2022.2.13sun
愛されレトロなパン屋さん〈2〉サカエパン【岐阜市】
当たり前のようにずーっとそこにある、“昔ながら”のパン屋さん。それはまちの顔であり、味であり、日常生活に安心感を与えてくれる大切なお店。今回は、駅前の風景となって75年、時代を超えても変わらない「おいしい」を届ける1947年創業の「サカエパン」をご紹介します。
かわいい商品にほっこり。老若男女が大好きなお店
朝の6時50分。焼きたての香りに誘われ、通勤通学、近所の人が、朝ごはん・ランチ用に買いに来ます。辺りに漂うパンの香しい香りに対して、素通りできる人は果たしているのでしょうか。
レギュラーメニュー100種類の中から常時70種類のパンが、決して広くはない古き良き店内に整列。その商品札に注目すると「コロネちゃん」「中辛カレーくん」と敬称付き! 「昔、新発売のパンに”りんごちゃん“ と付けたら、評判が良くて、全部のメニューに付けました」と笑う店主。ちなみに「ちゃん」は菓子パン、「くん」は総菜パンです。そんなほっこり和む店内に、絶え間なくお客さんがやって来ます。
「あんぱんちゃん」は、平日で400〜500個、週末で700個以上と、創業当時から続く大ベストセラー。お裾分けやイベントでの振る舞いなどで、何十個単位で売れるため、工房ではあんぱんだけでも5〜6回焼くそうです。
現在の三代目も、コツコツ。基本に真面目なパン作り。
現在の店主は、三代目の高木芳継さん。「昭和22年の創業時は、店頭販売に加え、市場にも卸していたそうです」。その当時から今もあるのは、先のあんぱんと、揚げパン、クリームパン、ジャムパンです。
時代を経ても変わらない人気を得ている秘密を伺うと、「特別なことは何も。ただ、基本を真面目に丁寧にしているだけです」と高木さん。地元の人にとって今や当たり前のおいしさを守り、期待に応えています。
朝のオープンが7時より少し前なのも「少しでも早く、焼きたてを!」の思いから。時には幼稚園児のお買い物体験の場にもなるという、地元に親しまれ続ける店。園児からのお礼の寄せ書きが飾られた店内は、今この時も活気にあふれています。
丁寧に作られた、思わずほっこりしてしまう「サカエパン」のパン。地元に愛され続けるその味を、ぜひ堪能してみてはいかがでしょうか。
サカエパン
- お問い合わせ
- 058-271-0290
- 場所
- 岐阜県岐阜市加納栄町通1-9
- 営業時間
- 6:50~19:00
- 定休日
- 不定休
- 駐車場
- 5台
- カード・電子マネー
- 不可
- アクセス
- JR「岐阜駅」より徒歩で約2分
- イートイン
- なし
※2月上旬に値段の変更予定あり
KELLY3月号「おいしいパン 2022年版」特集! 見どころをチェック
愛知・岐阜・三重にはおいしいパンが味わえるお店がいっぱい。きっと誰もがそれぞれに好きなパン屋さん、ずーっと通っているお店があることでしょう。今号では、「お気に入り」に追加したくなる、おいしいパンをまとめています。 特集「いつだって食べたい おいしいパン」 取材したパン屋さんがおっしゃっていました。「冬は、一番パンが売れます」と。 そんなパンに対する欲求を満たすべく、パンが主人公の特集です。ニューオープン店や話題店、流行パンにロングセラーパン、東海のパン文化といえば!なコトなどなど。今も新店が続々誕生している食パンの食べ比べを、あのマニアなお二人を迎えての徹底食べ比べリポートも掲載しています。 めくっても、めくっても「おいしいパン」の世界へ、ようこそ🍞。 2021年10月にオープンしたばかりで早くも大人気店も! 名古屋人のソウルフード「あんこ」を使ったパンもどんどん進化中です!! 豊橋駅前のあの超有名なレトロなパン屋さんも登場します。 書店やコンビニでも販売していますが、ケリーストアからでも宅配・取り寄せが可能です◎。 【連載中】今月の『ボイメン レター』は、辻本達規くんがお届け 連載中の「BOYMEN LETTER(ボイメン レター)」では、毎日を全力で楽しみながら愛知・岐阜・三重の魅力を発信する「ボイメン」のメンバー1名が、今月の名古屋めしをご紹介します。 今回は辻本達規くんが登場!! 撮影現場のメイキング動画を特別に公開しちゃいます! 次号予告 ケリー4月号 「おうちごはん」 2月22日(火)発売です。 ※内容・発売日は変更になる場合があります KELLYプレゼンツ➀ ネオ喫茶店「喫茶 日日」もぜひ! 