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「よる芝居」への思い、若手時代のとあるステージを回顧

「今夏の御園座公演も期待していてください!!」と語ってくれた辻本さん

――アドリブが面白すぎて、お客さんだけでなく、出演者の皆さんも笑っている場面も見ます!

ありますね。この前は、めちゃめちゃええシーンでアドリブ入れたら、若手に怒られました(笑)。「兄さん、僕が泣きの芝居をするあのシーンだけはやめてください」と(笑)。でも、お客さんもめっちゃ笑ってくれてたんで良かったです。

――お客さん目線を徹底する辻本さんですが、はじめはお笑い芸人を目指していなかったと知って、びっくりしました!

競輪選手になることしか考えていませんでした。「ドリフターズ」や「ひょうきん族」など、お笑いを見ることは好きでしたけどね。当然、吉本新喜劇も幼少期から見てきました。
お客さん目線というのは、足を運んでくださるお客さんに感謝の気持ちがあるからこそなんですよ。お客さんをどう喜ばそうかを一番に考えています。

――長年、座長を務めてこられて、一番思い出深いことは何でしょうか。

「京橋花月 よる芝居」ですね。吉本新喜劇は2日間くらいの稽古なんですけど、これは20日間くらい稽古するんですよ。昔だと約1カ月間稽古していて、それを1カ月くらいの期間かけて公演していて。それでいて、出演者も吉本新喜劇メンバーだけじゃない、タレントさんもいてっていう現場で、ほんまにお客さん入ってくれるのかなという不安もあって…。そんな中で、手を抜かんとがんばって、やり続けた結果、長いこと続いているイベントになっているので、ほんまにうれしいですよね。
長年やっていると、お客さんが公演期間の予測が大体ついていて、アンケートに「この期間、よる芝居の公演入りますよね? ホテル予約しておきました」っていうコメントもありますね。早めに予約しておけば安いですしね(笑)。「御園座」も、そうやって楽しみにしてくれるお客さんが多い公演ですね。

――舞台は、予測不可能なことが起きる場面もあるかと思いますが、プチハプニングが起きたステージはありますか?

若手のとき、今田耕司さん、東野幸治さん、「130R」さん、石田くんが「なんばグランド花月」で座長を務めていたころですね。
いわゆるベテランさんは、「ごめんくさい」とかギャグがあるので、若手もギャグ作らんとあかんってなってて。飲みに行ったときに、辻本が先頭きってギャグ作ろうやとなって、僕のケンカシーンの「やんのかワレ(お前)」で作ろうやと。
誰が作ったんか忘れたんですけど、「やんのかワレ~やんのかワレ~ ワレコレワレコレーレ コレコレッ」って言うね。

――(笑)

そういう愛想笑いしかできないギャグですよ(笑)。僕は嫌だって言ったんですけど、テレビ収録のときに先輩たちが「今日やろう」ってなって。そのときの新喜劇出演メンバーは、若手か大ベテランしかいなかったので、僕がそのギャグを言って失敗したら、めちゃめちゃ怖いんですよ。
そのシーンになったら、先輩たちの「ギャグをやれ」と言う目線と、一人の先輩からはお尻をつつかれて、「もうええわ、いっぺんやったれ」と思ってやりました。誰も知らんような若手がやって、ウケる訳がないんですよ。水を打ったような静けさでした(笑)。未だに覚えてますね。
収録後、桑原和男師匠に呼び出されて、「辻本、あのギャグはどういう意味や!」と。ギャグを作った先輩たちを見たら、みんな知らん顔してました(笑)。

――さすがに参りますね(笑)

でも、その当時作ってやっていた「失礼しますわよ~~~ん」は、今でもやってますもんね。これは、僕が歌ってたら、周りから「ビブラートがおもろいから何かやってみ」となって、やったものなんですよ。だから「ワレコレワレコレ」も、今やったら、おもろいかもしれませんね(笑)

――いつか見られる日がくるのを楽しみにしています! そうやって、ギャグが生まれていくとは感激です!!

吉本新喜劇の場合は、「ギャグは歴史」なんですね。

――ギャグ一つとっても、感慨深いですね。ズバリ、辻本さんにとって「吉本新喜劇」とは?

