2023.6.15thu
映画『ブラッククローバー 魔法帝の剣』のコラボドーナツが登場!「ミッドランドシネマ ドーナツ ファクトリー」が魔法にかかる!?
『週刊少年ジャンプ』(集英社刊)に連載し、アニメ化もされた大人気コミック『ブラッククローバー』(通称『ブラクロ』)が待望の映画化。魔法が全ての世界で、生まれながら魔法が使えない主人公の少年・アスタが魔法の頂点「魔法帝」を目指す物語を描きます。魔法バトルアクションや、夢へ向かって決して諦めないアスタの姿に心が震えると、世界中にもファンが多数!そんなブラクロがいよいよ6月16日(金)より公開。原作でやるか悩んでいた、“魔法帝”の物語を映像化したとのことで内容にも注目が集まっています。
映画の公開を記念し、「ミッドランドシネマ ドーナツ ファクトリー」では、映画『ブラッククローバー 魔法帝の剣』の「コラボドーナツセット」(980円)の販売がスタート。主人公・アスタと、ライバルのユノが持つ魔導書(グリモワール)をイメージしたドーナツ、ソフトドリンク、オリジナル吸水コースターがセットになったオリジナルメニューです。今回のメニューを開発した「ミッドランドシネマ ドーナツ ファクトリー」の近藤さんのブラクロ愛あふれるこだわりが満載で、一つひとつ手作りで作られるドーナツの上には、五つ葉のクローバーやアスタの赤×黒とユノの緑×白のカラーが乗り、ブラクロファンにはたまらない仕上がりに!店内には、キャラクターのポスターが飾られ、ドーナツとともに映画の世界観も満喫できます。
こちらのオリジナルドーナツセットは、数量限定で公開終了まで販売予定。「ミッドランドシネマ ドーナツ ファクトリー」以外に、「ミッドランドスクエアシネマ」「ミッドランドスクエアシネマ2」「ミッドランドシネマ名古屋空港」のコンセッションでも販売中。
4人の最凶の歴代魔法帝と「帝剣」が復活し、クローバー王国最大の危機にアスタと全魔法騎士団が総力戦で挑む、限界を超えた“魔法バトルアクション”がいま開幕。大迫力の“魔法バトルアクション”をドーナツ片手に大きなスクリーンで楽しんだり、鑑賞後も映画の世界観に浸りに訪れてみてはいかがでしょうか。
映画『ブラッククローバー 魔法帝の剣』
- 公開日
- 2023年6月16日(金)よりミッドランドスクエア他、Netflix世界独占配信!
- 原作・総監修・キャラクター原案
- 田畠裕基(集英社「少年ジャンプ」連載)
- 制作
- studioぴえろ
- 配給
- 松竹
- 声の出演
- 梶原岳人、島崎信長、諏訪部順一 他
- 公式サイト
- https://bclover-movie.jp/
©「映画ブラッククローバー」製作委員会
©田富裕基/集英社
【絶賛公開中】カンヌ映画祭で2冠!映画『怪物』是枝裕和監督にインタビュー
監督・是枝裕和さん、脚本・坂元裕二さんによる映画『怪物』。カンヌ国際映画祭コンペティション部門で「脚本賞」ならびに、日本映画初の「クィア・パルム賞」を受賞するなど、今最も注目が集まっている作品です! 今回、編集部では、カンヌに滞在中の是枝監督にリモートインタビューを行いました!以前より、ファンだったという坂元裕二さんについて、『怪物』の制作秘話など、詳しくお聞きしました。 ※取材日は2023年5月24日 さらに、映画の公開を記念して、映画『怪物』オリジナルトートバッグを抽選で3名様にプレゼント! ※応募フォームは記事の最後に記載しております。 カンヌに滞在中の是枝監督 尊敬する脚本家・坂本裕二さんに対する想い ――是枝監督は、かねてより坂元裕二さんをリスペクトされていたとお聞きしました。今回、念願のコラボレーションとなりましたが、これまで抱いていたイメージや、コラボを経て改めて感じた坂元さんの脚本の魅力を教えていただけますでしょうか。 僕が書く脚本は、「スライス・オブ・ライフ」というか、日常の一コマを切り取って照らすような作品が多いんですが、今回の映画は、先へ先へ引っ張っていくストーリーラインが強いところがとても力強くて魅力的だと感じました。これまでも、自分と同じモチーフを持っていて、違う角度から表現している作り手だと思っていたんですが、僕は、基本的に“何かが起きた”あとのアフターを描くことが多くて。今回の作品は“何かが起きそう”なビフォアの時間を描いていて、「なるほどな」とすごく勉強になりました。次回、脚本を書くときにはこのテクニックを盗もうと思っております(笑)。 ――坂元さんの脚本の素晴らしさに気付いた・出会った作品はなんでしたか? もちろん、90年代に書かれていたラブストーリーなどの脚本も面白いと感じて見てましたが、改めて“おっ”と思ったのは、ドラマ『わたしたちの教科書』(2007年放送)ですね。