ネタ作り、りんたろー。さんの実は〇〇な部分…
――47都道府県で、公演の内容が変わるんですか?
兼近さん ネタを変えながら進めていて、今は20公演以上が終わったんですけど、1公演目の沖縄の内容とほぼ違いますね。捨てたネタとかも、めっちゃあります(笑)。その時にしか見られなかったネタがありますよ。
りんたろー。さん 今考えると、恥ずかしいネタもあるよね。
兼近さん 新ネタを何回かやって、伸びないなと思ったら止めたり。何回もやりすぎているから止めることもあります。
――テレビなどにもご出演されていて、他のお仕事もある中、47都道府県を回りながらネタを作っていらっしゃって、すごいですね。
兼近さん ヒマなんですよ。だから、これ(47都道府県ツアー)やっていない芸人さんは、ヒマしていると思いますよ。
りんたろー。さん 俺らができるってことを証明しちゃいました(笑)
兼近さん 本当はできるのに、みんなやっていないだけだと思います。
――ネタは、お二人で話し合って作っていくんですか?
りんたろー。さん そうですね。
兼近さん 基本的には、りんたろー。さんです。
――ネタ作りはテーマ先行なんですか?
りんたろー。さん いろんなパターンがあります。テーマもありますし、このカタチとか、システムだけ残して内容を変えたり。
兼近さん テーマは一緒で、中身を変えることもありますね。
りんたろー。さん コントとかだと、アイデアがパッと降りてきたりしますね。
――言葉選びがすごく特徴的だなと思うのですが、「これを言いたい」とかで、ネタができることもありますか?
兼近さん 俺、結構あります。「こういう感じを言いたい」「やりたい」とか思うんですけど、それは大体上手くいかないですね。
りんたろー。さん たしかに。兼近の本音の部分をネタに落とし込もうとすると、なんかしっくりこない(笑)
兼近さん 俺らには向いていないネタって言うか、俺らじゃない人が言えば、多分上手くいくと思うんです。
りんたろー。さん 俺らは、お互いのそういうブームだったり、好きなことを知っているから、絶対ウケるなと思うんですけど、みんなのイメージと違うんですかね。
兼近さん りんたろー。さんの気持ち悪い部分を、もっと出していきたいんですよ。でも、ファンの人には、まだ浸透しきっていないんですよね。かっこいいんですけど、本当は気持ち悪いんですよ(笑)
りんたろー。さん 自分で気持ち悪いって思ってなかったんですけど、最近、覚醒してきているなと思います(笑)
兼近さん りんたろー。さんの気持ち悪いネタは、ウケるので、怪物とか気持ち悪い人とか、すぐやらせたくなっちゃうんですよ。本人は、納得いっていないんですけど。
りんたろー。さん 納得はいっていないけど、お客さんの笑いで納得しています(笑)。ネタによっては、物足りないものもありますね。内側の気持ち悪さをもっと出させろ、っていう(笑)
――(笑)。新ネタも盛りだくさんということですが、すでに終わった公演で、お客さんのリアクションなどで印象的なことはありますか?
りんたろー。さん どの地域も盛り上がっているんですけど、県民性みたいなのがありますね。
兼近さん ちょっと恥ずかしがったりする人が多かったり。
りんたろー。さん 大分県とかは、爆裂に盛り上がっていましたね。
兼近さん 大分県は、チケットの手売りもしたんですよ。そうしたらいっぱいの人が来てくれました。手売りで来たお客さんたちのテンションがずっと高くて、「うぇーい!!」って盛り上がってくれました。あと、高校生がお小遣いを振り絞って来てくれたんですよ。手売りしていたら、男の子3人組が「行こうぜ。俺らにこんな機会は、もうないぞ」「でも、俺お金なくてやばいんだって」「わかった。じゃあ、俺が貸すよ」って、熱い友情のトークをしていましたね。
りんたろー。さん チケット一枚の重みを再認識しましたね。そりゃ、ボーナス出さないとなっていう。
兼近さん 笑いで還元ね!
