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料理家・松山たけしさん直伝!読むレシピ 第13回「スルメイカの軽い煮込み」
#レシピ

2022.5.21sat

料理家・松山たけしさん直伝!読むレシピ 第13回「スルメイカの軽い煮込み」

人気のインスタグラムで、独特のゆるい文章とともにシンプルかつおいしそうなレシピを綴っている料理家・松山たけしさん。今、作りたい一皿を、素敵な言葉を添えて教えてくれます。

スルメイカの軽い煮込み

春。
こう暖かくなってくると、
口内の気分も変わってくる。
天気がいい日の昼ご飯には、
フレッシュで、酸味が効いていて、軽やか。
そんな食べ物を食べたい。

魚介をサクッと白ワインで軽く煮る。
こんな感じがちょうどいい。
新玉ネギや、セロリなんかと一緒に
グツグツ煮込まずササッと蒸す感じ。

グリーンオリーブやケッパーなどを入れると
味を引き締めてくれるし、
仕上げにライムを絞るとさらに理想に近づく。

今回は旬のスルメイカを使います。
長く煮込むとかたくなってしまうので、
この調理法にはぴったりです。

ゲソやエンペラ(みみ)の部分は、
どうしてもかたくなってしまうので、
細かく刻んでソースの一部にすると
イカの味もよく出て、
胴体部分のふわふわ食感だけ
楽しむ贅沢ができます。

そのままでもいいですが、
お好みのショートパスタなどを添えてあげれば、
立派な一食として完成です。
白ワインと一緒にどうぞ。

材料(2人分)

スルメイカ:1杯
ニンニク:1/2片
新玉ネギ:150g
セロリ:50g
ミニトマト:8個
グリーンオリーブ:5粒
スナップエンドウ:3房
オリーブオイル:30cc
アンチョビ:10g
塩:ひとつまみ
白ワイン:30cc
水:50cc
ケッパー:5g
ライム(レモンでも可):少々

作り方(調理時間:約30分)

1.スルメイカのゲソを胴体から外し、軟骨とワタを取り出す。エンペラ(みみ)をゆっくりと取り外し、キッチンペーパーなどを使って、皮を剥いていく。ゲソとエンペラ部分は細かく刻み、胴体部分は1cm幅の輪切りにする。

2.ニンニク、新玉ネギ、セロリはみじん切りに、ミニトマト、グリーンオリーブは半分にカットする。セロリの葉はトッピング用に少量刻む。

3.スナップエンドウはスジをとり、沸騰させた湯(分量外)で2分ほどゆでる。冷水にとって冷まし、手で縦半分に割る。

4.鍋にオリーブオイルとニンニクを入れ、弱火にかける。香りが出たらアンチョビを加え、ほぐれてきたら新玉ネギ、セロリと塩をひとつまみ加え、中火で全体がしんなりするまで炒める。

5.ゲソとエンペラ、ミニトマトを加えて軽く炒めたら、白ワインを加えて強火で煮詰める。

6.水とグリーンオリーブ、ケッパー、輪切りにしたイカを加え中火で2分ほど煮込こむ。仕上げにライムを絞って器に盛り付けたら、ゆでたスナップエンドウ、セロリの葉をトッピングする。


松山さん

お好みのショートパスタやクスクスなどを添えると、一皿で食事が完結。気分に合わせてチリパウダーやスパイスを加えてもおいしいです。

松山たけしさん(@hakuikun

専門学校やカフェで経験を積み、食のイベント実施やレシピ提案などで活動中。千種区のカレー屋「八O吉カレー」(@yaokichi_curry)のレシピ監修を行う。『AZIMIの味ラジオ』を「Podcast」で配信中。


松山さん

10個のレシピを覚えるより素材の活かし方を一つ覚えておく。素材の良さを引き立てれば、それだけでおいしくなり、細かいレシピを覚えておく必要はありません。この連載では、そんな「おいしいが分かるレシピ」を紹介していきます。

※掲載内容は2022年5月時点の情報です
※新型コロナウイルス感染症の影響で、掲載内容は予告なく変更する場合があります。公式サイト・SNSで事前にご確認ください。

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MAGAZINE 雑誌『KELLY』

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料理家・松山たけしさん直伝!読むレシピ 第13回「スルメイカの軽い煮込み」

WRITER

Moeko Mizuno

Moeko Mizuno

岐阜県多治見市出身。雑誌編集者として飲食店やショップを中心に取材経験を積んだ後、家業の陶器屋に転職。現在はライターとの二足のわらじで活動中。趣味は休日に各地のカフェや純喫茶を巡ること。

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