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東海エリアで活躍する次世代アーティストを応援!vol.1 │音楽イベントを企画・主催する水野駿佑さんにインタビュー
#インタビュー

2023.6.9fri

東海エリアで活躍する次世代アーティストを応援!vol.1 │音楽イベントを企画・主催する水野駿佑さんにインタビュー

愛知・三重・岐阜では、たくさんの魅力的なアーティストが活動しており、次世代を担う若手アーティストも続々と登場しています。特に、愛知は音楽イベントやフェスティバルも盛んに開催されており、まさにカルチャーの街。しかし、まだまだ日の目を浴びるべきアーティストがいるのでは?!

東海エリアで活躍する、次世代のアーティストを応援したい!
そんな思いから、今月から、東海エリアのアーティストインタビュー企画を始動します。

記念すべき第一回目は、今年1月から名古屋で音楽イベントを企画・主催を行なっているイベンター・水野駿佑さんにインタビュー!初企画「Pacific’98」では、チケットが完売、会場MAXキャパの動員を記録する大盛況となりました。そして、6月10日(土)には、第三回目の企画である音楽イベントが開催予定。

そんな勢いがとまらない、名古屋を盛り上げる次世代イベンター・水野駿佑さんに、イベント開催のきっかけや名古屋にかける想いなど、お話を伺いました。

個人イベンターを始めたきっかけは、愛するバンド「mother」のため

——これまで、魚屋さんとして働いてたんですよね?

まだ今も働いてて、高校2年生頃から働き始めたので、もう7,8年目になりますね。

——今年1月に初めて開催した音楽イベント「Pacific’98」はどのように始まったんですか?

もともと、僕自身イベンターになろうとか全然考えてなかったんです。ただ、「mother」(@mother_jpn)っていうバンドが好きすぎて。ライブにも、めちゃくちゃ通い詰めてたんです。それで、ある時のライブで、ボーカルの山内さんに「もうちょっと名古屋に来てくださいよ」って言ったことがあって。そしたら、山内さんから「じゃあ企画してよ!」って言ってくれたんです。その手があったか、と(笑)

——認知してもらえるくらいライブに通い詰めてたんですか?

通い詰めてたのは通い詰めてたんですけど、認知はされてなかったと思います。山内さんも含めて「mother」ってすごくカジュアルに接してくれるんです。ファンとアーティストの関係というよりも、いち音楽を愛する者同士として。

ライブ後の山内さんとツーショット

——それで、山内さんに背中を押されて、企画することを決めたと。

それが去年の5月。そこからジワジワと自分の中で、構想を膨らませていきました。どこでやるのか、そもそもどうやってやるのか。本当にやったことがないことだから、何も分からなくて。そこで、ライブハウス「鶴舞K.Dハポン」で働いてる友人がいるんですけど、「ハポン」のこととか聞くと、すごく好条件だったので、会場は「ハポン」に決めました。

「鶴舞K.D ハポン」に恩を感じていると語る水野さん

——会場が決まり、それから…

9月ぐらいに東京まで「mother」のライブに行って、イベント概要を伝えて、人生初の出演交渉!「本当に企画したんだ」って言われました(笑)連絡先も交換して、返事を待つことに。

——ファンからいきなり、仕事関係に。

そこから知り合いを通じて、色んなバンドに声をかけて、出演者が決まっていきました。その中でも「wowdow」(@_wowdow)っていう名古屋のバンドがあるんですけど、そこのメンバーの方がサポートしてくれて。ぽっと出のイベンターの自分に、「ここはこうしたほうがいいよ」とかアドバイスをくれたり、当日の流れとか転換についてを教えてくれたりと、本当に助けてもらいました。「wowdow」の存在がなければ、成功していなかったと思うほど大きいです。

去年1月に行なわれた「Pacific’98」。チケットは完売、会場満員の大盛況だった

「名古屋の音楽シーンをフラットにしたい」

——ずっと名古屋で活動を続けるつもりなんですか?

