2024.8.9fri
連日大盛況!老舗味噌醸造場が運営する「suzumiso別邸」で身体に優しいこだわり味噌を使ったおいしいごはん♪【愛知・西尾市】
愛知県の西尾市東幡豆町、「こどもの国」のすぐそばに2024年5月10日にオープンした「suzumiso別邸」。1950年創業の「すずみそ醸造場」が母体で、昔ながらの製法で作られた豆味噌を使った定食やスイーツを味わえます。
店舗は古民家を改装した趣きのある空間
店舗は「こどもの国」の正面ゲートすぐ隣。山道を上った緑豊かな立地にポツンと店を構えます。味噌醸造場が運営する食事処とあって、店先には大きな味噌樽のオブジェが置かれているのもユニーク。営業は金・土・日曜のみ。現在は連日多くのお客が訪れていて、常に満席状態なので、早めに訪れるか、予約をしておくのがおすすめです。
店内は築50年の2階建て古民家を改装し、木目で統一した明るく清潔感漂う空間。「すずみそ味噌醸造場」の三代目女将とその娘さんを中心に、女性スタッフが店を切り盛りする和やかな雰囲気が広がります。
2階席は木の梁やすりガラスなど、昔懐かしい昭和の風情を残しつつ、モダンにアレンジ。窓際の席からは、海、山、森の大自然の眺望を楽しめるとっておきのロケーション。写真映えするとあって大人気なんだとか。
テラス席も完備。4テーブルあり、自然の空気に包まれながら食事を楽しめます。子ども連れの方にもおすすめですね。
店内には「すずみそ味噌醸造場」の主力商品も販売。自慢の豆味噌の他、手軽に使える味噌ダレ「なんでもみそ」、たまり醤油なども購入できます。
自慢の味噌を使った料理やスイーツが大好評
メニューに使うのはもちろん「すずみそ醸造場」の自慢の味噌。昔ながらの製法を受け継ぎ、天然醸造、手造り、無添加にこだわった味噌で、素材の味わいを生かす、独自の製法で仕上げるのが特徴です。味が濃いイメージの赤味噌とは対照的に、すっきりとした味わいで、大豆の風味が格別。料理にも使いやすいと地元では評判のよう。
「すずみそセット おにぎり」は、サケや梅、昆布など、5種類から2種類の具を選べるおにぎりに、5種類の副菜、具だくさんの豚汁がセットに。写真はサケと、肉味噌を具に、自社のたまり醤油に漬けた卵黄をのせた「肉味噌卵黄」(+100円)のセット。米は老舗米店のお米マイスターが毎月厳選する月替わりです。
愛知県民ならハズせない「味噌カツ定食」は、西尾市のブランド豚「吉良里クイーンポーク」を使ったトンカツに、ダシを効かせた味噌ダレをたっぷりかけた人気の品。
この他メニューは、西尾市の契約養鶏場から仕入れる産みたて卵を使う「たまごかけごはん」や「さばの味噌煮」、「味噌ハンバーグ」など。どれも手作りの味わいや素材を生かした調理法が老若男女に評判です。
隠し味に味噌を入れ「みそショコラケーキ」と、小豆と豆味噌の豆をトッピングした「みそ粒パウンドケーキ」がセットになった「2種あわせ盛り」(500円、ドリンク代は別途)。レシピは料理研究家が監修し、店舗で焼き上げている一品。箱に入ったお土産用もありますよ。
お店を始めた経緯とは?
