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涙あり・笑いありの20周年エピソード

ジョイマンの手書きデザイングッズ「フェイスタオル」(3300 円/全2種※写真は、「なんだこいつ!」)

――お二人は中学校の同級生で、コンビ歴も合わせたらすごく長い月日を一緒に過ごされていると思います。コンビとしての20年間を振り返ったときに、印象深いことは?

高木さん 今、僕たちは42歳なんですど、この年齢にして、相方がフードファイターとして目覚めたことが衝撃でしたね。この20年で、一番の衝撃だったかもしれないです。大食いだってことも元々知らなかったんですけど、「大食い専門ファイター」なんですよ。

池谷さん 大食い“専門”ファイターって、何ですか(笑)。専門家じゃないのよ。

高木さん こう食べた方が良いとか、知識がすごいんですよ。胃の中に整理整頓していくとか、そういうことも言い出してきているので。20年目で、この年にして、相方のこういう新しい一面を知られて、幸せだなって思います。

池谷さん 僕が印象深いのは、2011年くらいのとき、高木さんに子どもができて。多分30歳くらいだったと思うんですけど、仕事がなくて、そのころ月収3~4万円で、バイトしなきゃいけない状況だったんですよ。
それで、吉本興業の会議室に高木さんを呼んで、「解散しようか」と話したんです。高木さんは解散したいと思っていても、高木さんから「解散しよう」って言えないと思ったので。
そのときは、ここから再ブレイクできるなんて思ってもいなくて、仕事もお金もないし、お先真っ暗だから、タイミングとしては良いんじゃない?と。
そうしたら、高木さんがすぐ「お金じゃないでしょ」って言ったんです。「ネタが面白くないとか、方向性が違うんだったらわかるけど、お金がないから解散は違うよ」って、言ったんですよね。
奥さんと子どもがいるのに、そういうこと言えちゃうんだって思いました。自分勝手さと言うか、頑固さと言うか、変なやつだなと。心の中で、「なんだ こいつ!」って思いましたよ。

――(笑)

池谷さん 良い覚悟だなと思いましたね。でも、旦那の立場の高木さんはともかく、奥さんからしたらお金を稼いでほしいじゃないですか。それで、自分から解散しようって言うのは止めようと思いました。これは、20年の中でも大きな出来事ですね。

――高木さんは、そのときのことを覚えていますか?

高木さん 覚えています。元々、芸人になってお金をそこまで稼げるとは思っていなかったこともありますし、家族に関しても、お金はそんなに関係ないなと思っていました。お金が無くても、子どもはちゃんと育てれば、きちんと育ちますからね。まあ、奥さんはめちゃくちゃ心配していたかもしれないですけど(笑)。それで解散していたら、大食いファイターとしての相方を見られなかったですね。

池谷さん 「サイン会0人事件」もなかったね(笑)

――そのとき以外に、コンビ解散の危機などはあったんですか?

池谷さん ないんじゃないですかね。

高木さん 解散まではないですね。

池谷さん 芸人を始めて6年くらいで、テレビに出させてもらえるようになったんですけど、2011年くらいが一番のドン底なんですよ。仕事もお金もなくて。でも、顔はバレているからバイトもしづらくて。ヒマだし、バイトもできるんですけどね。自分たちで飲み込めていない現状みたいな感じで、きつかったですね。

――お二人でどのように乗り越えていったんですか?

高木さん 新ネタを作った方が良いのかな、とか思っていましたね。劇場とか営業とかで、新ネタやれよ、みたいな空気もあったりして。でも、いざ「ななななー」とかラップじゃない新ネタをやると、「昔のネタを見たかったのに」っていう感じの雰囲気にもなったりして。
しんどい時期はありましたけど、ちょんまげを被る「侍ジョイマン」だったり、ロボコップのような仮面を被る「メガジョイマン」とか、いろいろ騙し騙しやっていましたね。結局、「プレーンなジョイマンがいいな」ってなって、悩まずに、そのままのジョイマンでできるようになりましたね。

リモート取材でも息の合った掛け合いを見せてくれました!!

――そうだったんですね。次は、“あのとき、めちゃくちゃ面白かったな”と思う、相方さんのエピソードを教えてください。

高木さん 面白いエピソードはないですね(笑)

池谷さん 「この人、何なんだろう」と思うことはありますよ。ここ最近の営業のときの話なんですけど、場が少し重かったんです。ネタがあんまりウケていないと感じていて、でもいつも通りに、最後の方で高木さんがラップするんですよ。ラップの長台詞で、聞かせるものなので、どうしてもシーンとなるんですよね。
もうこのネタは7~8年はやっているんですけど、その長いセリフがもう少しで終わるってときに、今まで高木さんから聞いたことのない「ミッ」って言葉が出てきたんです(笑)。なんで「ミッ」かわからないんですけど、ほんと急に言って。そうしたら、高木さんが僕の方を見て「違う、違う。ごめん」って、心の声が出ちゃってるんですよね(笑)。
どういう意味だ?と思っていたら、セリフを全部端折って、最後のセリフの「パーンダ」とだけ言ったんですよ。「いや、無理、無理。できていないから」って(笑)。
このネタはずっとやっているんですけど、なんで「ミッ」が出たのかと、なんでセリフが飛んだのか。本当に、現場が重すぎたんだなと思いました(笑)

高木さん 20年で、セリフが飛んだことはなかったんですけど、出てこなくなっちゃって。「パーンダ」って言う、最後のセリフだけ言わせてもらいました。

池谷さん いや、今それを全部説明したんだよ(笑)。マジでびっくりしましたね。でも、それが面白かったんですよ。こっちも何とかしなきゃなと思ったし、まだチャレンジさせられるな~と思いましたね。
セリフを噛んで飛ぶとかはお互いにあるんですけど、ネタ自体が飛ぶことはなかったので、その後、次の劇場までの間に、高木さんはセリフをノートに書いていたようでしたね。ずーっと一人で練習していました(笑)。「かわいいやつだな」と思いましたね(笑)

高木さん 練習はした方が良いでしょ(笑)

――高木さん、池谷さんの面白いエピソードもぜひ教えてください!

高木さん ガチのラップバトルに出していただいたことがあるんですよ。一応、僕はジョイマンのラップ担当ということで出場したんですけど、「ななななー」ってピョンピョン飛びながらやったら、ネタっぽく見られてしまって、1回戦で負けてしまったんですよね。そうしたら、相方がどんどん勝ち上がって、優勝したんです(笑)

――すごいですね! おめでとうございます!!

池谷さん ありがとうございます(笑)

高木さん ジョイマンのラッパーは、僕じゃなくて相方だったって言う。

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【インタビュー】お笑いコンビ「ジョイマン」結成20周年記念サイン会ツアーが全国7都市で開催中! 限定のオリジナルグッズも発売

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Satomi Hirata

Satomi Hirata

千葉県出身。週末の楽しみは、東海の温泉やスパに足を運ぶこと。ヨガ、お散歩も大好きな健康オタク。名古屋歴は浅いながらも、日々の発見を大事に、新鮮で楽しい情報をお届け。

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