お互いの新たな一面、タイトルに込められた想い
――食事は、地方のお仕事の醍醐味の一つですね。47都道府県ツアーも折り返し地点ですが、ツアー中に気づいた、相方さんの新たな一面はありますか?
兼近さん りんたろー。さんは、恥ずかしがり屋さん過ぎますね。コントでオチの一言を言ったら、暗転するんですけど、オチのコメントを言ったら、暗くなる前に、走り出して、ハケちゃうんですよ(笑)
りんたろー。さん 舞台上で、一人で残っているのも、オチ台詞を言うのも、恥ずかしいんですよね。無理矢理、くだりを変えて、兼近がオチ台詞を言うように変更することもあります(笑)
――りんたろー。さんは、前から恥ずかしがり屋なんですか?
りんたろー。さん これまで、コントをやってこなかったので、コントが恥ずかしいんですよね。
兼近さん 言ったら、コントは一年目ですもんね。
りんたろー。さん そう。やっと、コントはこうやるんだ、とわかってきましたね。オチ台詞は、芝居みたいに言うんだって。いつもオチ台詞を客席の方を見て、ぐーんって感じで言っていたんで。
兼近さん それ恥ずかしいから止めて、って言ったんですよ(笑)
りんたろー。さん 呟かないといけないのに、勢い良く言ってたね(笑)
――りんたろー。さんが思う、兼近さんの新たな一面は?
りんたろー。さん 前に、かねちーの舞台衣装の靴が届かなかったことがあって。その時、自前の靴を履けばいいのに、ずっとブツブツ言っていました(笑)。「これじゃ、俺はできねーよ」って。一応、芸人の中で、「舞台に上がる用の靴と衣装をそろえる」とか、師匠に言われたりするんですよね。でも、俺らは“そういうのをやめちゃおうぜ”のノリで始めたコンビなんですけど、そこは気にするんだ、と思って(笑)。
頑固っていうのは知っているんですけどね。結局、その日はテンションが上がりきってなかったですね。
兼近さん なんで、自分で持って来なかったんだろうっていう、後悔の気持ちもあって。そんなに大事なら、自分で持ってくれば良かったのに。それくらい大事だってわかっていたのに、「お願いします」って、スタッフさんに任せちゃったんですよね。その日からは、どんな時も靴だけは自分で持って行っています。結構、“病的”なこだわりがあるんですよね。
――他の強いこだわりは、どんなことなんですか?
りんたろー。さん ありすぎますよ。食事の時間とかも、全部決めているし。
兼近さん 夜12時前には、食べ終わるようにしています。俺の中のルールで、食後から3~4時間は寝られないんですよね。泊まりの時とか大変ですよ。時間を見て、毎回、不安になっています(笑)。「今日くらいはいいか」と思う時もあるんですけど、それも月1回くらいですね。
りんたろー。さん 自分のルーティーンが大事だもんね。
――いつもツアータイトルが印象的ですが、今回の「47°M~2023年中に達成する持続可能な47のファンミ兼チャLIVE~」はどのような意味が込められているんですか?
兼近さん いつも俺が勝手に、タイトルを付けています。今回は47都道府県なので、まず「47」。「°(ド)」は、「47度くらい熱いものにしたい」って言うのと、「ドM」の「ド」です。このスケジュールで、47カ所を全部回りきれたら、本当に俺たちはドMだなと(笑)。「M」は、ドMでもあるし、「漫才」の「M」でもあります。
あと、「楽しくアクション! SDGs」のアンバサダーをやらせていただいているので、「持続可能な」を入れました。
「2023年中」の「中」と、「ファンミ兼チャLIVE」の「兼」の字のカラーを変えているんですけど、これは、りんたろー。さんの名字の「中島」の「中」と、俺の名字の「兼近」の「兼」を表しているんですよ。それで、俺たちの「チャラいライブ」で「チャLIVE(ライブ)」です。
――たくさんの意味が込められているんですね! ポスタービジュアルは宇宙ですね。これには、どんなこだわりがあるんですか?
兼近さん イメージをどんどん広げていっているんですよ。はじめはクラブで、次にバスとか使ったり、クルージングで海に行ってみたり。ヘリコプターをイメージした全国ツアー、その後は世界ツアーみたいな感じにして。それで、今回は宇宙です。
――次回以降は、どうなるんでしょうか?!
兼近さん 宇宙までいったら、次は時間軸とかですかね。
――おお!! ツアータイトルから、矢印もたくさん出てきていますね。
兼近さん そうなんです。「(気分が)上がる」って言う、意味です。
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