料理家・松山たけしさん直伝!読むレシピ 第10回「チキンのトマト煮Light」
#レシピ

2022.2.19sat

料理家・松山たけしさん直伝!読むレシピ 第10回「チキンのトマト煮Light」

人気のインスタグラムで、独特のゆるい文章とともにシンプルかつおいしそうなレシピを綴っている料理家・松山たけしさん。今、作りたい一皿を、素敵な言葉を添えて教えてくれます。

チキンのトマト煮Light

じっくりコトコト煮込めば、
何でもおいしくなるって話じゃない。

時には、さっくりチャチャっと煮込んだ方が、
素材の良さを感じられることもある。

今回は、作ってあげたいご飯の大定番である、
チキンのトマト煮。

語り尽くされたかのように思える料理ですが、
まだまだおいしくなる要素はあると思います。

基本的にトマト煮は
ホールトマトを使って仕上げますが、
それだとソースの味が
重すぎる気がするんですよね。

骨付きの鶏肉なんかを使う場合は
丁度いいんですが、
普通の鶏もも肉を使うと、
鶏肉よりトマト味が強すぎる!
ってこともあったりなかったり。

なので今回はフレッシュのトマトを使います。
トマトはモノによって味にムラがあるので、
ミニトマトを使いましょう。
その方が水分が少ないし、甘みも強くて安定します。

鶏肉は皮面だけカリカリに焼いて、
トマトソースで5分煮る。

それで十分です。

ジューシーな鶏肉をフレッシュさが残る
トマトソースに絡めて食べる。

そんなスタイルも試してみては?

材料(2人分)

鶏もも肉:1枚
塩:適量
玉ネギ:100g
セロリ:50g
マッシュルーム:5個
ミニトマト:10個
ニンニク:1/2片
オリーブオイル:大さじ2
白ワイン:大さじ2
水:100cc
砂糖:小さじ1
バター:10g
イタリアンパセリ:適量

作り方(調理時間:約20分)

1.鶏もも肉の余分な皮、脂肪分を包丁で取り除き、強めに塩を振る。

2.玉ネギ、セロリは1cm角にカット。マッシュルームは4等分、ミニトマトは半分に、ニンニクはみじん切りにする。

3.フライパンで鶏もも肉の皮面を弱火で10分ほど、皮がカリカリになるまで焼く。


松山さん

鶏肉の後、同じフライパンにくし切りにしたキャベツと少量の水を加え、フタをして蒸し焼きにすれば付け合わせに。

4.鍋にオリーブオイルとニンニクを入れて弱火にかけ、香りが出てきたら玉ネギ、セロリを加えてしんなりとするまで炒める。

5.マッシュルームを入れて軽く炒めたら、白ワインを加える。水分が飛ぶまで、焦がさないように強火でしっかりと煮詰める。

6.ミニトマトを加え、実を潰しながら同様に煮詰める。水、砂糖を加えてさらに一煮立ちさせる。


松山さん

白ワイン、トマトは一度しっかり煮詰めてから水を加えると、酸味やトマト臭さが抜けます。

7. 3の鶏もも肉を、皮面を上にして汁に漬からないように加える。弱火で5分ほど煮たら、鶏肉は取り出して一口大にカットする。鍋にバターを加えてソースにする。

8.皿にソースを敷いてから鶏肉を盛りつけ、刻んだイタリアンパセリをトッピングする。

松山たけしさん(@hakuikun

専門学校やカフェで経験を積み、食のイベント実施やレシピ提案などで活動中。千種区のカレー屋「八O吉カレー」(@yaokichi_curry)のレシピ監修を行う。『AZIMIの味ラジオ』を「Podcast」で配信中。


松山さん

10個のレシピを覚えるより素材の活かし方を一つ覚えておく。素材の良さを引き立てれば、それだけでおいしくなり、細かいレシピを覚えておく必要はありません。この連載では、そんな「おいしいが分かるレシピ」を紹介していきます。

※掲載内容は2022年2月時点の情報です
※新型コロナウイルス感染症の影響で、掲載内容は予告なく変更する場合があります。公式サイト・SNSで事前にご確認ください。

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料理家・松山たけしさん直伝!読むレシピ 第10回「チキンのトマト煮Light」

WRITER

Moeko Mizuno

Moeko Mizuno

岐阜県多治見市出身。雑誌編集者として飲食店やショップを中心に取材経験を積んだ後、家業の陶器屋に転職。現在はライターとの二足のわらじで活動中。趣味は休日に各地のカフェや純喫茶を巡ること。

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