暮らすように滞在できる「宿たぬきのねどこ」で旅や日常に癒しの時間を【愛知・常滑市】
#宿泊

2024.8.15thu

暮らすように滞在できる「宿たぬきのねどこ」で旅や日常に癒しの時間を【愛知・常滑市】

2024年4月、愛知・常滑市のセントレアから近いエリアに、ゲストハウス「宿たぬきのねどこ」が誕生しました

宿泊客がガレージのソファでビールを飲んでいると、「どこからきたの~?」と近所のおばあちゃんたちが気さくに声をかけてくれます。これは、「宿たぬきのねどこ」の日常風景です。

そんなオープンな距離感が魅力の「宿たぬきのねどこ」。今回はオーナーの相羽莉奈さんにお話を伺いました。記事の後半には、相羽さんイチ押しの立ち寄りスポットも登場。

祖母の空き家をDIY。心落ち着く空間ができるまで

1階の共有リビングで、ゲストと一緒に食事をすることも。

「昔から陶器で有名な常滑は、外から人がよく訪れる場所だったからか、人懐っこくはっきりものを言う方が多くて。私はそんなオープンな距離感が大好きなんです」と、「宿たぬきのねどこ」オーナーの相羽莉奈さんは微笑みます。

リビングでくつろぐ、看板犬のころちゃん。

相羽さんは、高校のころから国際支援に興味を持ち、東南アジアを中心にカ国を訪れる中で、ホッと安らげる宿を提供する仕事に惹かれたそう。
「宿を開けば、こちらから行かなくても国内外から人が来てくれて、毎日いろんな異文化に触れられる。それも宿をやりたいと思った大きな理由なんです」。

リビングの一角には、旅の思い出を書き込むノートがあります。

「三重県でも物件を探したのですが、最終的に幼い頃からよく訪れ馴染みのあった、常滑の祖母の家(空き家)を選びました。最初は名古屋の実家から通いながら、築100年を超える古民家をDIYで改装していましたが、なかなか工事が進まないため、半年後、常滑に移住することになりました」とのこと。

DIYで天井を取り払い、梁があらわになった安らぎの個室。4人まで宿泊可能です。

相羽さんが毎日作業をしていると、いろいろな人が手伝ってくれたそうです。「常滑には、古民家を自分たちで改装してお店を開いた先輩が多くて。工事を手伝ってくれたり、素材や古家具などをくださったり、皆さんすごく優しくてたくさん助けてもらいました」。

ゲストも利用できる共有キッチン。カウンターは古い洋服ダンスをリメイクして作ったそう。

「近所のおばあちゃんたちも毎日声をかけてくれ、名古屋からも多くの友人が手伝いに来てくれました。結局、改装には2年かかりましたが、街の人と仲良くなる貴重な時間でした」。

観光からイベントの参加…様々な旅の目的に

個室のベランダからは、元商店街だった風情ある街並みが眺められます。

宿をオープンすると、最初の1カ月で70人ほどが利用したそう。ここにやって来るのは、常滑焼を目当てに訪れる観光客や作家をはじめ、「アイチスカイエキスポ」のライブやイベントに参加する人、コストコで買い物をして友人と宿を貸し切ってパーティーを楽しむ人など、目的は様々。

ガレージのソファでくつろぐことができます。22時まではお酒やドリンクを販売。

相羽さんは、「常滑は伝統的なやきものや古い街並みから、新しい施設、若い店主が開いたお店まで、新旧が入り混じっているところが魅力だと思います」と話します。

常滑焼や古い器などを、少しだけ販売しています。

近くにセントレアがあるためゲストの約4割が外国人で、関東や関西など国内各地から訪れる人も多いのだとか。

「意外と名古屋や一宮、豊橋などの近隣から足を運び、『やきもの散歩道』や『りんくうビーチ』を観光される方もいます。ぜひ、常滑に1泊して、ここにしかない多彩な魅力を体験してもらえたらうれしいです」と相羽さん。