その後の、ドラマ『それでも、生きてゆく』(2011年放送)が決定的で。あのドラマは、20年に一本のものだと思っております。90年代に国民的ラブストーリーを書いていた作家が書いたのか、と。被害者と加害者という関係で、こんなふうにラブストーリーが成立するのか、というところに本当に脱帽でした。そこからもう作られていくものをずっと追いかけている、ただのファンです。 ――『怪物』が始まる前、自分が書く人物に飽きてきたとお聞きしました。 やっぱりどうしても自分が書ける人物像・物語が固定化してきたという気をしていたので、もう一回解体して組み立てなおそうと。組み立てなおすからには、何か違う遺伝子を入れなきゃいけないので、海外でやってみたりということも繰り返しながら模索していこうかなと思っていました。 ――“登場人物それぞれの視点”がとても重要となる今作を、演出の面で意識したことはなんですか?特に、瑛太さんが演じた保利視点が気になります…。 “ギリギリを攻める”という感じですかね。そもそも坂元さんの脚本がギリギリを攻めているので、やりすぎないところでどう留めるかっていうのは意識しました。ただ、安藤サクラさんが演じるサオリの視点では、異様に見えていたほうがいいので、観ている人に「なんだこの人は」って思われながらも、「まあ、ギリギリありえるかな」というラインを探っていました。 僕もですけど、保利を演じる瑛太さんもそれを十分わかった上で、「やりすぎてたら言ってください」って言ってくれて。ですが、今回も、役者たちから出てきたものを、そんなに修正していません。瑛太さんは特に、坂元さんの脚本への理解力がとても高くて。坂元さんは「瑛太だったらこういう芝居をするだろうな」とピンポイントで書いていて、瑛太さんも「こういう芝居を求められてるんだろうな」とピンポイントで演じられているという印象でした。 次のページ… タイトルが決まったのは“撮影直前”!? タイトルが決まったのは“撮影直前” ――映画を観終わったあと、「怪物」というタイトルがずっしりと心に響きました。脚本の形ができている状態で、是枝監督のもとに届いたとお聞きしているんですけども、このタイトルも既に決まっていたものなんでしょうか? 僕がもらった段階でのプロットでは、別のタイトルがついていました。「怪物」と最終的に決まったのは、撮影直前ですね。 ――そうだったんですね!どうやって決められたのでしょう? 僕の記憶では、僕が提案したと思ってます。坂元さんの中で“怪物”と決めるのに、躊躇いがあったみたいで、ずっと“怪物”のあとに(仮)がついていて。 最終的に、企画・プロデュースの川村元気さんと僕で、説得じゃないですけど、「怪物がいいですよ」って言って、「じゃあそれで」と。 そこから、インディアンポーカーをしながら「怪物だーれだ」というシーンを坂元さんが書いてくれたりとか、ディテールの書き込みをしていただいて。その段階ではもう「怪物」がしっくりくるようになってましたね。それまでに何度もタイトルが変わったりもしていました。 予告編では、「怪物だーれだ」と言いながら湊と依里がインディアンポーカーで遊んでいる様子が印象深い 次のページ… 「一緒に聴いてくれている、そんな気持ちになりました」故・坂本龍一さんとのやりとり 「一緒に聴いてくれている、そんな気持ちになりました」故・坂本龍一さんとのやりとり ――川村元気さんとは、『舞妓さんちのまかないさん』でもご一緒されてたと思うんですが、今回の作品に川村さんが加わったことによる影響はございますか? もともと、実は『怪物』の制作が先で、コロナ禍の影響で一旦ストップになっちゃったんです。それで、再開するまでに川村さんから「何かドラマやりませんか?」と声をかけていただき、『舞妓さんちのまかないさん』が始まりました。最初、僕の周りの人たちは、大丈夫なのか?って感じで(笑)“水と油”なんじゃないかって。でも、意外とうまくいきましたね。何でかはよく分かってないんですけど。 いつもプロデューサーに意見をもらって修正していく作業をしているんですが、川村さんの意見って、非常に細かいんです。「このシーンのカット尻、1秒半短くしたほうがいい」だとか。“うるせえよ”って(笑) そこは監督の領分だろっていうところに踏み込んだ感想が届くので、見ないんですけど。見ないまま、自分で直したあとに一応確認しとくと、八割くらい同じなんですよね。そういう価値観を共有してるんだなと思いました。だから、腹が立ったり、カチンとくることとか、なかった。