同い年コンビが語るお互いの存在
BMKの年長組の米ちゃん&たくみん。同い年だからこそ感じる、お互いの存在は?
米ちゃん 同い年ではあるものの、これまでに見てきた番組、聞いてきた音楽とかは真逆だよね。
たくみん たしかに、ほとんど違うかも。
米ちゃん ね。冷たい言い方じゃなくて、同じクラスにいたら多分、同じグループじゃなかったと思う。だからこそ、たくみんとの関わりは新鮮。自分が知らない世界をお互いに共有し合う、みたいな感じ。あと「BOYS AND MEN研究生」のはじめのころは、ちょっと距離感あったよね。
たくみん 人数が多かったのもあって、話したこと自体なかったね。
米ちゃん 研究生時代にグループが分かれてからは、壁はないけどね。
たくみん 僕たちは、仕事で分けられることが多くない? 米ちゃんはお話を仕切っていく人で、僕は僕でずっと喋っちゃう人だから(笑)、あんまり一緒にならないよね。だから、いろいろな現場で「ここで、この組み合わせは初めてだね」っていう話をよくしている気がする。
米ちゃん そうだね。
たくみん プレイスタイルも全然違うから、見ていて面白いよ。米ちゃんはライブしてても、どんな仕事してても、ニュートラルに最後まで終わりきるタイプ。たくみんは、自分の気持ちが乗ってきたときと、乗っていないときの差が激しいタイプ(笑)。聞いてきた歌も違うから、歌い方も全然違うよね。レコーディングすると、「本当に同じ歌?」ってなる。
米ちゃん 研究生のときに、2つのグループに分かれてから、一緒に居る時間が増えて、自然と会話が増えていった感じかな。
たくみん 関わりはなかったけど、米ちゃんのことずっと好きだったよ! 米ちゃんは、みんなで楽屋を使った後、必ず点検して帰っていたよね。当時は人数が多かったから、みんなぞろぞろと楽屋から帰って行ってたんだけど、最後に米ちゃんが掃除してた。それを見て、「なんて素敵な人なんだろう」って思ってたんだよね。しかも、米ちゃんは掃除したことを周りに言わないの。たくみんだったら、「みんなー! 僕、掃除したよ!」って絶対に言うもん。何だったら今でも、稽古場とかステージを片付けしたら言いふらす(笑)
米ちゃん (笑)。誰かに何か言ってほしい訳ではないから、それを気にかけてくれていたのはうれしいな。
たくみん 誰かに言ってほしい訳ではないっていうのが、またすごいよね。だから、グループが分かれて一緒になったときに「あ、掃除してた人だ」って思ったよ(笑)
米ちゃん たくみんの第一印象は、“等身大の大学生”。ちょうど大学に通いながら、オーディションを受けて活動していたから、もうそのまま“フレッシュな大学生”だった。
たくみん 僕が着ていた稽古着まで鮮明に覚えてるよね! 今でも「これ、昔のたくみんっぽい」とか言っくてるじゃん。
米ちゃん タイトめの青色のパーカーに、ダボッとした黒いパンツ、緑色のナイキのスニーカーね!
たくみん 僕も覚えていないのにすごい(笑)
米ちゃん たくみんが事務所に入って間もないとき、先輩たちがずっとやってきた舞台「ホワイト☆タイツ」を研究生だけでやります、ってなったじゃん。そのタイミングで、割と大きい役をやることになったよね。
たくみん そうだね。気まずいことに、みかちゃん(三隅一輝くん)の役を奪ったかたちになったんだよ…。
米ちゃん いきなり選ばれたから、すごいって思ってたよ。たくみんは東京から来た研究生で、名前くらいしか知らなくて、情報がゼロの状態だったけど、それからだんだんキャラクターがわかってきて、こういう感じの子なんだって理解していった。
たくみん 前に、メンバーみんなで昔の映像を見たんだよね。あのころの自分、やばかったな…。「革命を起こすために来ました」「僕が仕切りますから」っていう、頭脳派な雰囲気を出していて、最低人間だった(笑)。米ちゃんは変わらな過ぎて、すごいつまらなかった(笑)
米ちゃん 自分でも思ったよ(笑)。何?みたいなコメントばかり言ってた。
米ちゃん・たくみんは、グループ内で年齢が近いからこそ、言い合いなどになったことはあるか聞いてみたところ…
たくみん 僕たちに限らず、BMKは言い合いみたいなのはないかもね。僕と誰かが…っていうのはあるかな。たくみんは革命児だから(笑)。あと、米ちゃんを怒らせたら終わりだね。
米ちゃん 自分自身でも、怒りの感情はない方だと思う。
たくみん でも、普段怒らない米ちゃんが、怒るときのポイントが全然わからなくてびっくりすることがあるよ(笑)。僕たちが研究生のときの福岡公演で、バックダンサーの後輩がちゃんと覚えてなくて、グダッとしたことがあったじゃん。前々からグダッとした雰囲気があって、僕は初っ端で怒ったんだけど、米ちゃんは3回目くらいのタイミングで怒っていたよね。