お店の運営を任されている三代目女将の娘さん、石原寿理さんにお話を聞きました。
「この古民家は、先代が以前うどん屋を営んでいましたが、その後閉店し、空き家になっていました。ここを利用し、味噌の新しい売り方がないかと考えた結果、誕生したのがこのお店です。すずみそ醸造場の味噌のおいしさを少しでも味わってもらえたら幸いです。また、この土地にたくさんの人が集まり、町を活性化できたらと思っています」
「すずみそセット おにぎり」は、おにぎりのおいしさはもちろん、豆味噌を使った具だくさんの豚汁も美味! 野菜を中心とした副菜も、少量ずついろいろな味わいを楽しめて大満足♪ ドライブついでに立ち寄りたいお店です。
suzumiso別邸
- 問い合わせ
- 0563-77-5146
- 営業時間
- 11:00~16:00(LOは15:30)
- 定休日
- 月~木曜
- 駐車場
- 8台
- 支払方法
- カード・電子マネー可
- @suzumiso_bettei
- アクセス
- 名鉄「こどもの国駅」より車で約3分
読者限定特典付き♡接客は動物の手!ほっこり癒される「トーシャーくんのおかしやさん」【藤が丘】
地下鉄「藤が丘駅」から徒歩1分の場所に、“個性的な動物” たちが接客を務め、ほっこり癒されるカフェスタンドとして「トーシャーくんのおかしやさん」がSNSで話題となっています。 「日本語を話せない方やコミュニケーションが苦手な方でも働ける機会を作りたい」というオーナーの想いが込められた「トーシャーくんのおかしやさん」は、スイーツもドリンクもかわいいものばかり!今回は、その魅力をご紹介します。 また、記事の後半には、KELLY読者限定特典付きの情報も!ぜひチェックしてください!! “個性的な動物” たちがおもてなし!? 「トーシャーくんのおかしやさん」は、岩穴の中にいるトーシャーくんと “個性的な動物” たちが店員を務めるユーモアあふれるカフェスタンド。動物たちはクマのトーシャーくんの他に、ライオンのレオンくんやゴリラのひとしくん、パンダのサーシャちゃんなど全部で8種類!どの動物たちに会えるのかは、当日のお楽しみです。 注文のベルをならすと、岩穴からは“秘密の絵本”が…!お金や注文したいメニュープレートを置いて、動物たちに渡せば注文完了です。 動物たちからは、ささやかなプレゼントをもらえることも!動物たちの気持ちが伝わってくる、手の動きに心もほっこり癒されます。 恥ずかしがり屋のトーシャーくんですが、お店から徒歩1分の場所にある姉妹店であり、台湾本場のカステラ専門店の「つきぐまカステラ」で会えることも!なかなか姿を見ることのできないトーシャーくんにお客さんも喜びを隠せません。 ボリュームたっぷりのゆるかわスイーツ♡ 「トーシャーくんのおかしやさん」で楽しめるスイーツやドリンクは、どれもかわいいものばかり。お店定番の「片思い中ヒョウのあまずっぱい ほぼみかんジュース」は、かわいい卵型のボトルに入っています。蓋を閉じて持ち運びができるので、持ち帰るのにもぴったりのドリンクです! 「片思い中ヒョウのあまずっぱい ほぼみかんジュース」(800円) 「片思い中ヒョウのあまずっぱい ほぼみかんジュース」の中には、みかんがぎっしりと入っており、名前通り “ほぼみかん” なオレンジジュース。パンダのボトルに入ったカラータピオカ入りの濃厚カルピスや、雪だるまのボトルに入った白玉入りのリッチミルクなど、その他の“ゆるかわドリンク”も必見です! 「フルーツ大好きパンダのチョコばななパフェ」(1100円) 拳サイズのバニラアイスに動物クッキーがアクセントになっている「フルーツ大好きパンダのチョコばななパフェ」。中には冷やしカステラとバナナにたっぷりの生クリームとチョコレートソースが入っていて、食べ応え抜群のパフェです。 国産バターを使用した動物クッキーは、保存料不使用の無添加クッキーで甘さ控えめのさくさくほろほろ食感です!冷やしカステラは、台湾の本格カステラ専門店「つきぐまカステラ」のふわふわカステラを使用しています。 