タイトルが決まったのは“撮影直前”
――映画を観終わったあと、「怪物」というタイトルがずっしりと心に響きました。脚本の形ができている状態で、是枝監督のもとに届いたとお聞きしているんですけども、このタイトルも既に決まっていたものなんでしょうか?
僕がもらった段階でのプロットでは、別のタイトルがついていました。「怪物」と最終的に決まったのは、撮影直前ですね。
――そうだったんですね!どうやって決められたのでしょう?
僕の記憶では、僕が提案したと思ってます。坂元さんの中で“怪物”と決めるのに、躊躇いがあったみたいで、ずっと“怪物”のあとに(仮)がついていて。
最終的に、企画・プロデュースの川村元気さんと僕で、説得じゃないですけど、「怪物がいいですよ」って言って、「じゃあそれで」と。
そこから、インディアンポーカーをしながら「怪物だーれだ」というシーンを坂元さんが書いてくれたりとか、ディテールの書き込みをしていただいて。その段階ではもう「怪物」がしっくりくるようになってましたね。それまでに何度もタイトルが変わったりもしていました。
次のページ…
「一緒に聴いてくれている、そんな気持ちになりました」故・坂本龍一さんとのやりとり
WRITER
- トップページ
- ENJOY TODAY
- インタビュー
- 【絶賛公開中】カンヌ映画祭で2冠!映画『怪物』是枝裕和監督にインタビュー