そういう意味でも、良い関係をつくれたと思ってます。 ――今回、音楽を坂本龍一さんが担当されました。オリジナルで2曲作っていただいて、あとは既存曲を使用されたとのことですが、坂本さんとどのようなやりとりを行なわれましたか? 病状のことも聞いていたので、負担になるのは申し訳ないと思いながら、坂本さんに頼めないのであれば、今回、音楽はなしにして、音楽室に響く音だけで押し切ろうと思ってたんです。でも、どうしても、夜の湖のシーンには、坂本さんの曲を入れたくて。 撮影後、編集したものに坂本さんの既存曲を当てて、お手紙を添えて届けました。返事もこない覚悟でいたんですが、すぐにお手紙が届いて。「とても面白かったです。お引き受けします」と。「ただ、映画全体の音楽を作る体力が残っていないので難しいのですが、観終わってイメージできたものが1、2曲あるので、まずそれを形にしてみますので、できたらお渡しします」という手紙でした。 音源が届いて、ドキドキしながらそれを当てて。残りの曲は、昨年発表されたアルバム『12』から使用してもいいとのことだったので、そこから選ばせていただきました。 仮当ての段階から、最後の子どもたちのシーンには“この曲を”と思っていた曲があったんです。2人の気持ちに寄り添って、2人の未来を祝福するような曲だと思っていて。カンヌ上映の時、最後にあの曲が会場に流れてエンドロールが始まったとき、「あぁよかったな」と思いました。あの場には居ていただけませんでしたが、一緒に聴いてくれている、そんな気持ちになりました。 次のページ… 「日常の至るところで姿を出す“怪物”を表現しよう」 「日常の至るところで姿を出す“怪物”を表現しよう」 ――「いじめ」や「モラハラ」などの社会問題が描かれていますが、このテーマを扱うにあたって、どのようなことを意識されましたか? 最初にもらったプロットの段階で、「攻めているな」と思って、逃げずにちゃんと向き合わなければいけないと。色々調査をしたり、勉強会を開いたりもしました。ただ、学校で起きる事件だけれど、学校批判ではないと感じて。この映画は、組織というものが持つ、個人に対しての抑圧だったり、暴力性だったりを伝えるものだと思ったので、そこを踏まえた上で、きちんと描写していこうと。組織や親の心など、日常の至るところで姿を出す“怪物”を表現しようという意識ではいました。 ――物語の中心となる2人の少年を演じる黒川想矢くんと柊木陽太くんはオーディションで選出されたとのことですが、どこが決め手となりましたか? 子役はいつも直感なんです。ただ、タイプの違う二人を選ぼうとは思っていました。色んな組み合わせで見てみても、あの2人の役割や雰囲気にスタッフも満場一致だったと思います。僕も迷わなかったです。 個人的には黒川くんの横顔のラインが好きだったのと、柊木くんに関していうと、役柄に求めている達観した感じというか、人生3週目のような感じが好きでした。 ――「カンヌ国際映画祭」にも出品されたということで、現地での反応はいかがでしたか? 前回もそうでしたが、街中歩いてると、観た方々から声をかけてもらえるんですよね。それもカンヌのいいところだな、と。あとは、やっぱり子役の2人を誉めてもらえることも多くて、「あの2人は最後どうなったんだ?」っていう質問も結構多いです(笑) 観終わった方々の表情も晴れやかで、良かったです。今回、作品に携わった制作スタッフがたくさん来てくれて、皆もうれしそうでしたね。 ――ありがとうございました! 今回、映画の公開を記念して『怪物』オリジナルトートバッグ(非売品)を3名様にプレゼント! ▼ご応募は下記の応募フォームより 【応募締め切りは2023年6月30日(金)まで】 映画『怪物』 公開日 ミッドランドスクエア シネマ他で絶賛公開中! 監督・編集 是枝裕和 脚本 坂元裕二 音楽 坂本龍一 出演 安藤サクラ 永山瑛太 黒川想矢 柊木陽太 高畑充希 角田晃広 中村獅童 田中裕子 STORY シングルマザーの早織は、息子の湊と大きな湖のある町に暮らしている。湊は同級生の依里と仲が良く、子供たちは自然の中で穏やかな日常を過ごしていたが、ある日学校で喧嘩が起きる。双方の言い分は食い違い、大人やメディアを巻きこむ騒動に発展していく。いったい 「怪物」 とは何か。 登場人物それぞれの視線を通した 「怪物」探しの果てに、 私たちは何を見るのか。 その結末に心揺さぶられる、 圧巻のヒューマンドラマ。 ©2023「怪物」製作委員会 ※掲載内容は2023年6月時点の情報です
【7/21より名古屋で公開】映画『ドキュメント サニーデイ・サービス』デビュー30年の曽我部恵一さんにインタビュー!
