2024.4.15mon
取材後に購入。京都本みすやの裁縫セットには、江戸からの職人の技が集結。
新幹線や車でひょいっと行ける京都は、普段の週末などにも行きやすいお出かけ先。取材先としてもよく足を運ぶエリアです。今回は、京都にある「OMO5京都三条」の取材で参加した、OMOレンジャーと行く「京町らんまん老舗さんぽ」での訪問先での購入物をピックアップ。「みすや針」さんの裁縫セットです。
まずは、桐箱に入った凛としたたたずまいに目を奪われます。手のひらに乗るかわいらしいサイズですが、上質感がしみじみと伝わってくる!この「みすや針」は、江戸初期から続く名店。京都三条大橋からほど近い場所にあり、商店街から細道を進んだ先にある「隠れた名店」っぽさにも惹かれます。
小さな箱を開けると、華やかな和柄がちらり。いろいろなパターンがありました。アイテムは、ちょっとした補修に必要な最小限のものが、パズルのようにみっちりと入っています。凛とした箱とかわいらしくて京都らしい中身のギャップがいいんです。
裁縫の小道具なんて大差ないのでは?と思う人も多いかもしれませんが、ここ「みすや針」の縫い針は使い心地がなめらかでスイスイ針が進む!裁縫をほぼしない私のような人でも、心地よさを感じられます。「針は小さな刃物」と語るご主人。針先で繊維を断ち切らないよう、繊維の間をくぐり抜けられる角度に尖らせているのだとか。また、表面を研磨する際に
わずかに縦筋を入れて、繊維との摩擦を減らしているとか。そんな細やかな技法が、縫物をスムーズにするんですね。個人的には箱のふたに小さく設置された針山のかわいらしさもツボ。
糸切りばさみも、伝統を継承する職人が作った「みすや針」オリジナル。小さいながらも切れ味は抜群!気持ちいいくらいにスパッと糸が切れるので、糸の先もほつれないから、針穴に通しやすくなります。
ちょっとした針仕事は面倒だと思っていましたが、いいアイテムを持つとストレスも半減。かなりいい買い物だったなぁーと実感しています。