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話題の土ドラ『おっさんのパンツがなんだっていいじゃないか!』沖田美香役・富田靖子さんインタビュー
#インタビュー

2024.2.14wed

話題の土ドラ『おっさんのパンツがなんだっていいじゃないか!』沖田美香役・富田靖子さんインタビュー

2024年1月6日(土)よりスタートした、東海テレビ・フジテレビ系全国ネットの土ドラ『おっさんのパンツがなんだっていいじゃないか!』。通称“おっパン”。

この作品は、実写化希望の声多数の「LINEマンガ」の超人気作。
原田泰造さんが演じる、世間の古い常識と偏見で凝り固まった中年男・沖田誠が、二回り以上年下のゲイの友達ができたことで、どんどんアップデートをしていく、ハートフルなホームコメディドラマです。

ドラマは第6話の放送を終えて、後半戦に入りました。
今回、沖田誠の妻・沖田美香を演じる、富田靖子さんにインタビュー! 作品のことから、富田さん自身のアップデートに推し活のことまで、お話を伺いました!!

土ドラ『おっさんのパンツがなんだっていいじゃないか!』

ストーリー
家族からも嫌がられる古い価値観を持ったカタブツの「おっさん」(沖田誠)が、とあるゲイの青年との出会いによって、これまでの“自分の常識”をどんどんアップデートしていく! すべての人たちの“好き”を肯定し、応援するハートフルなホームコメディドラマ。愛する家族を理解するため、昭和のおっさんの新常識へのアップデート大作戦が始まる!

ドラマの見どころ&富田さんの役どころ

――まず、ドラマの見どころと、富田さん演じる沖田美香の役どころを教えてください。

原田泰造さん演じる、私の愛する夫・沖田誠が、家族のためにアップデートをするところが見どころだと思います。これからのお話でもアップデートするんですけれども、彼のアップデートだけではなく、そのアップデートの輪が家族に広がって、他の方と関わることによって、その人たちもアップデートしていきます。ドラマ後半戦は、そのアップデートが広がっていく感じです。キーパーソンである、「大地くん」と「円さん」のアップデートも見逃せません! 私の役どころは、オーディション番組からデビューした男性アイドルグループを推している、沖田誠の妻です。

――初めて台本を読んだ時の印象や感想を教えてください。

今、このドラマはポップで楽しく仕上がっていて、皆さんにも楽しく見ていただけてすごくうれしいのですが、最初に台本を読んだ時は、「お、これは難しい題材だぞ」と思いました。うちの息子役は部屋から出られなくなったり、お父さんの誠は家族と話したいけど拒絶されたり。みんな何かしら傷ついていて、何とかしようと思ってあがけばあがくほど拒絶されて…という状況から始まるので、これをどう楽しく、優しく、皆さんに見ていただけるようにしていくかが難しいなと感じましたね。なので、セリフもどんなニュアンスにしたら、子どもたちやお父さんに伝わるのかっていうのを、撮影中もずっと考えていました。

――原田泰造さんと夫婦役をするにあたって、2人で決めたことやイメージした夫婦像などはありますか。

全くありませんでした。泰造さんとは、以前に舞台でご一緒したこともあって、何となくお互いに人となりはわかっているっていうこともあって、芝居を重ねていくうちに今の状態になりましたね。言葉でこうしよう、ああしようって、記号化してしまうことが、正直に言うととても怖くて。こういうドラマだからこそ、空気感やニュアンスをすごく大切にしたかったんです。なので、セリフ以外の画面から感じ取れる部分は、2人とも「こういう風にしようよ」と積極的に打ち合わせすることはなかったです。

――それがリアルな夫婦の姿、沖田ファミリーの雰囲気を作っていらっしゃるのですね。

そうですね。子どもたちもそうですけど、「こういう家族にしよう」っていう打ち合わせはなかったです。一つひとつのシーンを監督たちと相談しながら、「このセリフはこっちの方が伝わるよね」っていう監督の提案に対して、「そうですね」などと話して、一つひとつ皆さんと積み上げながら作った感じがあります。言葉というよりも、芝居を重ねていくことで、まるで“毛穴から理解していく”ような感覚でした。

――撮影現場の雰囲気、共演者さんとの印象的なエピソードは?

家族はよく食べていましたね。特に、息子・翔役の城 桧吏くんは、ドラマ前半ではセリフを交わすことがあまりなかったので、どんな感じの方だろうと思っていたんですよ。食事シーンを終えて、ふっと見ると、フードコーディネーターの方の後ろにすっと寄ってきて、お料理を覗いていました(笑)。バーベキューのシーンには参加していなくて2階から見ていたのに、なぜかそのシーンが終わると、真っ先にバーベキューのところに来て、うれしそうにもぐもぐ食べている姿が印象的でした。ドラマの回が進んでいくと、家族全員で、食卓でご飯を食べるシーンがあったんですけど、シーンが終わっても誰一人テーブルから離れなくて、仕方ないので、私が最初に席を立ちました(笑)。みんなでわーっとご飯を食べて、「おいしいね」って話をよくしていましたね。“おいしい思い出”でいっぱいです。

富田さんの“アップデート事情”

――富田さんご自身が、最近アップデートしたと思うことは何ですか?

