【1/17公開】映画『君の忘れ方』名古屋での舞台挨拶に主演の坂東龍汰さん、西野七瀬さん、作道雄監督が登壇!ロケ地・岐阜でのエピソードも
#映画

2024.12.29sun

【1/17公開】映画『君の忘れ方』名古屋での舞台挨拶に主演の坂東龍汰さん、西野七瀬さん、作道雄監督が登壇!ロケ地・岐阜でのエピソードも

坂東龍汰さんが初の単独主演を務め、ヒロインに西野七瀬さんを迎えた映画『君の忘れ方』が1月17日(金)より公開されます。大切な人の喪失からの再生を描く物語。11月17日(日)には、ミッドランドスクエア シネマにて映画『君の忘れ方』の先行上映舞台挨拶が行われ、作品の見どころや撮影中の秘話を語っていただきました。その様子をレポートします!

STORY

森下昴(坂東)は付き合って3年が経つ恋人・美紀(西野)との結婚を間近に控えていたが、ある日、彼女は交通事故で亡くなってしまう。言葉にならない苦悩と悲しみで茫然自失の日々を過ごす中、母・洋子(南)に促され、久々に故郷の岐阜へと帰省する。洋子もまた、不慮の事故で夫を亡くし、未だに心に傷を抱えていた。悲しみは癒えないと思っていたが、ある不思議な体験を通して、昴は美紀の死と向き合っていくように―。

坂東龍汰さん初の単独主演映画!普通じゃない脚本に驚いた⁉

――皆様、今日はようこそお越しくださいました。ありがとうございます。まず、上映直後、皆さんに一言ずつご挨拶をお願いいたします。

西野さん こんにちは。今日は、お越しくださってありがとうございます。私は実は昨日ぶりの名古屋なんですけど、今日の舞台挨拶も楽しめたらいいなと思います。よろしくお願いします。

坂東さん 皆さん、こんにちは。今日は、お越しいただきありがとうございます。昴役を演じました坂東龍汰です。満席でありがとうございます。短い時間ですが、楽しい時間を皆さんと過ごせたらなと思っています。よろしくお願いします。

作道監督 全国公開まで2ヶ月早いんですけど、こうやってたくさんの方に観ていただけること、坂東くん、西野さんと一緒にお話できること、とても幸せに思います。今日はよろしくお願いします。

――今回、初の単独主演映画ということですが、オファーが来て最初に脚本を読んだとき、どんなお気持ちでした?

坂東さん いや、うれしかったですね!最初に事務所の方からやりますって知らされて、絶対に面白いと思って期待して読んでいたら、気づいたら読み終わっていたぐらいすごく引き込まれました。なんか普通じゃないじゃないですか?

作道監督  うんうん?普通じゃない?本が?(笑)

坂東さん 褒め言葉ですよ!

作道監督 少し仕掛けもあったりね

坂東さん そうです。死別の話で僕が想像していたのは、例えば昴と美紀のすごく幸せな時間があって、後半で美紀との別れが来るみたいなのを予想していました。読み始めたら・・・えっ⁉ってなりました。

見どころたっぷり!1発撮りに挑戦したラストシーンに注目

――先ほどもお話ありましたが、なかなか衝撃的な展開でした。どうでした?

西野さん 私も初めて読んだときにびっくりしました。すごくなんか挑戦的で、今まで観たことのないような作りの映画だと思って、純粋に楽しそうって私もすぐ思いましたし、緊張感みたいなものもちょっとありました。

作道監督 あのラストのシーンは、実は本番1発というか、普通はリハーサルみたいなことを何回かやって、本番でカメラを回すんですけど・・・本当にカメラが回っているときに初めて出たもの。普通は、こういうふうにお芝居してくださいと事前リハーサルして決めるものなんですけど、カメラを2個置いておいて、どうなってもいいのでとにかくリアクションはもう任せるのでと言って。

西野さん タイミングだけでしたね。そのときに昴がどういう体勢でいるかとか全部わかんなかったですし、決めなかったですよね。

作道監督 立ったままなのか、崩れ落ちているかもしれないし、もうどうなっているかわかんないけど、とにかくどうなっても部屋から出て行かない限りはカメラで追えるだろうと・・・(笑)なので、あのシーンは、本番1発で撮らせてもらいました