――公演会場では、抽選でサイン本のお渡し会もあるんですね。
りんたろー。さん そうなんです。二人とも著書があるので。近い距離で、ファンの方と喋る機会がなかなかないから、貴重ですね。
――ファンの方の印象的なメッセージなどはありますか?
りんたろー。さん 中国地方の公演で、「岡山公演の会場は、駅から遠くて、人が集まらないと思うので、間に合うなら、会場を変えてください」と教えてくれた方がいましたね。地方公演って、行ってみるまでどんな場所かわからないので、そういう情報はありがたいですね。一回、港を通って、山を登ったこともあるので(笑)。
あとは、ラジオを聴いている方が来てくれて、「実は…」と言って、ラジオネームを言ってくれる人もいました。うれしかったですね。
兼近さん 一人ひとり印象的ではあるんですけど、驚いたのは、テンション高めの40~50代くらいのお姉さんが、強烈な質問をしてきて…。同居人の「もちを。」との関係性を疑われました(笑)。びっくりましたけど、その方が、これ以上悩んじゃうといけないと思って、きちんとお答えしました(笑)
兼近さんの地元・北海道公演で食べた“あるモノ”
――全国を回っていると、おいしいものがたくさんあると思います。先日は、兼近さんの地元の北海道での公演もありましたが、思い出に残った食事はありますか?
りんたろー。さん この間、北海道の公演終わりに、「タカアンドトシ」さんに食事に連れて行ってもらって、コースだったんですけど、エスニックなたれがかかった、メキシコの食べ物みたいな串料理が出てきて。北海道らしいものを食べようと思っていたんですけど、ちょっとメニューが違ったので、「タカアンドトシ」さんがケンカしていました(笑)
兼近さん どうやら、タカさんの行きつけの店だったらしくて、タカさんは「いつもは違うんだよ」って、必死に言ってましたね(笑)。俺は、みんなの代わりに、“メキシコ串”を6本くらい食べましたよ。あと、東京から来てくれた作家さんもいて、その“メキシコ串”を写真に撮って、SNSに「北海道来ました」って上げようとしたんですよ。そうしたら、タカさんが「絶対に上げるな」って(笑)。北海道のものじゃないから、勘違いされたくないって言ってました。
「とにかく明るい安村」さんは、“メキシコ串”を見て、「受験の時におばあちゃんが作ってくれたな~」って、ボケていました。
りんたろー。さん 絶対にウソなんですけど、ずっと言ってましたね(笑)
――結局、北海道らしい料理は食べられましたか?!
りんたろー。さん コースが終わった後、通常メニューを出してもらったら、マジで北海道のウマイもんだらけでしたよ!
兼近さん 俺は、“メキシコ串”を6本も食べたんで、お腹いっぱいでもう何も食べられなかったです(笑)
りんたろー。さん かねちーだけ、メキシコツアーだったかもしれない(笑)。北海道は、地元なのにね。あと、「トム・ブラウン」の布川(ひろき)さんは、「錦鯉」の(長谷川)雅紀さんの頭をなめていました(笑)
兼近さん 「お父さんを思い出す」と言って、ベロベロしていました。長谷川さんは、布川さんが帰った後に、頭を拭いてました。その日は「錦鯉」の(渡辺)隆さんに誘っていただいて、2軒目も行って、かなり盛り上がりましたね。りんたろー。さんは酔っぱらって、後半は、隆さんと資産運用の話をしていました。「そのお金は、寝かしておいた方がいいんですね」とか言ってて、「お前が寝ておけよ」と思っていましたね。
りんたろー。さん (笑)
兼近さん 本当に楽しかったですし、公演には家族とか親戚が来てくれたので、良い凱旋公演になりました。
りんたろー。さん あと、青森も思い出深いですね。
兼近さん 青森県出身の「王林」ちゃんに、おいしいお寿司屋さんを教えてもらったんですよ。
りんたろー。さん なのに、かねちーは配信があるって言って、15分くらいで食べて帰って行ったんです(笑)。その後は、作家さんと、作家さんの親御さんと食べました。
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