米ちゃん あー、覚えてる。雰囲気がすごい良くなかったんだよね。ちゃんと練習する期間はあったし、リハーサルもあって、「わからないことがあったら聞いてね」って言っていたのに、結果失敗していて。その後もだらけている感じで、良くなかったから注意したんだよ。失敗したことに怒ったんじゃなくて、その空気感に対して思うことがあったんだよね。
たくみん そうだったんだ。でも、米ちゃんは本当にフラットだよね。
米ちゃん フラットが、自分にとって一番楽って気づいてからこんな感じかもね。意識しているというより、自然と「自分はこういう人間なのかな」って。研究生のはじめのころは、元気に、フレッシュにと思って頑張っていたけど、ちょっと違うな…って思い始めたの。当時は、先輩から後輩まで何十人も参加する、水泳大会とかイベントが結構あったじゃん。そのとき、頑張って前に出て、周りの人に褒めてもらったことがあったけど、気づいたらそのパターンばっかりだったんだよね。目立つし、「次も期待してるね」って言われてうれしいんだけど、「あれ? こんな風にしているの僕だけじゃない?」って思っちゃって。
たくみん そっか。それも、得するような目立ち方じゃないんだよね。“かませ”じゃないけど、そういう感じはあったかも。
米ちゃん ありがたいことなんだけどね。たくみんは感情に波があるから、忙しくないのかな?って思う(笑)
たくみん いや、めちゃくちゃ忙しいよ(笑)。僕自身の変化でいうと、自分のことをしっかり者だと思っていたんだけど、僕よりもBMKのみんながしっかりしてることに気づいてから変わったかも。もうしっかりしなくていいか!って。家族構成的にも、たくみん以外のメンバーはみんな長男で、僕はお姉ちゃんがいる環境。僕はグループでも、家族の中でも、“自分が一番”タイプだね(笑)。例えば、ゲームで自分が負けそうになったら一旦中断するから(笑)。それでもみんな許してくれるんだよね。BMKはちょうど良く、みんなにとって居心地が良いグループなのかな。
同い年だけど、正反対。深掘りすればするほど、面白い二人!
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2024年4月27日(土)、名古屋「Niterra 日本特殊陶業市民会館 ビレッジホール」で開催されたライブ「BMK the LA5T LIVE~オレらが一番燃えてるぜ!!!!!~」。
たくみんは昼公演の脚本と、夜公演の映像の脚本を担当しました。夜公演の映像の中では、「矢場とん」のマスコットキャラクター「ブーちゃん」担当を、卒業する中原聡太くんから誰が引き継ぐのか、というオーディションが題材でしたが、どういった経緯で内容が決まったのでしょうか。また、リーダー・米ちゃんがセットリストや演出に込めた思いとは。
たくみん BMKが6人から5人になるとき、「ブーちゃん」担当を誰に引き継ごうかっていうくだりがあったから、今回も同じくだりにしようっていうところから脚本を書き始めたの。メンバーがオーディションに参加したら、個性が出そうで、すごい面白そうだなって思ったんだよね。でも、みんなお芝居が下手で、特に米ちゃんが下手だったね(笑)。みんなで映像を見たときにびっくりしたよ。
米ちゃん やめてよ~(笑)。今回は聡ちゃんの卒業公演だったから、研究生時代からやってきた曲も、メジャーデビュー後の曲もやりたいし…ってなったけど、ライブの時間が限られるからセットリストは結構悩んだね。聡ちゃんがやりたい曲を優先して、自然な流れになるように調整して決まっていった感じ。バラードの「ハジマリのMessage」が、BMKが6人から5人になるタイミングで、いつもお世話になっている先生が作詞してくれた曲で、聡ちゃんが一番好きな曲だったから、普通に踊って歌うんじゃなくて、聡ちゃんが一人で歌った後にメンバーがステージに出て歌うっていう、いつもとは違った魅せ方にしたね。
たくみん 3月に「BOYS AND MEN」の勇翔さんの卒業ライブを見学したことが、結構大きかったかも。勇翔さんの素敵なところを全部見せ尽くしてやろうっていう雰囲気を感じて、すごい愛があふれていたんだよね。先輩たちのライブを観ていなかったら、もっとしんみりした公演になっていた気がするな。
米ちゃん たしかに、そうだね。
たくみん あと、「今までの思い出の写真を流せたら素敵だよね」っていう話から、みんなで写真を集めたね。アンコールの「HOME TOWN」で、客席に降りてハイタッチするから、僕たちが見えない間も楽しめるようにと思って、その曲中に映像を流したね。リハーサルでメンバーが初めて見たとき、みんなグッときていて。本番ではファンの皆さんが見て、「良かった」と言われることが多くてうれしかったな。僕は脚本準備の関係で、写真を集めることができなかったから、メンバーには感謝だったよ。
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