坂東さん リビングにすら行かせてもらえなかった(笑)

作道監督 ああ、そうだね。

坂東さん 準備のときに別部屋に閉じ込められて(笑)

作道監督 閉じ込めたわけではない(笑)

坂東さん 近づかせてもくれなかった(笑)

作道監督 要するに、近くに居ると壁の向こうから聞こえちゃうと嫌だなと思って、確かに閉じ込めたかもしれません(笑)

坂東さん 僕1人でドキドキしていました。でも、ありがとうございました!本当に。スタッフの皆さんの万全な感じがビシバシ伝わってきました

西野さん 緊張感ありましたね。

坂東さん 本番前、口の中カラカラになっちゃって。監督の肩に触ったら、もう泣きそうになっちゃって。その場の雰囲気にのまれそうになっちゃって、スタッフさんたちのその気合というか、絶対逃さない!この1回で絶対撮るっていうプレッシャーがあって。

作道監督 西野さんも終わったときはやっぱり、ちょっと感情が込み上げているのを我慢している感じがありましたね。

西野さん そうですね。

坂東さん でも泣いちゃだめですもんね。

西野さん 泣いちゃだめですね。

作道監督 さすがにね(笑)

西野さんの意外な特技が演出にいかされた⁉

作道監督 西野さんは、幻、幽霊というわけではなく昴が見ている幻として出てくださっていました。撮影始まって2日目ぐらいに気づいたんですけど、瞬きをしてなかったんですよね。要するに、カメラが回っている最中、瞬きを一切しないことに気がつきました?

坂東さん いやいや、僕、気づいてなかったです。

作道監督 瞬きしてなかったんですよ。

坂東さん ええ?5秒以上できます?僕は無理ですけど。

作道監督 本当に結構我慢してくれていたんですよね。

西野さん 無理なくでしたね。

作道監督 え!本当に?そういうバラエティの企画出た方がいいんじゃない?

坂東さん さっき裏でも言ったんですけど、西野さんの寄りを撮るにも1分以上カメラを回すこともあるじゃないですか?監督の中でこのシーンは、ここは使いたいって。それがある中で、例えば監督がカメラの後ろで“今いいよ”みたいな瞬き指示?瞬きオッケータイムを作ったのかな?って(笑)

作道監督 全くないです(笑)

西野さん それ、集中できないです。そんなやられたら(笑)

坂東さん 瞬きしないでくださいみたいな(笑)

作道監督 そんなのは一切ないです、はい。

坂東さん それをさっき想像していました(笑)

作道監督 違います(笑)。そうではなく、ずっと瞬きをしなかったんですけど、ラストのあのボイスレコーダーのシーンだけ、寄り添ったときに幻影ではなく、もしかすると本当に美紀ちゃんの方から出てきてくれたのかなって思ってしまうような表現をどうしようかなと思っていたんです。今までと変えたいなと思っていたんですけど、正直実は思いつかないままにしてしまって。どうしよう、どうしようと思ったら、瞬きを今までされていないということに気づいたの。逆に今度は、最後に瞬きしているところを使わせていただければ、違いが出るかもしれないって思って。ラストのこの抱きしめるところは瞬きをして、目の動きがちょっとあるようにと。いいでしょう?

坂東さん
 いや、すごいですね。すごい!すごい!すごい!そんな細かいところまで演出されていたなんて知らない。実は、現場でもお2人でこう密にやり取りをされていましたね。あえて僕は聞かないようにしていたんです

作道監督 そうだよね?だって、聞いちゃうとね。

坂東さん 意識が入ってきちゃうから。

作道監督 そうだよね。そういうもんだと思っちゃうよね。

坂東さん だから、何話してんだろうな?楽しそうだなって(笑)

