2024.5.29wed
街を彩るブーランジェリー「トレマタン ブーランジェリー」がお引越し。隣接するカフェでデリとのマッチングも♪【一社】
地下鉄「一社駅」からほど近くの公園に面したビルで、5年にわたって愛されてきた「トレマタン ブーランジェリー」が、旧店舗から西へ500mほどの場所へ移転リニューアル。街の風景に新たな彩りを添えています。
移転に際しては、同じビルで営業していたカフェ「Champagne Brunch(シャンパン・ブランチ)」も一緒にお引越し。2店が扉をシェアするスタイルで、パンとデリのマッチングが叶うなど、新たな楽しみが広がっています。
今回は、生まれ変わった「トレマタン ブーランジェリー」の魅力を紹介します。
厨房と店内の境界をなくし、コミュニケーションが生まれる店に
2023年10月、閑静な住宅街と地下鉄「一社駅」を結ぶ路地にお目見えした「トレマタン ブーランジェリー」。アーチ形の窓ガラス越しに微笑みかけてくるようなパンたちに、心を弾ませながら扉を開けると、厨房やカウンターから掛けられる「いらっしゃいませ」という耳心地の良い声に迎えられ、思わず頬が緩みます。
通勤途中に立ち寄る人、小銭を握りしめて駆け寄る子どもたち。散歩がてら、日課のように通うご婦人など、次から次へと吸い寄せられるように街の人々が集まります。
新しい店は“小さなパン工場”をイメージしているそう。店の外からは焼き上がったパンが見えて、店内に入るとパンを作る様子や焼き上がる香りなど、ライブ感が伝わるような空間となっています。「厨房でパンを作っている時にも、お客さんと視線を交わしてコミュニケーションがとれるように、厨房と店内の垣根をなくしました」と話すのは、オーナーシェフの瀧あゆみさん。
厨房とカウンターの境界はガラス張りにせず、ロゴマークのM形に大きく開いたデザインに。「対面式の販売スタイルにこだわったのも、顔が見えるパン屋さんでありたい」との思いからだとか。
お客さんの日常に寄り添う“喜ばれるパン”を作りたい
旧店舗を開店したばかりの頃は、ハード系のパンが主役だったものの、新店舗のショーケースにはふわふわ食感のパンや総菜パン、デザートパンなど、多種多様な50種類以上のパンが入れ替わり立ち替わり登場します。「おしゃれなパンを作ろうと意気込んでいた時期もあったんですが、“私が作りたいパンは、喜ばれるパンだな”ってある時、気付いたんです」と瀧さん。
開店と同時に並び始め、正午過ぎまでに約50種類ものパンが焼き上がります。パンの生地は無添加にこだわり、その日の気温や環境に合わせて調整しているそう。
「パン屋さんの醍醐味って、お客さんの日常に寄り添えることだと思うんです。朝食、ランチ、おやつ、ディナー。パンはどんなシーンにも合わせられるからこそ、毎日のように通ってくださるお客さんもいらっしゃいます。街の方の暮らしに溶け込み、日々の移ろいを共有できることって、パン屋の特権かなって思うんです」。
おすすめメニューの「ハニーキャラメルナッツサンド」は、自家製キャラメルソースをまとった、ほろ苦いナッツとクリームチーズの酸味がマッチ。ハチミツ入りの全粒粉パンはほど良い食感です。
デリとパンの相乗効果で広がる、おいしくて幸せなひととき
新生「トレマタン ブーランジェリー」のもう一つの楽しみが、隣接する「シャンパン・ブランチ」のデリとのマッチング。
「シャンパン・ブランチ」のショーケースには、ラザニアやミートローフなど定番の料理をはじめとした約10種類のメインがずらり。東郷町の「ひまわり元気農園」をはじめ、信頼のおける農家や八百屋などから仕入れる旬の野菜をふんだんに使った前菜や、手作りのスイーツなどを思い思いにチョイスできます。
また、ランチなどの混雑時以外であれば、ワンドリンクオーダー制で「トレマタン ブーランジェリー」のパンをイートインできるのもうれしいポイントです。
「今後は、トレマタンさんのパンをより意識したデリなど、新メニューも考えていきたいです」と話すのは、「シャンパン・ブランチ」のオーナー・上浪ゆかりさん。新たなセッションにも期待が膨らみます。
「パン職人は私の天職」と語る、オーナーシェフの瀧さんにインタビュー
―店名の由来は?
フランス語で“朝”を表す言葉から着想を得ました。「発音が違うよ」と指摘されることもありますが、日本人が発音しやすくて、覚えていただきやすい音にしたかったので気に入っています。
―お店のデザインの中でこだわった点は?