今年、デビュー30年を迎えた「サニーデイ・サービス」。フォーク、ロック、ギターポップ、ヒップホップと、ありとあらゆる音楽を飲み込み吐き出し続ける変幻自在のロックバンド「サニーデイ・サービス」初のドキュメンタリー映画が7月7日(金)より公開されます。 1992年、曽我部恵一さんと田中貴さんらを中心に結成されたロックバンド「サニーデイ・サービス」。1994年にメジャーデビューし、翌1995年に1stアルバムにして日本語ロックの金字塔「若者たち」を発表した以降も、怒涛の楽曲制作、突然の解散、ソロ活動、インディレーベルの設立、再結成を経て活躍し続ける大人気のバンドです。また、本作を手がけるのは、カンパニー松尾さん。90年代から現在までをメンバー、関係者によるバンドの歴史や解説、選りすぐられた楽曲の初公開を含む新旧の貴重なライブシーンも織り交ぜた壮大なドキュメントロードムービーに仕上がりました。 昨年末にリリースしたニューアルバム『DOKI DOKI』のツアー真っ最中の曽我部恵一さんに2月24日(金)に開催された名古屋ダイアモンドホールライブ後に今の心境や本作についてお話を伺いました。 大げさかもしれないけど、幸せを感じられる時間にしたい ――昨年末にリリースされたニューアルバム『DOKI DOKI』。素直にまっすぐに、音楽というものの楽しさが伝わるアルバムではないかと感じています。 曽我部さん そうですね。それぐらいのシンプルなことですからね。曲を一生懸命やって聴いてもらうだけで、そこに他の意味はあんまりないです。とにかく一生懸命やるだけ。ただそれだけなんですが、その深さや難しさは、やりながらすごく感じています。 ――久しぶりの今回のツアー、手ごたえはいかがでしょうか? 曽我部さん 久しぶりのアルバムを出してのツアー。なかなか「完璧だった!」みたいな感じはなくて手探りですが、どうにか一生懸命やるしかないかと。音楽って何なのか、ライブってどういうものか、自分でも分からないです。どんなものがいいのかも分からないけど、お客さんは僕らの音楽が好きでライブにも来てくれる。どんな気持ちで歌うのが一番いいのかと考えながら、難しいけど、頑張りますって感じです。 歌えばいいというものではなく、お客さんと大事な関係性が生まれることをやりたい。でもそれって何だろう?幸せというと大げさだけど「生きていてよかった、生きているんだな、かけがえのない時間だったな」って、お客さんが感じてくれたらいいなと思います。 僕らは30年ぐらいやっているみたいで、30年前から聴いてくれている人もいます。その日々が色づいて、自分の人生とか、今日に至る全てのものが美しいと思える何か。自分たちもそうですが、そんなふうに思える夜になるのが一番いいと思っていて、それに向けてやっている。でもどうしたらそうなるのかは分からない。そうなればいいなと思っています。 時間じゃなく、物事ってどんな気持ちでやっているかが大切 ――先ほど「30年ぐらいやっているみたい」と仰いました。30年続けるのは、並大抵でできることではないのではないでしょうか? 曽我部さん 長くやったからどうというのは、あまり感じないですね。物事って、どんな気持ちでやっているかだと思うんです。例えば料理でも子育てでも、どんな思いでやっているかだと思う。長くやると慣れることはあるかもしれないけれど。 ――振り返ったら30年経っていたという感覚でしょうか? 曽我部さん あちこち行きながらやってきたので、一つのことに脇目も振らず打ち込んできたって感じはしないんです。普通の人の30年とあまり変わらないし、実はそこは意識してないですね。意志を持って続けるというより、ダラダラ続いていっている感じ。人生もそうじゃないですか?「生きるぞ!」って生きているわけでもないし。使命感も全然ないです。ファンの方々がいて、まだ聴きたいと言ってくれる人がいるからやれているという感じです。 キャリアというのは、僕は本当に何も思わないんです。その人がその仕事をどんな気持ちでやっているか、何をその作品に込めているかの方がよっぽど大事だと思う。30年間一つのことをやるってかなり難しいから、僕らも一度解散したり、メンバーが亡くなったり、そういう中で何とか続けている。