お店から徒歩1分!姉妹店「つきぐまカステラ」 「つきぐまカステラ(プレーン)一箱」(380円~) 「トーシャーくんのおかしやさん」で販売されるカステラスイーツは、徒歩1分の場所にある姉妹店「つきぐまカステラ」のものを使用。材料の7割を卵が占めるという “ふわふわカステラ” は、バター、保存料ナシの台湾本場の本格カステラです。 「つきぐまカステラ」では会話好きの店員さんたちがお出迎え。名物店長の「ひろちゃん」は話しかけると止まらないほどの会話好きで、会話を求めて集まるお客さんもいるのだとか。 カステラはプレーンの他にも、リッチチョコやモカコーヒー、キャラメルなど、様々な種類のテイストが楽しめます。サイズは大・中・小の3種類から選べ、一番小さいサイズは食べ歩きにもぴったりの大きさです! KELLY読者限定の缶が登場♡まるで生チョコなお豆腐スイーツ「オトーフリーヌ」 「おうちオトーフリーヌ72」(2200円) 「オトーフリーヌ」は、生クリームやバター不使用で、まるで生チョコのような感覚が楽しめる、ヘルシーなお豆腐スイーツです。卵、小麦粉は使わずに、72%のハイカカオとハチミツ、お豆腐で作られています。 「つきぐまカステラ」では、「トーシャーくんのおかしやさん」で販売されている「オトーフリーヌ」にオリジナル缶と紙袋、絵本カードが付いたセットも販売されています。オーナーの「手土産として喜ばれるスイーツをつくりたい」という想いが込められた「オトーフリーヌ」は、冷蔵で1カ月間、保存することができますよ。 「おうちオトーフリーヌ72(オリジナル缶・紙袋・絵本カード付き)」(3200円) 「オトーフリーヌKELLY限定カラー缶(オリジナル缶・紙袋・絵本カード付き)」(3200円) 通常はアイボリーとアイスブルーを含めて、全7種類のカラーデザインで製作されているオリジナル缶ですが、今回なんとKELLYとのコラボ企画として “赤色” のオリジナル缶の販売が決定!この記事を読んでいただいた方、50名限定での販売です。(人数に達した時点で販売終了) ぜひ「つきぐまカステラ」へ足を運んでみてくださいね♪ また、KELLY読者限定の“赤色” のオリジナル缶を購入した方には、140年の歴史が続く本格台湾茶専門店の茶パックをプレゼント!「オトーフリーヌ」によく合うお茶をオーナーがセレクトします。 KELLY読者限定の缶のゲット方法は、「つきぐまカステラ」での注文時に「KELLYを見た」と、スタッフへ伝えてください。 50名だけの特別特典です!気になった方は、ぜひお店へ!! 「つきぐまカステラ」の店舗情報は、こちら! 日本語やコミュニケーションが苦手な方でも働ける機会を “個性的な動物たち” が接客を務め、そのほっこりな雰囲気とゆるかわスイーツで話題となっている「トーシャーくんのおかしやさん」。オーナーの小西さんにお店に込められた想いをお聞きしました。 ――“個性的な動物たち” が接客を務めるお店の誕生秘話をお聞かせください。 コロナの感染予防対策で、イタリアで400年ぶりにワインを小窓から提供する文化である「ワインの窓」が復活していることを知りました。元々姉妹店である「つきぐまカステラ」で、マスコットキャラクターとしてトーシャーくんがいたので、彼が岩穴からスイーツやドリンクを提供すれば面白いのではないか、と思って今のスタイルに辿り着きました。 ――トーシャーくん、とてもかわいいですね! トーシャーくんは、台湾に生息するツキノワグマをモチーフにしています。「つきぐまカステラ」は話すのが大好きな店員で構成されていますが、私が元々外国に友人がたくさんいたことや、台湾に元スタッフがいたこともあり、日本語が苦手な方やコミュニケーションが得意でない方でも働ける機会を作ることができればと考えました。 ――今回KELLYとコラボした限定カラー缶の「オトーフリーヌ」ですが、イチオシポイントを教えてください。 