「僕を芸人として育ててくれた場所」ですね。
僕は元々漫才師で、「心斎橋筋2丁目劇場」で、コンビで漫才をしていたんです。平成元年、2丁目劇場の若手の「吉本新喜劇やめよっカナ!? キャンペーン」というのをやっていたときに入りました。そのときの相方が「〇歳までに芸人としてご飯食べられたなかったら辞める」と、父親と約束をしていたんです。そのころ、僕は吉本新喜劇でズッコケるくらいの役だったんですけど、「ここ(吉本新喜劇)に残って、がんばってみるわ」と相方に伝えました。その相方はイベント会社に入って、一回だけ一緒に仕事しましたね。今でも仲良いですよ。

――相方の方が「辞める」と辻本さんへ伝えたのが、今?!というタイミングだったんですよね(笑)

そうなんですよ(笑)。それこそ名古屋の番組で、お笑い勝ち抜きトーナメント戦の仕事でしたね。相方が「茂ちゃん、早めに集まろうや」と言ってきたので、ネタ合わせをするんやと思って、新大阪の喫茶店へ行ったら、辞める話でした。帰りに言うたらええのに、行きに言われたんで、やる気もトーンも落ちますよね(笑)。もちろん、そのトーナメント戦はだめでした。「なんで帰りに言わへんかったんや」と言ったら、「茂ちゃんの顔見たら言わなあかんなと思って」って。もうその時点で就職先も決まってたのに(笑)。でも、彼がおったからこの世界に残れたので、感謝しかないです

今回の「御園座」公演をチェック! チケット情報も!!

『吉本新喜劇茂造スペシャル&日替わりバラエティショー』が「御園座」にて、7月18日(火)~23日(日)開演!

――最後に、『吉本新喜劇茂造スペシャル&日替わりバラエティショー』を観に来られる方、ファンの皆さんへメッセージをお願いします!

やっとコロナ禍も落ち着いてきました。コロナ禍はほんまに大変だった人もおるし、我々も大変でしたが、この公演で思いっきり笑っていただいて、元気になってもらいたいと思っています! 御園座で思いっきり笑って、元気になったらどうや!!

――たっぷりお話いただいて、ありがとうございました! 辻本さん、ご出演者の皆さんも、「御園座」での公演を楽しんでください!!

今回の「御園座」公演は、7月18日(火)から23日(日)まで開催中
すでに売り切れの公演日もありますが、見やすい座席の開放により、チケット購入が可能な公演があります! 『吉本新喜劇茂造スペシャル&日替りバラエティショー』で思いっきり笑って、暑さを吹き飛ばしましょう♪

吉本新喜劇茂造スペシャル&日替りバラエティショー

公演期間
2023年7月18日(火)~23日(日)
出演者
辻本茂雄
安尾信乃助、高井俊彦、平山昌雄、清水啓之、多和田上人、レイチェル、松本慎一郎、玉置洋行、永田良輔、生瀬行人、五十嵐サキ、たかおみゆき、小林ゆう、湯澤花梨、手島英治(劇団往来)、吉田ヒロ
※日替りバラエティショーの出演者は、公式サイトを要確認
場所
名古屋市中区栄1−6−14「御園座」
料金
A席7000円/B席 5500円 ※3歳以上有料
チケット販売サイト
https://misonoza-ticket.jp/Calendar_MI.aspx?CalendarKind=CK00000180
※公演前日の23:59まで販売
公式サイト
https://www.misonoza.co.jp/lineup/month230718.html
問い合わせ
 052-222-8222
「御園座」営業部 ※平日10時~18時


※掲載内容は2023年7月時点の情報です
※価格は全て税込み表記です

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7月18日(火)~23日(日)『吉本新喜劇 茂造スペシャル&日替りバラエティショー』が「御園座」で開演! 人気キャラ“茂造”でお馴染みの辻本茂雄さんインタビュー

WRITER

Satomi Hirata

Satomi Hirata

千葉県出身。週末の楽しみは、東海の温泉やスパに足を運ぶこと。ヨガ、お散歩も大好きな健康オタク。名古屋歴は浅いながらも、日々の発見を大事に、新鮮で楽しい情報をお届け。

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