愛知・岐阜・三重の“GOOD LOCAL LIFE”を提案する地域情報誌『KELLY』が運営している「喫茶 日日」。 グッドローカルな地元店舗・企業の協力をいただきながら、地元食材にこだわり、ナゴヤに根付く喫茶文化と発酵文化を融合させた、新ジャンルのネオ喫茶です。 KELLY3月号の特集「おいしいパン 2022年版」でも、「おいしいパン」が味わえるお店として登場しています。ぜひ、足をお運びください! 「日日」のモーニングは、15時までドリンク代だけでトースととゆで玉子付き! ふわっ&しっとりのおいしいパンを使ったカツサンドも、激推し! KELLYプレゼンツ② ECサイト「ケリーストア」でお買い物を♪ 名古屋で創刊34年続く『KELLY』が独自のセレクト力で、愛知・岐阜・三重のいいモノを集めたオンラインショップが「ケリーストア」です。 グッドローカルだからこそ生まれたもの、手に入れてグッドローカルライフな気分になれるものを厳選。素敵なお買い物をお楽しみください。 新商品のバスクチーズケーキは、百貨店にも出店しているドーナツが名物の「ZARAME」の商品。濃厚なチーズがたまりません! ギフトにいかがですか? ▼ケリーストア https://kelly-net.shop/ ※掲載内容は2022年1月現在の情報です。新型コロナウイルス感染症の影響で、掲載内容は予告なく変更する場合があります。公式サイト・SNSで事前にご確認ください
愛されレトロなパン屋さん〈1〉ボン・千賀【豊橋市】
焼きたての香りでやさしく誘ってくれる“昔ながら”のパン屋さん。当たり前のようにずーっとそこにある、いぶし銀の安心感がおいしさの秘密。今回は路面電車が走るレトロな町をやさしい灯りと笑顔で守り続ける、1912年創業の「ボン・千賀」をご紹介します。 懐かしいのに、新しい!昭和生まれのデザイン 豊橋駅から続く駅前大通沿い。道路の中央には、路面電車の線路が敷かれ、レトロ調のセンターポールが町をやさしく彩ります。そんな町の風景を見守り続けるのが「ボン・千賀」。創業は大正元年。初代は菓子問屋として商いを始め、後に菓子製造をスタートしました。 赤いシェードがひときわ目を引く外観。丸を装飾した「ボン」の文字にほっこり。 パンに目をつけたのは、ハイカラ志向だったという2代目の千賀文雄さん。戦後の米国で口にしたパンのおいしさに感動し、帰国後、パンの製造を始めたそう。さらに80年代の喫茶店ブームに合わせて、カフェスペースをオープン。ベーカリーカフェの先駆け的な一軒として、町の人々の憩いの場になりました。 1980年代から親しまれる喫茶スペース。黄色いソファや切り株模様の床がかわいい。 ポップな色づかいや装飾文字がかわいい袋パンのパッケージ、モダンアートのような壁紙、どこか近未来的な黄やオレンジの丸い照明など、先代夫婦の美的センスと、温かみのある空間にしたいという思いがしみじみと伝わってきます。 ファッション誌の撮影にも使われたことがある、モダンアートのような壁のデザイン。 愛してくれる人がいるから変えないために心を尽くす 現在、店を守るのは、3代目の教祥さん。「建物やインテリアなど、年季が入っている部分も多いのですが、手を入れるのがはばかられて。昔風情を好んでくださる方がいらっしゃるので、できる限り守りたい」と話していました。 遊び心を感じるパッケージは、SNSでも話題。製菓時代のルーツを感じさせる「あんパン(こしあん)」(129円)、コッペパンのような生地にバタークリームをサンドした看板商品「パピロ」(141円)は、ぜひ! 守り続ける古き良きものは、店の空気感だけではありません。パンの生地は、昭和時代から受け継ぐレシピをもとに、粉から練り、発酵、焼成まで自社で手がけています。「仕込みからすべて手作業なので、並ぶパンの数や種類は毎日まちまちです。遠方からお越しの場合などは、事前にお問い合わせを」とのこと。 総菜パンの種類は日替わり。少量ずつしか焼けないので、早くから売り切れる商品も。 栗太郎 172円 栗の形をした生地のなかには、なめらかな口あたりの栗あんがイン。シルエットもかわいい。 北海道かぼちゃクリーム 172円 やさしい甘さのかぼちゃクリームがたっぷり。おやつにもぴったりで、リピーターも多い。 チーズブレッド 172円 大きくカットしたチーズ入り。上にトッピングされた、ほど良い量のマヨネーズがアクセントに。 地元の人のソウルフードとして愛される。来店客やスタッフの笑顔が、ガラス越しに町を明るくしている。 