妖艶でダイナミックな映像作品に魅了されて。

シンガポールを軸にアジアを舞台にした作品を、映像、インスタレーション、サウンド、演劇といった多領域で展開するホー・ツーニェン。2019年の「あいちトリエンナーレ」から日本をテーマとしたプロジェクトを始め、今回はその第3弾、近代から現在まで日本の大衆文化をお反映してきた妖怪に焦点を当て、日本の文化史や精神史を表現する。アニメーションで描かれた奇怪かつ滑稽な100の妖怪たちの中には、日本人も妖怪の姿を借りて登場。ホー氏自身が新たに考案したユニークな妖怪には、彼の国家や歴史に対する洞察を重ねている。12月からは、豊田市の旧旅館・喜楽亭を会場に、2019年の話題作『旅館アポリア』を再現した特別展示も同時開催される。印象的なアニメーションの世界に浸ってみて。

ホー・ツーニェン《百鬼夜行》2021年　©Ho Tzu Nyen
※掲載内容は2021年9月時点の情報です
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