店舗デザインをお願いした方には、かわいくなりすぎないように、カッコいいテイストにしたいという思いを伝えました。そのイメージから、ネイビーやグレーを基調にしたシックな雰囲気に仕上げていただきました。そして何より、「シャンパン・ブランチ」のオーナーである(上浪)ゆかりさんが創り出す、ヨーロピアンアンティークの世界との調和がすごく気に入っています。お互いにどんな店にするか相談したわけではないのですが、完成してみたら見事にマッチしていて驚きました。毎日厨房から、こんな素敵な風景を眺めながらパン作りができる幸せを、日々かみしめています。
―パン作りの魅力は?
パンって、その日の気温はもちろんのこと、作っている環境の違いなど、いろいろな要素によって表情がころころ変わるんです。生地の発酵具合や焼き上がりなど、自然を相手にしている感覚や偶然性が難しさでもあり、楽しさでもあります。パン屋さんって、私の天職なんだなってつくづく感じますね。
―これから挑戦したいことは?
サンドイッチなど、野菜をたっぷり使ったメニューもゆくゆくは実現したいです。ただ、フィリングもできる限り手作りにこだわりたいので、もう少し落ち着かないと、手が掛けられないかなとは思います(笑)。
店内や厨房、そして隣接する「シャンパン・ブランチ」の世界観も含めて、穏やかで和やかな風に包まれた「トレマタン ブーランジェリー」の新店舗。お店のスタッフやそこに集う方、みんながその心地よい空間や時間を共有できる素敵なお店でした。そして何より、まるで微笑みかけてくるような生き生きとしたパンたちから、瀧さんがパンへ注ぐ愛情がひしひしと伝わってきました。
トレマタン ブーランジェリー
- 問い合わせ
- 052-717-5869
- 場所
- 愛知県名古屋市名東区一社1-33 MAP
- 営業時間
- 8:00~18:00(売切次第閉店)
- 定休日
- 月・火曜(不定休あり、Instagramにて確認)
- 駐車場
- 4台(共同)
- 支払方法
- カード不可・電子マネー可
- アクセス
- 地下鉄「一社駅」より徒歩で約5分
- @tot.le.matin.boulangerie
シャンパン・ブランチ
- 問い合わせ
- 052-701-7799
- 営業時間
- 9:00~19:00(イートインは18:00)、火曜は10:00~
- 定休日
- 月曜(祝日は営業)
- 支払方法
- カード・電子マネー不可
- @yukariuenami
一社「シャンパンブランチ(Champagne Brunch)」の本格デリランチ【名古屋】
休みの日には友達と一緒にお酒を飲みながら贅沢ランチをしたい!そんな人におすすめなのが、一社にある「Champagne Brunch(シャンパンブランチ)」です。シャンパンで乾杯して始まるランチの雰囲気がたまりません! 一社「シャンパンブランチ(Champagne Brunch)」の本格デリランチ【名古屋】 プチシャンパンがついた、選べるランチが人気 2017年1月にリニューアルオープンした「Champagne Brunch(シャンパンブランチ)」。ランチの一番人気がこの「Today’s DELISEI」(1500円)です。 ショーケースの中から、季節を感じることができるデリ2種類と、メイン1種類を選ぶことができます。食材にこだわりながら、手間ひまかけて作られた本格デリの味わいと、色鮮やかな見た目で、女性を中心に大人気です。 プチシャンパンも付いているので、シャンパンで乾杯して食事を楽しむことができます! アンティークの雰囲気にキュン♡ 店内はアンティーク調の可愛らしい雰囲気。大きなショーケースには、その日作られたたくさんのデリが勢ぞろいし、目移りしてしまうほど!色違いの椅子も印象的で、まるで海外のような雰囲気が漂います。 グリーンに囲まれた外観は、手書き風の可愛らしい看板が目印!白が映えるエントランスは、爽やかな雰囲気も魅力の一つです。友達同士はもちろん、一人でも気軽に立ち寄ることができるのもうれしいですね。 シャンパン片手に、華やかなデリが楽しめる本格派ランチ。つい長居してしまいたくなる、居心地の良い空間で、ちょっと贅沢な気分を味わってみては? ※掲載内容は2019年2月時点の情報です
“おにぎりけんけん”こと「カラフルダイヤモンド」の設楽賢さんが登場♪専門店「にいご」の握らない(!?)おむすびとは【名東区・一社】