“懐かしくて、新しい”暮らすように滞在できる「宿たぬきのねどこ」で、ぜひ癒しの時間を過ごしてください。

宿たぬきのねどこ

場所
愛知県常滑市本町3-7 
営業時間
IN16:00/OUT11:00 
定休日
無休
駐車場
なし
支払方法
カード不可(受付での支払は不可)・電子マネー不可
宿泊料
1泊ドミトリー3800円~/個室3800円~(1室4名利用時、食事なし)
公式サイト
tanukino-nedoko.studio.site
アクセス
名鉄「常滑駅」より徒歩で約13分

相羽さんおすすめ!立ち寄りスポット

200年以上前に餅屋として創業した「井桁屋」。丁寧に手作りする餅や団子、北海道産小豆を一から炊き上げる甘さ控えめのあんこなど使った、素朴で味わい深い和菓子が並びます。


相羽さん


100%あんこのあん玉や季節の大福がお気に入り!食べたいときに1個から購入できるのもうれしいです。

井桁屋(イゲタヤ)

問い合わせ
0569-35-2231 
場所
愛知県常滑市本町3-158 
営業時間
9:00~17:00 ※商品がなくなり次第閉店 
定休日
月・金曜(機械修理のため7月は休業。8月は13~15日のみ営業) 
駐車場
3台 
支払方法
カード・電子マネー不可
公式サイト
igetaya-honten.com
アクセス
「宿たぬきのねどこ」より徒歩で約2分

築120年の古民家で、南インドの家庭料理が堪能できるカフェ「ベジとスパイス omomom」。知多半島の新鮮な野菜や自然の調味料を生かした料理は、体の調子も整えてくれます。


相羽さん


全種類が堪能できる「アンマスペシャルミールス」は、色鮮やかな中に、甘みや辛みなど6つの味覚がバランス良く組み合わさっていて、おすすめです!

ベジとスパイス omomom(ベジトスパイス オムオムオム)

場所
愛知県常滑市本町2-1 
営業時間
11:00~16:00(LOは15:30)※売切次第終了 
定休日
水曜(不定休あり) 
駐車場
9台 
支払方法
カード・電子マネー不可 
平均予算
昼1500円 
公式サイト
omomom.amebaownd.com 
アクセス
「宿たぬきのねどこ」より徒歩で約3分

「宿たぬきのねどこ」へ来たら、相羽さんイチ押しのスポットにも足を運んでみてはいかがでしょうか。

※掲載内容は2024年7月時点の情報です
※価格は税込み表記

LINEお友だち登録

Please Share

暮らすように滞在できる「宿たぬきのねどこ」で旅や日常に癒しの時間を【愛知・常滑市】

WRITER

Masahiro Sugiyama

Masahiro Sugiyama

金沢の出版社、東京の雑誌『自休自足』(現『TURNS』)の編集部を経て、2009年に独立。2016年秋から、地元・愛知へUターン。月刊『KELLy』では、おでかけ記事を担当し、年間200軒以上のショップや飲食店を取材!著書に、『ふだんの金沢に出会う旅へ』『レトロカーと。』(ともに主婦の友社)など。

  1. トップページ
  2. ENJOY TODAY
  3. 宿泊
  4. 暮らすように滞在できる「宿たぬきのねどこ」で旅や日常に癒しの時間を【愛知・常滑市】

KELLY’S
RECOMMEND
おすすめ記事

PICK UP! 注目の記事

SERIES 連載もの

ABOUT日刊ケリーとは

"GOOD LOCAL"な、
東海のライフスタイルマガジン。

雑誌『KELLY』がお届けする、"GOOD LOCAL LIFE(地元でのよりよい暮らし)"のためのWebマガジンです。「地元での暮らしがより心地良く、自分らしく、喜びを感じる日々になりますように」。そんな思いを込めて、まちの情報を丁寧に編んだコンテンツを配信します。身近な巡り合いで、地元がもっと好きになるはず。