見た目にも癒される昔ながらの「ボン・千賀」のパン。ずーっと変わらない素朴な味わいは、ほっと一息つけるような安心感を与えてくれます。ぜひこの機会に足を運んでみてはいかがでしょうか。 好きなパンを選んで、ドリンクとともに。長崎の職人直伝による「長崎カステラ」(162円、イートインは165円)もロングセラー。 ボン・千賀 お問い合わせ0532-53-5161 場所豊橋市駅前大通1-28 営業時間10:00~21:00頃(変更の場合あり) 定休日日曜定休(季節により連休あり) 駐車場なし カード・電子マネー不可 アクセス「豊橋駅」より徒歩で約5分 イートイン可 ※掲載内容は2022年1月時点の情報です ※価格は税込み表記です ※新型コロナウイルス感染症の影響で、掲載内容は予告なく変更する場合があります。公式サイト・SNSで事前にご確認ください。 ※一部マスクを外した人物の写真は、一時的に外した状態で撮影したものです。
あんこだけじゃ物足りない!東海のベストマッチなあんぱんまとめ
東海のソウルフード“あんこ”。今、パン屋には進化系あんぱんが続々と登場し、どれを選ぶべきか迷っちゃいます。今回は、東海の「あんこ×クリーム、チーズ、バター」など厳選した10個を紹介。編集部が作ったまとめで気分に合わせたあんぱん選びをしてみてください。 こころにあまいあんぱんやJR名古屋駅店の「あんトッツォ(こしあん)」 「あんトッツォ(こしあん)」(195円) あんぱん専門店だから作れる、クリームたっぷり最新トッツォ。 長く愛されるあんぱん専門店から2021年夏に登場したあんこのマリトッツォ。ブリオッシュパンでできたバンズに、様々な種類から厳選したこしあんとホイップがたっぷりと挟まっています。クリームの下に隠れる求肥がアクセントに。 こころにあまいあんぱんやJR名古屋駅店 お問い合わせ 052-565-0980 場所 名古屋市中村区名駅1-1-4 名古屋駅構内うまいもん通り広小路口(太閤通り口店もあり) 営業時間 8:00~22:00 定休日 無休 駐車場 なし 公式サイト https://cascade-tokai.com/ イートイン 不可 神戸屋キッチン ラシック店の「しあわせ♥あんバタートーストセット」 「しあわせ♥あんバタートーストセット(コーヒー付き)」(648円)※イートインのみの販売 好き!がいっぱいON。とろけ出す臨場感もたまらない。 耳までやわらかい生食パンの上に、豊かな風味の小豆を使用したつぶあん、バター、ホイップクリームと、最強にして最高なトリオがオン。イートインだから、そのトリオが焼きたて厚切りトーストに溶け出す様も楽しめます。 神戸屋キッチンラシック店 お問い合わせ 052-238-0614 場所 名古屋市中区栄3-6-1 ラシックB1F 営業時間 11:00~21:00 定休日 不定休(施設に準ずる) 公式サイト https://www.kobeyarestaurant.co.jp/ イートイン 可 デリフランスKITTE名古屋店の「KITTEあんぱん」 「KITTEあんぱん」(190円) パン生地は脇役!?隙間ゼロのあん&クリーム 店舗ごとに異なる刻印目当てで巡るファンもいる“ご当地あんぱん”。ここ限定の「D」の文字が記されたパンを割ると、薄い生地の中、つぶあんとクリームがぎっしりみっちり詰まっています。甘さ控えめだから、見た目に反してペロリッ! デリフランス お問い合わせ 052-433-1738 場所 名古屋市中村区名駅1-1-1 JPタワー名古屋B1F 営業時間 7:00~21:00 定休日 無休(施設に準ずる) 公式サイト https://www.viedefrance.co.jp/delifrance/ 小さなパン屋 tetoの「粒あんクリームチーズサンド」 「粒あんクリームチーズサンド」(260円) 自家製酵母のむっちり生地が、あんことチーズを受け止める! コクのあるクリームチーズと風味豊かなあんこを、むっちりと噛み応えのあるベーグルにサンド。自家製酵母でゆっくりと発酵させているため、噛むたびに小麦が優しく香ります。チーズの塩味とあんこの甘さのハーモニーが秀逸です。 小さなパン屋teto お問い合わせ 090-1623-2979 場所 三重県いなべ市員弁町笠田新田441-15 営業時間 12:00~売り切れ次第終了 定休日 木曜のみ営業 Instagram https://www.instagram.com/tetotetopan/ イートイン 不可 ESPRITの「あんバター」 「あんバター」(250円) 可愛らしいフォルムと強い噛み応えのギャップ萌え。 