おやつ時間に行きたい!焼き菓子が魅力のカフェ vol.7 | 安城市「otomo菓子店」のフランス郷土菓子に注目
編集部・セトが「おやつ時間に行きたい!焼き菓子が魅力のカフェ」を紹介する企画!
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今回ご紹介するのは、2024年6月7日(金)、愛知県安城市の街中オープンした、フランス郷土菓子専門店「otomo(オトモ)菓子店」です。
大阪の製菓学校を卒業後、フランス留学へ旅立ち、帰国後は東京の「パティスリー・ドゥ・シェフ・フジウ」で修業を積んだ店主・山碕さんが作るのは、本場フランスの味を再現した郷土菓子の数々。
シェアキッチンでの営業やイベント出店で人気を集め、山碕さんは子育てと両立しながら、ついに実店舗をオープン。金・土曜の2日間の営業日には、開店からわずか1カ月で早くも行列ができるほど注目を集めています!
扉を開けるとフワッと香る、甘~い匂いにつられて♪
名鉄「新安城駅」から徒歩17分の位置にオープンした、フランス郷土菓子専門店「otomo菓子店」。アパートの1階にある、白い看板と青色の壁面が目印です。営業日は、金・土曜の2日間。
テイクアウト専門のため、自宅に持ち帰ってリベイクすることでよりうま味がアップする商品など、種類豊富なフランス郷土菓子に目移り必至。
日本の焼き菓子とフランス焼き菓子の違いとは…?
「ファーブルトン」(320円)
「ポンヌフ」(300円)
日本の焼き菓子はカステラのようなしっとりとしたものが多いのに対し、フランスの焼き菓子はカリッとした食感が重視されています。また、発酵バターをふんだんに使用するのが主流で、芳醇な香りや風味が豊かな焼き菓子に仕上げられているのも大きな特徴です。
「otomo菓子店」では、そんなフランス郷土菓子の特徴に加えて、商品の製造からラッピングまで、一つひとつの工程に手間暇をかけた、すべて手作りの味が楽しめます。
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右から「ガトーバスク」(280円)、「パン ド ジェーヌ スペシャル」(300円)
まず味わってほしいのは、フランス・バスク地方の郷土菓子「ガトーバスク」。ソフトなクッキー生地の中には、ラム酒とバニラが香るカスタードクリームが詰め込まれています。
トースターでリベイクし、冷蔵庫で冷やすと、よりサクッとした生地に!温め直した後だと、ついすぐに食べたくなってしまいますが、粗熱を取り、カスタードクリームを固めるために、一度冷やすのがポイントとのこと。リベイクしたてとはまた別の食感が楽しめます。
フランスとスペインの国境にあるバスク地方。“バスク”と聞くと、「バスクチーズケーキ」を連想する人もいるかもしれませんが、実はチーズが入っているのはスペインで作られたものだけ!現地では、カスタードクリームの他にも、ジャムやチョコレートが入った「ガトーバスク」も人気があるそうです。
続いては、アーモンドをたっぷり使用する「パン ド ジェーヌ」に、パイ生地とアプリコットのジャムをラム酒のグラスをかけた「パン ド ジェーヌ スペシャル」。口に入れた瞬間、甘みと酸味が広がります。
「ファーブルトン」(320円)
フランス・ブリュターニュ地方の名物「ファーブルトン」には、本場と同じ、栄養分が豊富に含まれた「ゲランドの塩」を使用。卵と生クリームベースの生地には、ラム酒に漬けたプルーンが入っています。外はカリッと、中はもちっとしたカヌレのような食感がたまりません♡
「フロランタン」(300円)
フランボワーズのジャムが生地の間に挟まれた「フロランタン」は、パイ生地とアーモンドスライスのザクザク食感が◎。酸味と甘さのバランスも絶妙です。
他にも、レモンの皮を入れた生地を使用する「サブレシトロン」(150円)や、サクッ・ホロッとした食感が楽しめる「ガレットブルトンヌ」(270円)など、個包装の焼き菓子が多数スタンバイ。日持ちするので、大切な人へのプレゼントにもぴったりです!
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スタッフも大絶賛!贅沢仕上げの「シュークリーム」
スタッフも大絶賛!贅沢仕上げの「シュークリーム」
焼き菓子の他、ショーケースには生菓子もずらり!
「シュークリーム」(320円)
「お腹いっぱいの時でも食べたい!」「本当に止まらなくなるおいしさ!」と、スタッフも大絶賛の「シュークリーム」は、見逃せない一品です。クッキー生地を重ね合わせたシュー生地は、2時間近くかけてしっかり焼き上げるこだわりぶり。生地だけでもおいしいのが自慢です。
シュー生地の中には、発酵生クリームと、カスタードクリームの2種類が入っています。通常の生クリームよりも、チーズのようなさっぱり感のある発酵生クリームを使用しているので、甘いのに最後までくどくならずに食べられます。
店主・山碕さんにインタビュー!
――店名の由来を教えてください。
大切な友人と一緒に食べたくなるお菓子や、お客さんの生活に寄り添えるような商品を届けたいと思い、「お友」「お共」の意味を込めて、“otomo”と名付けました。
――何がきっかけでフランス郷土菓子を極めることに?
フランス留学中に、フランス菓子・料理研究家である大森由紀子さんのエッセイ本に出合ったことで、郷土菓子に興味が湧き始めたのがきっかけです。帰国後、本格的にフランスの古典菓子の勉強がしたく、「パティスリー・ドゥ・シェフ・フジウ」で修業をすることを決意しました。「otomo菓子店」のレシピは、そこで学んだことが主軸になっています。
オリジナルのお菓子を作りたいと思う反面、自分が感じた郷土料理の良さやおいしさを伝えたい思いもあります。現地で実際に使われている食材と同じものを使用することはもちろん、日本はフランスと違って湿気が多いため、温度管理を徹底することで、現地の味を再現できるよう日々試行錯誤中です。
EDITOR SETO
より多くの人に商品を届けたいと、最近では店頭販売分の予約システムを導入。今後は、全国発送対応のオンライン販売も定期的に行っていきたいとのこと。店頭まで足を運ぶのは難しいという遠方にお住まいの方も、ぜひ味わってみてください♪
otomo菓子店
場所
愛知県安城市池浦町池東2-1
時間
11:00~15:00
定休日
日~木曜
※掲載内容は2024年7月時点の情報です
※価格はすべて税込み表記です
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