まるで生チョコ感覚で楽しめるお豆腐スイーツで、アンチエイジングにも効果のある、72%のハイカカオを使用しています。元々「つきぐまカステラ」で販売するカステラは、賞味期限が冷蔵で3日間と短かったのですが、“手土産にも喜ばれるスイーツを作ってほしい” というお声のもと、冷蔵で1カ月間保存できる「オトーフリーヌ」が誕生しました。ぜひ、大切な誰かと「オトーフリーヌ」を楽しんでもらえるとうれしいです。 WRITER pisaki かわいいトーシャーくんの手に癒され、ゆるかわスイーツとともに幸せな気持ちになりました♡「オトーフリーヌ」は、とても濃厚でなめらかでしっとりしていておいしいです。KELLY読者限定カラー缶をぜひゲットしてくださいね! トーシャーくんのおかしやさん 場所愛知県名古屋市名東区藤見が丘8 営業時間平日11:00~18:00 土・日曜、祝日は10:00~18:00 ※掲載内容は2024年5月時点の情報です ※価格は税込み表記です
女性店主の想いがこもったグルテンフリーの創作料理とお酒が自慢の店「Hachihare ハチハレ」がオープン!【愛知・安城市】
愛知・安城市の住宅地にひっそりとオープンした「Hachihare ハチハレ」。小麦や大麦、ライ麦といったグルテンを含む麦類を使わないグルテンフリーの創作料理とこだわりのクラフト生ビールやナチュールワインといったお酒を楽しめます。 “仲間と手作り”センスが感じられる居心地の良い空間 お店があるのは目の前に川が流れる穏やかなロケーション。つい見落としてしまいそうな小さなたたずまいです。 店内は木目を基調とした温かみがありつつ、おしゃれな雰囲気も融合。壁や外壁、テーブルなどの塗装をはじめ、テーブルなども店主の姉妹2人と仲間に手伝ってもらい仕上げたと言います。 カウンターもあるので、1人でも立ち寄りやすいですね。 キュートな看板や壁に掛けられた絵画は、お店の雰囲気に合わせてデザイナーさんが手掛けたもの。ナチュラルな空間におしゃれ感を演出しています。 姉妹2人がお店を切り盛り お店に立つのは姉の高山愛理さん(写真・左)と、妹の高山萌水さん(写真・右)の姉妹。 味わえるのはイタリアンとタイ料理をベースとしたグルテンフリーの創作料理で、愛理さんがタイ料理を、萌水さんがイタリアンを担当しています。 グルテンフリーのお店を始めたきっかけは、愛理さんが小麦アレルギー発症してしまったため。自身がなかなか外食できない環境だったため、「小麦アレルギーの人も安心して楽しめるお店を作りたい」という想いから誕生しました。 米粉などを使った焼き菓子もスタンバイ。ランチでは、毎朝焼き上げるフォッカチャを使ったフォッカチャサンドも味わえますよ。 美しい料理には店主の想いも凝縮! 「カツオとビーツ 焼きなすのマリネ」(1800円) 鮮やかなピンクが目を引く「カツオとビーツ 焼きなすのマリネ」。野菜は姉妹の地元・碧南市の農家さんから仕入れているそうです。極力、無農薬野菜や地元の新鮮な野菜を選び、見た目だけでなく、身体への優しさも考慮しています。 「ほうろく油とじゃこ ズッキーニのパスタ」(2400円) 「ほうろく油とじゃこ ズッキーニのパスタ」は、米粉を使った自家製手打ちパスタに、碧南で釜揚げされたじゃこや碧南産のズッキーニを合わせた一品。 ほうろく油は、西尾市で創業当時の製法で手作りされる国産菜種100%の菜種油。醤油やみりんなどの調味料も、三河地方で昔ながらの技法を守り抜いている名産を選び抜き、その伝統を継承するお手伝いができたら、と愛理さんは語ります。 料理に合わせてセレクトするお酒 ビールは国産をはじめ、季節ごとに様々な味わいのクラフトビールを生サーバーで提供。常時4種類あり、樽がなくなり次第、随時銘柄が変わるので、訪れるたびに違ったクラフトビールを楽しめるのも魅力です。 料理は旬や仕入れによりその都度チェンジ。ワインは、料理との相性を考えたナチュールワインを厳選しています。どれもグラスで味わえるので、愛理さんに相談しながら料理とのマッチングを楽しむのもココの醍醐味。