バゲットなのにもっちりとした生地に、大胆に挟まった分厚いバターと北海道産の「羊帝山あずき」を使ったつぶあん。口当たりの良いバターは、優しい味わいのあんこと口の中で一体化します。ペロッと食べきれるサイズがうれしいです。 ESPRIT お問い合わせ 058-216-5070 場所 岐阜県岐阜市長良東1-29 営業時間 10:00~18:00 定休日 水曜 Instagram https://www.instagram.com/esprit_nagara/ イートイン 可 バプールの「クリームチーズとあんドーナツ」 「クリームチーズとあんドーナツ」(324円) 糖をまぶした甘い生地にさっぱりあんこが丁度いい。 きび砂糖や豆乳など身体に優しい素材を使い、米油でモッチリと揚げたドーナツ。そこに自家製あんこと「kiri」のクリームチーズをサンド。上品な甘さの生地とサッパリとしたチーズ、あんこの組み合わせがやみつきになります。 バプール お問い合わせ 0564-73-9328 場所 愛知県岡崎市六名本町9-21 営業時間 11:00~18:00 定休日 月・火曜 Instagram https://www.instagram.com/vapeur11.12/ イートイン 可 terre à terre 高岳店の「あんバター」 「あんバター」(256円) あんバターの常識を覆すいつまでも忘れられない味。 あんバターには珍しい発酵バターを使った2021年12月からの新商品。上質な味わいの「雪むらさき」からできたあんこは、芳香なバターとの相性が抜群です。牛乳とバターがたっぷりと入った生地は、しっとりとした仕上がりに。半田店でも販売中。 terre à terre 高岳店 お問い合わせ 052-930-5445 場所 名古屋市東区泉3-28-3 B1F 営業時間 9:00~18:00 定休日 水曜 Instagram https://www.instagram.com/terreaterre_official/ イートイン 可 TAKUTAKU「米粉のあんバター」 「米粉のあんバター」(185円) 飽きの来ない優しい味は米粉入りの生地のおかげ なめらかな舌触りの有機あずきと濃厚なバターが癖になるこの商品は、金・土・日曜のみ販売。低温で長い時間寝かせることで、生地をふんわりとさせている米粉入りのコッペパンは、子どもから大人まで親しみやすい味わいです。 TAKUTAKU お問い合わせ 0563-54-9220 場所 愛知県西尾市上町南荒子36-1 営業時間 7:00~19:00 定休日 月曜、第2・4火曜 公式サイト http://www.taku-taku.com/ イートイン 不可 SIBERIAの「あんバター(ハード)」 「あんバター(ハード)」(260円) 和のきなこ・あんこに、バター。和洋折衷の妙をシンプルに。 きなこが絡まったバターと甘さ控えめのあんこが特徴。きなこの香ばしさに負けないようにと、フランス産の小麦を使用したこだわりの生地は、砂糖を使用せずシンプルに焼き上げています。それぞれの素材のバランスが絶妙です。 SIBERIA お問い合わせ 052-627-3378 場所 名古屋市昭和区福江2-5-3 営業時間 8:00~19:00(商品がなくなり次第終了) 定休日 月・火曜 Instagram https://www.instagram.com/bakery.siberia/?hl=ja イートイン 不可 LienLienの「あんクリチ」 「あんクリチ」(240円) ハードパン好きも唸る、食事にもなるあんこパン。 クルミ入りのライ麦全粒粉のパンに挟まっているのは、あんことクリームチーズ。無添加のあんことさわやかな酸味のクリームチーズで、重すぎずさっぱりと食べられます。噛み応えのある生地とクルミの食感が楽しいです。 Lien Lien お問い合わせ 052-325-8405 場所 名古屋市西区庄内通3-8クリエイティブ21 1F 営業時間 7:30~17:00(土曜は8:00~) 定休日 日~水曜 公式サイト https://www.lienlien-m.com/ イートイン 可 ※掲載内容は2022年1月時点の情報です ※価格は税込み表記です ※新型コロナウイルス感染症の影響で、掲載内容は予告なく変更する場合があります。公式サイト・SNSで事前にご確認ください。