世間では空前のおにぎりブームが到来!自宅でも気軽に作れる奥深い食べ物です。2023年7月、名東区にオープンしたおにぎり専門店の「にいご」では、米・のり・塩の3つにこだわり、商品を展開しています。 今回は、名古屋を代表するおにぎりマニアの“おにぎりけんけん”こと設楽賢さんと一緒に、「にいご」の魅力をご紹介します! 昨秋に習得した「日本漢字能力検定」準1級と、特技の書道を活かしたコメントも必見! おにぎり けんけん 2023年デビューのボイメン弟分グループ「カラフルダイアモンド」の一人。3年前に“おにぎり愛”が爆発し、今ではおにぎりリュックを背負って、矢場町周辺でチラシ配りをするように。2024年には東名阪ツアー決定!4月1日(月)名古屋、5月2日(木)大阪、5/31(金)東京にて開催。詳しくは公式HPをチェック! bak.boysandmen.jp 居酒屋をおにぎり専門店にチェンジ 地下鉄「一社駅」から徒歩で約5分と、アクセスの良い位置にある「にいご」。元々は居酒屋として営業していた建物が、屋号はそのまま、おにぎり専門店へと生まれ変わりました。 おにぎり けんけん 店内は、おにぎりの味わいにぴったりな温かい雰囲気が広がります。 ホロホロほぐれる柔らかさが自慢の握らないおむすび ここでは、山形県産の有機栽培米を羽釜で炊き、のりは常滑市鬼崎産、塩は瀬戸内の「海人の藻塩」を使用。さらに、お米は+30円で食物繊維が豊富な五分づき米への変更が可能です。健康志向が高いお客さんからの支持も得ています。 具は鮭や梅じゃこをはじめ、常時15種類ほどを用意。米の中に散らばせているのが特徴です。 おにぎり けんけん ずっしりしていて、どこを食べても具材が出てくる~!! “おにぎりけんけん”のテンションもUPするほど、たっぷりの具と米のバランスは抜群。 「Aセット」※イートイン限定 おむすびは、手前から「大葉サバ」(250円)、「藻じお」(180円) おむすびの価格に+450円で、日替わり総菜3品と信州の赤味噌を使った豚汁、漬物が付いてくる、イートイン限定の「Aセット」。どれもおにぎりによく合うので、店内で楽しむときは、一緒に注文するのがおすすめです。 おにぎり談義に花を咲かせた”おにぎりけんけん”と店長・木本さん♪ 実家が米屋の店長・木本さんは、「ふっくらとした米のおいしさが際立つよう、ほとんど握らないのがポイント!」と話してくれました。 ”おにぎりけんけん”の創作文字を発表! おにぎり けんけん 米・のり・塩の3つを融合に、強いこだわりと、とびぎりの幸せを感じました♪ “おにぎりけんけん”も大絶賛の「にいご」のおむすびを、ぜひ味わいに行ってみてください! 東海エリアのおにぎり専門店は、まだまだたくさんあります! 他の専門店情報や、“おにぎりけんけん”が、おいしいおにぎりを頬張る様子は、雑誌『KELLY』3月号を要チェック! にいご 問い合わせ 052-364-9225 場所 愛知県名古屋市名東区一社2-77 シャローム1F 営業時間 10:30~15:00 定休日 不定休 駐車場 2台 支払方法 カード・電子マネー可 Instagram @omusubi_2.5.nagoya 予算 昼800円 アクセス 地下鉄「一社駅」より徒歩で約5分 ※掲載内容は2024年1月時点の情報です ※価格は税込み表記です
オセアニアスタイルのカフェ「SUNNY DAY(サニーデイ)」が一社にオープン!【名古屋市】
2022年12月7日(水)、オセアニアスタイルのカフェ「SUNNY DAY(サニーデイ)」がオープン! モーニング、ランチとそれぞれ豊富なメニューがそろう「SUNNY DAY」。今回、早起きしてでも行きたくなるモーニングメニューやワンプレート、お店のこだわりを編集部がさっそく取材にうかがいました! 海外のカフェ文化を感じる、心落ち着く空間 “コーヒー&ブレックファースト”をコンセプトに、朝食文化が根付くオセアニアスタイルの料理を提供する「SUNNY DAY(サニーデイ)」。店名には「ここから始まる一日が、いい日になりますように」という思いが込められています。 緑色のタイルが映える店内に並ぶのは、優しい質感のカウンターやロッキングチェアなどのアンティーク椅子。お気に入りの場所でゆったりくつろげるのが魅力♪ また店内には、店名がプリントされた、かわいらしいTシャツやタグが飾られています。これらのグッズは販売もしているので要チェック! 朝の定番にしたい!