オリジナルの酎ハイやカクテルもオススメですよ。 WRITER Kubo 小麦アレルギーという愛理さんの経験から「自分にしかできない店」を追及し、グルテンフリーだけでなく、身体への優しさにもこだわった同店。内装、料理、お酒の至るところにその想いが感じられ、一度訪れるとお気に入りの一軒になることうけあい! ランチのフォッカチャサンドには7~8種類の前菜盛り合わせが付き、お昼からお酒を楽しむお客さんも多いそうです。 Hachihare ハチハレ 場所愛知県安城市美園町1-26-18 電話090-1741-9192 営業時間11:30~14:30(LOは14:00) 18:00~21:00(LOは20:00) 撮影/竹内恵美 ※掲載内容は2024年7月時点の情報です ※価格はすべて税込み表記です
色とりどりのタルトに、ドーナツが仲間入り♪オーナー夫妻の好きが詰まった新生「il pleut」【名東区・一社】
行列の絶えないスイーツ店として人気の「il pleut(イルプル)」が、2024年3月に地下鉄「一社駅」近くへお引越し。駅から北へ約100m、坂道を上りきった辺りの公園の向かいにお目見えしました。 新生「il pleut」のシンボルは、奥さんの好物であり、かねてより作りたかったというドーナツ。デコレーションドーナツと生ドーナツがそろうバラエティーに富んだラインナップで、新しい名物として話題です。 旧店舗からのファンはもちろん、新しいなじみ客も増え、開店時間が近づくと平日でも行列ができる盛況ぶり。 今回は、スイーツ好きならずとも引き寄せられるその魅力と、移転リニューアルした「il pleut」に込めた思いを、店主夫妻にうかがいました。 焼き菓子にタルト、ドーナツ…選ぶ楽しさが広がるお菓子たち 丸くドーナツ型にくり抜かれた木の壁が目を引く、ほっこりする外観の「il pleut」。ガラス扉を開けて木の温もりに包まれた店内へ入ると、キッチンカー時代から根強いファンの多い焼き菓子がずらりと並び、甘い香りに食欲がそそられます。 右手には、移転リニューアル後に仲間入りしたドーナツ。デコレーションされた12種類前後のドーナツと、冷蔵ケースに並ぶ5種類ほどの生ドーナツたちは、まるで微笑みかけてくるような愛らしいたたずまいです。 正面のカウンター下のショーケースには、色とりどりの旬のフルーツがたっぷりのったタルト。時期ごとに変わる15種類ほどのタルトがきらきらと輝き、つい目移りしてしまいます。 テイクアウトしたお菓子を向かいの公園で頬張るのもお楽しみ♪ 「il pleut」のルーツは、夫婦で始めたキッチンカー。かつて、夫の笠島友哉さんが世界を旅して感じたインスピレーションを注ぎ込んだ料理と、海外や国内で腕を磨いた妻の美咲さんの感性が弾ける焼き菓子は、瞬く間に評判になりました。 2022年には、現在の店舗から南西へ2kmほど離れた名東区野間町に実店舗をオープン。連日、行列ができる人気店として、町に新しい風景をもたらしました。 その後「もっと気軽にフランクに、スイーツを楽しんでもらえるような提案を」と、公園に近い場所を求めて2024年3月に移転リニューアル。テイクアウトしたスイーツを、公園のベンチで頬張る笑顔が、笠島さん夫妻にとっての新しい喜びとなりました。 もっちり、ふんわり食感にこだわり、毎日早朝から仕込むドーナツ 新店舗での一番のお目当ては、国内外のパティスリーで腕を磨き、ウェディングのスイーツなどを手掛けてきた奥さんの美咲さんが、満を持してスタートした新シリーズのドーナツです。 「発酵の工程など、スイーツとは全く異なる知識や素材、機器を要するドーナツの試作は、チャレンジの連続でした」と話す美咲さん。 まるで生き物のようなドーナツ生地と向き合うために、生地の作り置きは一切なし。当日の朝から生地をこね、1次発酵、分割、成形。すべてのドーナツ生地を、まだ夜が明けきらぬ早朝から仕込みます。オープン時間までに残された時間とにらめっこしながら、2次発酵、揚げ、デコレーションへ。