料理家・松山たけしさん直伝!読むレシピ 第15回「夏のチキンライス」
#レシピ

2022.9.6tue

料理家・松山たけしさん直伝!読むレシピ 第15回「夏のチキンライス」

人気のインスタグラムで、独特のゆるい文章とともにシンプルかつおいしそうなレシピを綴っている料理家・松山たけしさん。今、作りたい一皿を、素敵な言葉を添えて教えてくれます。

夏のチキンライス

夏になると、
トマトやナスやキュウリなど
みずみずしい夏野菜がたくさん現れますが、

忘れてはいけないのが、
「フレッシュな薬味が旬」ということです。
ミョウガ、大葉、ネギなどの
数種類の薬味をたっぷりと使う。

ほんのりとした苦味と辛味。
シャキシャキの食感。彩りも豊か。
暑い夏の口内に欲しい要素が全てそろっています。

これをのせるだけで、一気に夏気分に。

この夏の薬味セットの活用方法といえば、
鰹のたたき、冷奴、そうめん、
などが思い付きますが、
もっといろんな料理に使っても楽しいです。

今回紹介するのは、「夏のチキンライス」。
チキンライスといっても、
油を使って炒めるのではなく、
「鶏肉とトマトの炊き込みご飯」に
薬味をたっぷりとかけるスタイル。

鶏肉のうま味と、ほどよいトマトの酸味。
薬味との相性も良い、夏にぴったりのご飯です。

材料(2合分)

トマト:200g
鶏もも肉:200g
白米:2合
水:2合分
A 塩:ふたつまみ
A 薄口しょう油:小さじ1
A 酒:小さじ1
A すりおろしショウガ:小さじ1
A オリーブオイル:小さじ1/2
A 昆布:1切れ
ミョウガ:2本
大葉:10枚
万能ネギ:4本

作り方(調理時間:約1時間)

1.トマトは鍋に沸かした熱湯(分量外)に10秒ほどくぐらせ、氷水に落とし、皮を剥く。鶏もも肉は余計な脂を切り落とし、新しく鍋に沸かした熱湯(分量外)で茹でる。表面の色が変わったら取り出し、流水でよく洗う。


松山さん

トマトは皮が残ると口当たりが悪くなります。鶏もも肉はさっと茹でる(しもふり)ことで、臭みが取れます。

2.トマト、鶏もも肉を一口大にカットする。

3.洗った白米と水を炊飯ジャーに入れ、大さじ2杯分水を捨てる(1合あたり大さじ1)。Aと2を加え、炊く。


松山さん

トマトなどから水分が出るので、水は少なめに。また、具材が多いのでパワー不足な電気ジャーだと時間がかかり、べったりする可能性があります。ガスを使った鍋炊きや土鍋で炊くのがおすすめです。

4.ミョウガ、大葉は千切りに、万能ネギは小口切りにする。

5.炊き上がったら、トマトをあまり潰さないように混ぜて、皿や茶碗に盛りつけ、薬味をたっぷりかける。

松山たけしさん(@hakuikun

専門学校やカフェで経験を積み、食のイベント実施やレシピ提案などで活動中。千種区のカレー屋「八O吉カレー」(@yaokichi_curry)のレシピ監修を行う。『AZIMIの味ラジオ』を「Podcast」で配信中。


松山さん

10個のレシピを覚えるより素材の活かし方を一つ覚えておく。素材の良さを引き立てれば、それだけでおいしくなり、細かいレシピを覚えておく必要はありません。この連載では、そんな「おいしいが分かるレシピ」を紹介していきます。

※掲載内容は2022年8月時点の情報です
※新型コロナウイルス感染症の影響で、掲載内容は予告なく変更する場合があります。公式サイト・SNSで事前にご確認ください。

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料理家・松山たけしさん直伝!読むレシピ 第15回「夏のチキンライス」

WRITER

Moeko Mizuno

Moeko Mizuno

岐阜県多治見市出身。雑誌編集者として飲食店やショップを中心に取材経験を積んだ後、家業の陶器屋に転職。現在はライターとの二足のわらじで活動中。趣味は休日に各地のカフェや純喫茶を巡ること。

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