商店街に立ち食いの「MUMU SOBA」がオープン! 個性派ワインやビールも【愛知・瀬戸市】
#和食

2024.10.8tue

商店街に立ち食いの「MUMU SOBA」がオープン! 個性派ワインやビールも【愛知・瀬戸市】

愛知県の名鉄「尾張瀬戸駅」から歩いて10分ほどの「せと末広町商店街」。2024年6月24日、立ち並ぶ店の一つに「MUMU SOBA(ムム ソバ)」が仲間入りしました。

店を手がけたのは、名古屋の大須エリアでドーナツを中心としたテイクアウト専門店「MUMU LAB(ムム ラボ)」を運営する企業。全く異なる場所、業態での新展開に迫ってきました!

新規オープンが相次ぐ「せと末広町商店街」に誕生

「MUMU SOBA」がオープンした「せと末広町商店街」は、2023年にできた体験複合施設「STUDIO 894」のほど近くで、同年に複合施設「瀬戸くらし研究所」、お土産屋「ヒトツチ」もオープンした、瀬戸市では注目の場所

「MUMU LAB」の運営会社へ地元の人が商店街の物件を紹介し、店を始めることになったそうです。

中へ入ると左手には立ち食い用のカウンターが、右手には2名席が用意されており、年齢、性別を問わず利用しやすい作りになっています。

壁、カウンター、テーブル、イス、ほとんどの什器が木材でシンプルにまとめられていて、おしゃれながら居心地の良い空間です。

名物は大きな角煮の豪快そば

「名物!! 角煮そば 温玉付き」(温/冷 1250円)とオーストラリア産〈ルーシー・マルゴー〉の白ワイン(グラス1200円)。

メニューは8種類ほどの定番&期間限定のそばに加え、セットやトッピングも用意。

こちらのそばは“関東風”で、だしをしっかりととった、色の濃いつゆが特徴。かといって塩味が強いわけではなく、2種類のカツオ、サバ、昆布から毎朝だしをとり、うま味あふれる、香り高いつゆに仕上がっています。

「名物!! 角煮そば 温玉付き」は、そばの上に大きな角煮をトッピングした
インパクトのある一品。男性でも満腹になるほどのボリュームです。

ほろほろの角煮は近くの肉屋で「瀬戸豚」を仕入れ、2時間ほどじっくり煮込みます。さらに別の鍋でドロリとした粘度になるまでタレも煮詰め、約5時間をかけて完成します。

そばと一緒にぜひオーダーしたいのが、レジカウンター横にスタンバイしている「いなり寿司」(120円)。

ご飯の中に葉わさびが混ぜこまれており、食感と風味がアクセントに。辛味はほとんどないので、小さな子どもや辛みが苦手な人にもおすすめです。

個性豊かなお酒で昼飲みも

トッピングの「えのき天」(180円※そば、アルコールの注文必須)と「黒糖焼酎 らんかん2019」(780円)で一杯。

珍しい日本酒やワイン、クラフトビールを取りそろえているところも魅力の一つ。

日本酒(600円~)はそばに合わせ、甘すぎず、キレのあるものを常時3種類ほど用意。「黒糖焼酎 らんかん2019」をはじめ、他ではなかなか見かけないものもあります。

ワイン(グラス1000円~、ボトル4800円~)は、名古屋・大須観音にあるセラーに100本以上ストックがあり、店には20種類ほどが並んでいます。

多彩なクラフトビール(1000円~)は名古屋のクラフトビール醸造所 「Y.MARKET BREWING」やオンラインショップで仕入れ。

近隣ではこのようなユニークなビールを扱っている店が少ないことから、わざわざ足を運び、昼飲みを楽しむ人もいるんだとか。

そばのトッピングや一品料理をつまみにして、一杯だけ飲むのもOK。

お酒の味やメニューとの相性も教えてくれるので、迷ったときはぜひスタッフに相談してみてください。

店主・神田さんにインタビュー

メニュー開発から店舗デザイン、施工まで店の立ち上げをほぼ一人で行った店主・神田さん。

ーードーナツ屋の次に、そば屋をオープンした理由は?

2店舗目をそば屋にしたのは、正直深い理由はなくて(笑)。ご縁があってこの場所を紹介してもらい、会社の代表とたまたまそばの話をしていたら「やりたい!」と盛り上がって、今に至ります。

この店は今後は運営をスタッフに任せて、来年の春ごろには大須エリアで新しくカフェもオープンする予定です。

ーー店作りで意識したことは?

最初に商店街に来たときは、昔ながらの店や映画館があって「昭和にタイムスリップしたみたいだな」と思いました。その雰囲気を壊さないように、基本は「和」をベースに、モダンな要素も取り入れて作っていきました。

施工に入って、床のクッションフロアをはがしたら、思いがけずレンガの素材が出てきて。その色に合わせてラワンベニヤという赤みのある木材を選び、内装を温かみのある空間に仕上げました。

ーーこれからどんな店にしていきたいですか?

商店街に新しいお店は何店舗かできているけれど、若いお客さんはまだまだ少ないのが現状です。「まちづくり」といったら大きい話ですが、この店から商店街を活気づけることができたらいいなと思います。

この辺りに住んでいるのはご高齢の方が多いんですが、地元の常連さんが隣の席の人に「どこから来たの?」と声をかける場面もあって。ここが地元の人と市街から来た方が交流する場所になって、お互いが喜んでくれたらうれしいですね。


WRITER・Mizuno

取材中にも近所の方が気軽に声をかけてくださり、商店街のアットホームな雰囲気を感じました。「立ち食いそば屋」ですが、テーブル席もあるので女性もふらりと入りやすいです◎。定番の他、季節ごとに変わるそばメニューも要チェックですよ!

MUMU SOBA(ムム ソバ)

場所
愛知県瀬戸市末広町2-11
営業時間
11:00~14:00(LO)
定休日
火・水曜
駐車場
なし
支払方法
カード・電子マネー可
Instagram
@mumu_soba.seto
アクセス
名鉄「尾張瀬戸駅」より徒歩で約10分


撮影/竹内恵美
※掲載内容は2024年9月時点の情報です
※価格はすべて税込み表記です

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WRITER

Moeko Mizuno

Moeko Mizuno

岐阜県多治見市出身。雑誌編集者として飲食店やショップを中心に取材経験を積んだ後、家業の陶器屋に転職。現在はライターとの二足のわらじで活動中。趣味は休日に各地のカフェや純喫茶を巡ること。

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