「一人でも多くのお客様に届けたい」と、奮闘します。 熱烈なファンの多い「どバター(380円)」※夏季は販売休止期間あり 「その日の気温や湿度など、細かな状況によって毎回生地の状態や出来映えが異なるので、納得のいくドーナツができるまで苦労しました。でも、日々刻々と変わる表情も、ドーナツ作りの楽しみの一つです」と美咲さん。 もっちり、ふんわりの食感と、何個でも食べたくなる優しい甘さは、一度食べたら忘れられない記憶に刻まれる味わいです。 自分用に、家族に、友人に…。などいろいろな人の笑顔を思い浮かべながら選んでいると、ついついトレーがいっぱいになってしまいます。 大好きな人の笑顔が浮かぶ、幸せを運ぶスイーツたち もちろんタルトや焼き菓子たちも、その人気は健在です。個包装されていない、ポーションの大きい焼き菓子たちがワイルドに並ぶゾーンでは、今すぐ食べたいお気に入りの物から、手土産に喜ばれるシリーズまで、よりどりみどり。 旧店舗時代から手掛けるタルトは、信頼のおけるフルーツのプロが目利きする、時期ごとに一番おいしいフルーツをふんだんに使用。訪れるたびに新しいメニューに出合えるので、選ぶ楽しさが広がります。 現在はテイクアウトのみですが、イートイン利用へ向けて準備が進行中。また、ウエディングパティシエとして活躍した美咲さんならではの、ドーナツをデコレーションした新感覚のバースデーケーキも考案中と、「il pleut」の進化から目が離せません。 「日常に寄り添うお菓子を」と語るオーナー夫妻にインタビュー ――店名の「il pleut」には、どのような思いが込められているのですか? 店名の「il pleut」はフランス語で「雨が降っている」という意味です。私たち夫婦の姓「かさ(笠)」の響きにかけて、みなさんにとって“心の傘”のような存在になれればという思いを込めています。それに、雨の日って嫌われがちですが、雨の日があるからこそ晴れた日の陽光がより一層うれしく感じられるでしょ?だから、雨の日が好きなんです。 ――お店のインテリアも個性的で素敵ですね。 2人とも旅好きということもあって、これまで海外で過ごした時間をイメージできるような、旅にまつわるインテリアや、海外から取り寄せた物などが中心です。 それから、今までの数えきれない素敵なご縁に感謝の気持ちを込めて、これまでに出会ったアーティストの方の作品なども飾っています。私たち夫婦がこれまで過ごした時間や出会ってきた方、思い出などの積み重ねがこの店に詰まっているんです。 ――どんなスイーツを目指していますか。 素材や製法など作る工程では細かいところまでこだわっていますが、見た目はとにかく「おいしい!」「食べたい」と思ってもらえるよう、シンプルに仕上げています。キレイで品のいいスイーツではなく、日常に寄り添える、毎日食べたくなるようなお菓子を作り続けたいです。 WRITER Hanano ざっくばらんに並んだ焼き菓子やドーナツなど、肩ひじ張らずに食べたいお菓子から、大切な人に届けたくなる色とりどりのタルトまで。どれにしようかと悩む時間が楽しくて、幸せな気分に満たされます。 お店を後にする時の「今日も素敵な一日を!」というスタッフの方たちの声に、知らず知らずのうちに笑顔になり、思わず足取りも軽くなりました。 il pleut(イルプル) 問い合わせ052-739-5855 場所名古屋市名東区高社1-237 営業時間11:00~お菓子がなくなり次第閉店 定休日火・水曜(不定休あり、Instagramにて要確認) 撮影/竹内恵美 ※掲載内容は2024年6月時点の情報です ※価格は税込み表記です
WRITER
Ai Kubo
グルメ、観光、美容、料理など、幅広いジャンルの記事を執筆。アルコールと美食をこよなく愛し、休日はもっぱら食べ飲み歩きに精を出す。趣味は料理と1人飲み。
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