最高のシーンの裏側には、現場の大混乱があった⁉

作道監督 いやいや、でもね、坂東くんの役は本当に難しい役だったと思うんですよ。だって呆然としていると言いますか、正解がないっていうのもそうですし、寄りかかる感情もないっていう状態ですもんね。ずっと混乱しているわけですよ。その思い出したいような、忘れたいような。それをどうやってアプローチしていくのか、大変そうだなと思っていました。

坂東さん 大変でした。僕も今回、この船に乗る上で、どういうふうに自分の中であのアウトプットの正解を見つけていくのか分からなくて、不安なことを監督に伝えたら、「そのままでいい」っていう、その混乱した状態でいってほしいと、言っていただきました。主演として僕も成長できた部分もあるんですけど、やっぱり今回においては、今までやってきたことをいったん忘れて、本当に赤ちゃんの状態でいていいって、主観で甘えていいっていうふうに言っていただいたのすごく大きくて。そこから、毎日を必死に生きるっていうことだけを考えていましたね。死なないっていう。

作道監督 例えばお葬式のシーンを撮っていたとき、埼玉の浦和で撮ったんですけど、そこのときはもう本当によくわからない状態じゃないですか。もう直後だから。坂東くんは控え室で待っているときから、本当に急に笑ったり、急に落ち込んだりみたいな、そういうモードだったんです。決して普段そういう人じゃないんですよ。本当に普段は明るい楽しい人なんですけど。本当にその差がすごくて、ありがとうという気持ちで見ていました。

坂東さん 岐阜行ってからも結構混乱していましたよね。

作道監督 すごく混乱しました。あの野球場のボールを投げるシーンあったじゃないですか。あのシーン大変だったね。

坂東さん 大変でした。前日に何時間にもわたる、ものすごい会議がありました。

西野さん それは、どういう会議ですか?

作道監督 呼び出されたんですよ(笑)

坂東さん そういう言い方しない(笑)来て喋ろうよってなって、そこからセリフどうしようかと本当に現場入ってもギリギリまで悩んで、終わった後もまだ話し合って考えて

作道監督 だから、お昼休憩一回入れようってなって。でもそこからはすごくでも良かったね。

坂東さん 僕も混乱していたし、監督も僕の混乱を受けて混乱して、次の日テストやって、それがまた覆されることによってもう全員混乱して、みんなが一旦大混乱に陥って撮ったシーンがめちゃくちゃ良くて、その後みんなが一気に一つなった

作道監督 そうだったそう!

西野さん その後の撮影でも?

坂東さん そうそうそう!一つになって。それこそ、その後に西野さんだから来て、一致団結したところに来てくれた。

西野さん 実はそうなんですね。

作道監督 実はそうなんです。あの前にいろいろありました。一つになったときに西田さんお迎えしようと。

西野さん 混乱があって一つになった後に、いいとこどりみたいで申し訳ないです(笑)

坂東さん いえ、僕はずっと待っていたんで。

作道監督 待っていたね。

坂東さん 待ってましたよ!いつ美紀に会えるんだ?って。

作道監督 美紀来たって言ってたね。

坂東さん 朝現れたときに、美紀来たって。昴が待っていたのか、坂東が待っていたのか、どっちかわかんないですけど、とりあえず待っていました。

作道監督 なんかその「美紀来た」でさえ僕にはちょっと切なく聞こえるわけですよ。待っていた人がようやく来たみたいなニュアンスにも聞こえるし。本当はね、もっとわかりやすくする手もあったんだけど、やっぱり僕は昴が混乱しているっていうことを伝えたかった

坂東さん 3人で話しすぎてますよね?

――お三方、本当に仲が良いですね。お話ありがとうございます。

主役の坂東くんは、透明感もあって今回の役にぴったり

――今回、お三方とも初めましてかと思いますが、キャスティングについても教えてください

作道監督 とにかく主役の坂東くんですよね。共通の知り合いのディレクターがいまして、そのディレクターが3年くらい前からすごく坂東推しだったです。『この初恋はフィクションです』のディレクターの人ね。僕の同級生で、すごく推されていたので、チェックしていたんです。本当に透明感もあるし、声も通る人だなあと思っていました。今回、役にぴったりだなと思ったので、オファーさせていただいたっていう感じです。

坂東さん ありがとうございます!

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