

全国ツアー特設サイト
https://www.kazuyoshi-saito.com/tour_2023/

斉藤和義 30周年記念アルバム『ROCK’N ROLL Recording Session at Victor Studio 301』
2023年7月26日(水)リリース

初回限定盤(CD+DVD)6050円
通常盤(CD)3520円
アナログLP(増量盤)4290円
ビクターオンラインストア限定(初回限定盤+GOODS)8800円

【CD収録内容】

1. Cheap & Deep
2. Are you ready?
3. ジレンマ
4. やさしくなりたい
5. ポストにマヨネーズ
6. どしゃぶりジョナサン
7. わすれもの
8. マディウォーター
9. 社会生活不適合者
10. 幸福な朝食 退屈な夕食
11. COLD TUBE
12. 歩いて帰ろう

【初回限定DVD】

1. Cheap & Deep
2. Are you ready?
3. ジレンマ
4. やさしくなりたい
5. ポストにマヨネーズ
6. どしゃぶりジョナサン
7. わすれもの
8. マディウォーター
9. 社会生活不適合者
10. 幸福な朝食 退屈な夕食
11. COLD TUBE
12. 歩いて帰ろう 
13. わすれもの(5分割映像)
14. 幸福な朝食 退屈な夕食(5分割映像)

デビュー30周年を記念した全国ツアー「KAZUYOSHI SAITO 30th Anniverasry Live 1993-2023」が8月24日(木)「名古屋国際会議場 センチュリーホール」よりスタート!
斉藤和義オフィシャルファンクラブ「Something-Else」にてチケット最速先行受付(抽選)を行っています。ぜひお見逃しなく。

※価格は税込み表記
※掲載内容は2023年5月時点の情報です

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WRITER

Yuna Hoshikawa

Yuna Hoshikawa

愛知県出身。まだまだ未熟なひよっこ編集部。ファッションと旅行が好き。暇を見つけては、お気に入りの洋服を着て、一人旅へ出かけるほど。何事も、思い立ったらすぐ始める派。

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