母の言葉に対して、まず「うん、そうだね」と言うようになりました。今までは「ちょっと待って」というような姿勢で聞いていたんですが、まず、母の言葉を理解しよう、理解したいって思うようになりました。これには理由があって、母の大切にしている価値観を、私がちょっと軽く考えていて、母を傷つけてしまったんですよ。うちの母は、特売が大好きなんですけど、「ここのお店のこの値段のこれが欲しい」って言っているのに、私は近くのお店でちょっと高いものを買ったんです。母のリクエストとは違うものを渡した時の、母の傷ついた顔を見て、「母はこの特売にトキメキを感じているのに、私はこのトキメキを潰したんだ」と感じたんですよね。
なので、母が大切にしていることや何に喜んでいるのか。それが私にとっては、どれも同じだと思うようなことでも、やっぱり違うものなので、大切にしたいですね。本当に今さらなんですけど、子どもである自分も、なるべく家族が笑顔でいられる努力をしなければならないって思います。母が笑顔であれば、兄弟も自然と笑顔になるので。母の大切なもの、兄弟が大切なものが、自分にとってはそうでなくても、守らなければいけないなと思います。

――富田さんが演じる美香は、男性アイドルグループを推していますが、富田さんご自身の推しは何ですか?

K-POPが好きです! この役との共通点があって、リアルで驚きました。恥ずかしいと思いながらも、(台本を読んで)「わかる!」ってなっています。

――このドラマ出演を通じて、何か気づいたことやハッとさせられたことはありますか?

親も人なんだな、ということですね。自分にとって父親や母親の存在っていうのは、何でも言っていい、どこか勝手な安心感を持っていたけれども、同じ人間で、きついことを言われたら、それは傷つくよねって思いました。
美香のセリフで「勝手に24時間いつでもご飯が出てくるって思われるのは辛い。それは嫌だ」というのがあるんですよ。急に「お腹空いた」と言っても、お母さんはご飯を出すのが当然でしょっていう風に、子どもとかに食卓に座られると、やっぱり母親も傷つくよね…と思いましたね。そこに、例えば「お母さん、ごめんね」っていう言葉が一つ添えられるだけで、家族のためにお母さんっていう存在はきっと頑張れると思います。毎回「ごめんね、ありがとう」って言ってとは思わないけれども、家族の中でも時々、そういう言葉が必要なんだなっていうことがわかりました。兄弟の間でも、時には厳しい言葉でもちゃんと伝えなきゃいけないんだろうなって。そういうコミュニケーションは必要だと感じています。

名古屋とのご縁を感じて…

――名古屋と縁がある富田さんですが、こうやって名古屋にいらっしゃる時には何か特別な思いはありますか。

そんなに何回も何回も来ているわけではないんですけれども、やっぱり馴染みのある場所で、「帰ってきたな」と思います。

――好きな名古屋グルメは?

味噌煮込みうどんですね。初めて食べた時のあの衝撃は忘れられません。麺がしっかりしていて、太くて、もちっとした食感が好きですね。時々、恋しくなります。

――視聴者の皆さん、読者の皆さんへメッセージをお願いします。

最近はドラマだけではなく、いろいろなところで「アップデート」という言葉を耳にするんですけれども、昔にもとても大切なことがいっぱいあるので、それをきちんと大切にしつつ、このドラマを観て、皆さんもアップデートをしていただけるきっかけになったらすごくうれしいです。誠はアップデートをし続けて、最終回あたりになると、みんなをアップデートに導いてくれるところまでいっちゃいそうな感じがします。まだ私も最終話を観ていないんですけれども、誠が楽しいお父さんにどんどんなっていくので、ぜひ楽しみにしていてください。

土ドラ『おっさんのパンツがなんだっていいじゃないか!』第7話(2024年2月17日放送)

【おっさん、それぞれの悩みを知る!】
家族4人で食卓を囲むことが出来た沖田家。ひとつの大きな壁を乗り越えた誠(原田泰造)だったが、職場では戦国時代の合戦場のような緊迫した空気が立ち込めていた。誠の先輩にあたる昭和世代の古池(渡辺哲)の言動に、部下たちがぴりついていたのだ。そんな中、部下たちから念願のランチに誘われる誠。しかし、そこは阿鼻叫喚の地獄絵図で!?
一方、息子の翔(城桧吏)は同級生のメイク女子・香梨奈(並木彩華)のお陰でようやく“自分のやりたいこと”を見つけることが出来る。それはメイクアップアーティストへの道。
母・美香(富田靖子)と姉の萌(大原梓)には相談したものの、まだ誠には言えないでいる翔。そんな翔に野球部の長谷川(坂上翔麻)がとある質問を投げかける。「沖田ってゲイなの?」
大地(中島颯太)は大地で悩んでいた。恋人で獣医学部の先輩でもある円(東啓介)が獣医師試験を受けないつもりだというのだ。大地と一緒にいるための選択らしいのだが、
そんな円に大地はいつもの前向きさを失い――!? それぞれの悩みが交錯する、おっパンステージ3が幕を開ける!

土ドラ『おっさんのパンツがなんだっていいじゃないか!』

放送時間
毎週土曜日23時40分~
チャンネル
東海テレビ・フジテレビ系
公式サイト
https://www.tokai-tv.com/oppan/
公式X
@tokaitv_dodra
公式Instagram
@dodra_tokaitv


※掲載内容は2024年2月時点の情報です

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WRITER

Satomi Hirata

Satomi Hirata

千葉県出身。週末の楽しみは、東海の温泉やスパに足を運ぶこと。ヨガ、お散歩も大好きな健康オタク。名古屋歴は浅いながらも、日々の発見を大事に、新鮮で楽しい情報をお届け。

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