国内外で話題!TVアニメ『呪術廻戦』のEDテーマ「燈」について
――アルバムにも収録されている「燈」は、アニメ『呪術廻戦』のエンディングテーマとなっている曲ですが、オファーが来た時の感想を教えてください。
最初は、まだ決定というわけではなく「書いてみない?」という感じでお話をいただいていて。「燈」という曲を書いて、決まった時はすごくうれしかったです。もともとアニメをずっと観ていたのですが、漫画の「懐玉・玉折」の章も何度も読み込んで、曲を書かせて頂きました。
――「燈」には、作中に登場する夏油傑というキャラクターの暗さだったり、苦悩だったり、孤独が表現されていました。この曲はどのように作っていったのでしょうか?
アニメ尺は曲の1番の部分なんですけど。夏油傑というキャラクターの心情や、夏油を取り巻く周りのキャラクターたちからの目線だったり、ラップパートもアニメを意識して、2番以降に自分自身の思いも込めていくっていう書き方をしました。
サビの歌詞「何処にでもあるようなものが~赤らめた顔また見せて」と、ラップパートまでは、作品を読み解いているなかで頭の中で音を鳴らしながら、歌詞とメロディーも含めて思いついて。2番は1番のメロディーに歌詞が当てはまるように書いていきました。ラップパートも、あえてという感じではなく自然と生まれて、それをアレンジャーのItaiさんがグッとトラップっぽいビートにして、際立つ形にしてくださいました。
――2021年のメジャーデビューからこれまで、アニメに限らず、ドラマや映画とのタイアップ曲もたくさん制作されてきたと思いますが、制作するときに気を付けていることはありますか?
「燈」もそうですけど、元の作品を好きな方が多いですし、まずは作品のことを第一に考えています。曲を書いていく中で、ずれてないかなっていうのは、常に照らし合わせながら制作しています。
――「燈」は、Spotifyでの月間リスナーが100万人を突破し、香港や台湾など、海外にも多くのファンがいらっしゃると思いますが、海外でライブなど行う予定はありますか?
「燈」は『呪術廻戦』を通じて海外の人に聴いていただいていて、本当にありがたいです。今後、どんどん洗練した形でクオリティの高い音楽を作っていきたいと思っていて。海外に届くか届かないかはまだ考えていないんですけど、いずれは「崎山蒼志」という名義ではなく、バンドでだったり、海外で音楽を制作したりというのも、いつかやってみたいことの一つですね。
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20代最初の1年を振り返ってみて、ツアーへの意気込み
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