ボリューム満点のワンプレート 「エッグベネディクト(5時間ゆっくり煮込んだ豚肉)」(1380円) スープと前菜2種類がついたワンプレートには、「エッグベネディクト」が登場。具材は「5時間ゆっくり煮込んだ豚肉」または「自家製スモークサーモン」から選べます。今回は「豚肉」をチョイス! ボリュームがあるので、充実のモーニングはもちろん、ブランチやランチにも◎。 サクッとした香ばしいカンパーニュの上にのっているのは、香味野菜やハーブのソースでじっくり煮込んだ豚肉。オランデーズソースのかかったポーチドエッグにナイフを入れた瞬間、トロッと黄身があふれ出す贅沢な一品です。 また、店主が東京のイタリアンで修業した際に学んだ「特製トマトソース」をつけて食べるのもおすすめ。爽やかなトマトの酸味と卵のコクの相性は抜群! 「1日寝かしたフレンチトースト(季節のフルーツコンポートとアイスクリーム)」(1430円)※数量限定 ワンプレートには、1日じっくり寝かせた数量限定の「フレンチトースト」も。表面はキャラメルでカリッと、中はふんわりとした食感が楽しめます。 今回、季節のフルーツのコンポートには、長野県産のりんごとベリーを使用!洋酒の香りがアクセントになっています。デリもついているので、ぜひ甘さと酸っぱさで“味変”してみるのも◎。 次のページ… 朝ごはんにぴったりのバナナブレッドも! 朝ごはんのお供にもなるバナナブレッド 「バナナブレッドとエスプレッソバター」(480円)と「コーヒー」セット(250円) オセアニアスタイルの朝食としておすすめなのが、「バナナブレッドとエスプレッソバター」。口に入れた瞬間、バナナの香りが広がり、とろけるエスプレッソバターが香ばしさを一層引き立てています。甘すぎないので、朝ごはんにもぴったり! 「coffee(hot/ice)」(480円) コーヒーは、東京から取り寄せている「Allpress Espresso(オールプレス・エスプレッソ)」を使用。ニュージーランド発の豆は、リッチな風味と、柑橘のような華やかさが味わえます。 午前8時~9時は、マフィンやスコーン、クロワッサンなどのテイクアウトメニューが店頭に並ぶそう。出勤前の朝ごはんや散歩のお供にしたいラインナップに注目です! 店長・佐藤さんにインタビュー ーーオセアニアスタイルのカフェをオープンした理由は? オーストラリアの朝食文化に惹かれたからです。東京のイタリアンで修業を積んだ後、オーストラリアで1年、ニュージーランドで1年過ごしました。朝から海沿いでゆったりとコーヒーを楽しむ文化に影響を受け、「SUNNY DAY」をオープンしました。 ーーお店作りでのこだわりを教えてください。 すべて自分たちで一枚板を削って作ったテーブルがポイントです。全テーブルに「SUNNY DAY」のロゴが刻まれているのですが、これも自分たちで刻印しました。ぜひそれぞれの席で料理を楽しみながら、ロゴを見つけてみてください! ーー今後どのようなお店にしていきたいですか? 誰もが“フラッと立ち寄れるカフェ”を目指しています。「コーヒー屋でおいしい料理が気軽に味わえる」とお客さんに思っていただけたらうれしいですね。 EDITOR NAKANE 「エッグベネディクト」は、口の中に入れた瞬間、豚肉と卵がとろけ出す魅惑の一品!フレンチトーストやバナナブレッドは甘さ控えめなので、朝ごはんにもぴったり◎。海外のように優雅な朝の時間を過ごせる、居心地抜群のカフェでした! SUNNY DAY 問い合わせ 052-990-4108 場所 愛知県名古屋市名東区社台1-262 営業時間 8:00~15:00(8:00~9:00はテイクアウトのみ) 定休日 月曜・不定休 駐車場 なし アクセス 地下鉄「一社駅」より徒歩で約7分 支払い方法 カード・電子マネー可 Instagram @sunnyday_coffee_breakfast ※2023年3月時点の情報です ※商品はすべて税込価格表示
WRITER
Shizue Hanano
大学卒業後、編集会社に勤務し、レジャー情報に関する雑誌編集、ウェブサイトの立ち上げに従事。紙媒体の企画から執筆まで一貫して携われるステージを求めて北陸・金沢の出版社へ。30歳を機にUターンし、名古屋の編集プロダクションへ。新聞、全国誌、地元タウン誌、フリーペーパー、ウェブサイトなど多様なメディアでのディレクション、編集、 執筆を担当。2011年からフリーランスとして活動中。
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