そうですね…。上京を考えてたときもあるんですよ。当たり前なんですけど、カルチャーが発達していて、どの界隈も盛り上がってて。僕自身、東京が大好きなんです。

比べてみると、名古屋って、音楽ジャンルが偏ってるなって思ってて。強いのは、パンク系やメロコア系だったり、ハードコア系とか。お客さん側としても、ライブに興味があるけど敷居が高い気がして行きにくいな、ちょっと怖いな、って思ってる方が実際多いはず。

——たしかにそうかもしれないです。

それもだし、名古屋だと自分の好きなジャンルが少ないなって感じてるひとも多いと思うんです。でも本当はそんなことなくって、掘り下げていくと、カルチャー実はめちゃくちゃあるし、面白い人もめっちゃいる

そういう現状を知って、色んなジャンルがもっと行き交うような街にしていきたいと思い始めました。もっと名古屋の音楽シーンをフラットにしたいって思いました。例えば、「メロコア好きだけど、たまにはポップスも見に行こう」みたいに、お客さん側も気軽に行けるようなくらいに。

——音楽に限らず、どのジャンルでも言えますよね。

そうなんです。ファッションも、フードでも言えることだと思うんですけど、どこかで固まりすぎると、そこで流行ってる音楽も、そこでしか流行らなかったりして。でも、それってすごく勿体ないことだなと。どんどん他のジャンルが名古屋から離れていってしまうんじゃないかって思ったんです。

それを食い止めるじゃないですけど、もっとたくさんの人が名古屋で楽しめる街にしたいです。色々いったけど、僕、名古屋が大好きなんで!

ファッションセンスも抜群

「円頓寺商店街を音楽の街に」商店街に開催すると決めたわけ

——6月10日、水野さん主催の音楽イベントが円頓寺商店街で開催されます。なぜこの場所を選んだんですか?

この場所を選んだ理由としては、商店街の中には居酒屋やバーも多いので、飲んでる人や遊びにきた人が「なんか音楽聞こえてくるな」ってなったらいいなって。ライブハウスに行ったことがない人やハードルが高いなと思ってた人も、それをきっかけに興味を持ってもらいたいんですよね。

——それで、商店街の中にある円頓寺にある喫茶・ゲストハウスを営む「なごのや」に。

これは、本当にご縁なんです。僕がよく行く円頓寺にあるお店で「次のイベントは、円頓寺でやりたいんです」って話をしたら、それだったら「なごのや」さんならスピーカーとミキサーが揃ってるから出来るよってなって。紹介までしてもらって、話がトントン拍子に進んでいきました。

——商店街で、音楽イベントって珍しいですよね。

ですよね。音だったりテナントだったりを考えると、開催自体すごく難しいはずなんです。だけど、円頓寺商店街は「どんどん面白いことやりましょう!」ってすごく寛容。今回のイベントは特にバンド編成なので、ドラムもあって、いってみると“騒音”じゃないですか。それなのに、二つ返事でオッケーしてくれて。

——すごい。

コロナ禍以前も、名古屋テレビ主催で「CLUB ENDOJI」っていう音楽イベントが開催されてて、それも本当にぶっ飛んでるんです!商店街のど真ん中でミラーボールに、クラブミュージックっていう。

——円頓寺に対するイメージがすごく変わりますね。

僕も初めて大学生のときに、「あいちトリエンナーレ2019」の音楽プログラムのひとつ、「円頓寺デイリーライブ」っていうライブイベントに行ったとき、衝撃受けました。このイベント、1日・2日の話じゃなくて、期間中の木曜日から日曜日まで、アーティスト日替わりで開催してて。ZOMBIE-CHANGとか、呂布カルマとか。しかも、会場は商店街の駐車場。…すごくないですか?

——企画する側も、開催場所も、すごすぎますね。

ですよね。主催は「あいちトリエンナーレ実行委員会」で、協力は「森、道、市場実行委員会」。そこで、“俺もこんな面白いことやれる大人になりたいな“と思うようになりましたね。

円頓寺も本当は、もっと面白いイベントを開催したいらしいんですが、企画する人がいないらしくて。今回のイベントをきっかけに、“音楽が流れる街”に戻す手助けができたらなと思ってます。それで、今後、音楽を発信する街になったら、もっと面白いな。

水野駿佑(ミズノ シュンスケ)

問い合わせ
Instagram
@163sazaby

HOTEL PACIFIC -Extra Edition-円頓寺商店街編

場所
なごのや
(愛知県名古屋市西区那古野1-6-13)
主演者
Legreens
umitachi
おとなりにぎんが計画
wowdow
開催時間
OPEN/17:00
START/17:30
チケット代
3000円(1ドリンク込)
チケット予約
https://tiget.net/events/243225
またはInstagramでDMにて受付中
Instagram
@pacific98_sakanaya

撮影/三浦毬(@ma__ri__wo
※掲載内容は2023年6月時点の情報です
※価格は全て税込み表記です

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東海エリアで活躍する次世代アーティストを応援!vol.1 │音楽イベントを企画・主催する水野駿佑さんにインタビュー

WRITER

Eri Kimura

Eri Kimura

三重県出身。学生時代は、読書や映画鑑賞、バンド活動に、アパレル店員として働くなど多趣味全開で奔走。現在は新人編集者として奮闘中!

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