続けようとも思ってなくて、結果的に何かやっているよねという感じですね。だから「何十周年」とかもやりたくないんですが、ちょうど映画があり、30年としました。 フラットな日常をありのままに撮ってくれました ――映画『ドキュメント サニーデイ・サービス』をご覧になった感想はいかがでしょうか? 曽我部さん 僕は単純に「面白いなー」と思いましたね。客観的になれているかどうか分からないけど、飽きずに最後まで楽しめました。 ――どんなところにそう感じられたんでしょう? 曽我部さん 画がやっぱり、いい。見ちゃう。人の顔の撮り方、風景の撮り方。きれいだし、何だか観ちゃうんですね。うまいなーと思いました。 ――曽我部さんご自身もコアな映画ファンで、たくさんの映画をご存じだと思います。自分が被写体側になる感覚はいかがですか? 曽我部さん 全然ないです。普通でしたからね。お芝居をして俳優として映ると恥ずかしくて全然見られないんですが、ドキュメンタリーは普段のままなので何も違和感はなかったです。人が喋ったり動いたりするのは面白いので、そういう感じで観ました。そういうところをちゃんと撮っていたカンパニー松尾さんはすごいなと。 ――監督はカンパニー松尾さんとのことで、どのように始まった企画だったんでしょう? 曽我部さん 僕がサニーデイのライブ映像を1時間半くらいにまとめたものを自主制作し、スペースシャワーの高根さんに見ていただき「こういうのをちゃんとまとめてサニーデイのライブ映画にしたい」と相談したんです。そしたら「ライブ映画もいいけど、ドキュメンタリーにしませんか」と。そこで監督としてカンパニー松尾さんの名前が挙がり、「おお」と思いました。松尾さんは昔から知っていたし、サニーデイを聴いてくれているのも何となく知っていた。以前、川本真琴さんの仕事で一緒になり、松尾さんの仕事ぶりを初めて現場で拝見して、この人は自分のスキルを全て注ぎ込んで仕事をする方だな、すごいなと思っていたので「喜んで」ということになりました。松尾さんもやりたいと言ってくれたんですが、「僕でいいんですか?」とも言われました。AV監督だし、と。でも人間を信頼していたので「全然大丈夫です」と答えました。 ――カンパニー松尾さんは自分でカメラを回すスタイルの監督ですが、撮影中、何か印象に残っていることを教えてください 曽我部さん 最初に松尾さんと打ち合わせで挨拶した時に「曽我部さん、ドキュメンタリーなのでちゃんと内面を見せてくれますか?」と言われました。「いやいや、俺は全然見せますよ」と。そんなつもりはないんですけど、僕が内面を見せない壁のある人だと松尾さんは思っていたのかもしれない。内面の見せ方も、苦悩したり泣いたり、そういうことではないんじゃないかなと思ったので普段通りやっていました。松尾さんも深く内面を掘り下げるわけでは全然なかったです。 ――「ドキュメンタリーだから掘り下げるべき」ではなかったということですか? 曽我部さん そう。ドキュメンタリーというとすごく大それた感じで、人が泣きわめいたり苦悩を吐露したりするのも多い印象で、僕らもそうなるのかなと思っていたんです。でも全然そんなことなかった、ただフラットな日常。移動してライブして「そうっすねー」とか言っている感じ。本当にありのままを撮ってくれました。 カンパニー松尾さんが撮る、クールだけどキラリとした物語が見えるちょうど良い見せ方が好き ――「サニーデイ・サービス」とカンパニー松尾さんの相性のよさに驚きました。それぞれの世界がとてもうまく溶け合っていると感じます。 曽我部さん そうでしょ?松尾さんも僕らに「あっ、監督が来た」とか思わせない。リラックスして僕らがそこにいるのを撮っているだけで、身構えなくてもいい空気を作ってくれました。画には物語をことさら入れない。でも、物語がないわけじゃない。その塩梅がすごく僕の好きなところです。説明が多いものや情緒過多なドキュメンタリーもありますが、松尾さんの映像はそうじゃない。クールだけど、でも何かあるんですよね。どこかにキラリとした物語がある。それをちょっと見せる感じが、すごく素敵だなと思います。 デビューして30年。「サニーデイ・サービス」の物語を紡ぐ、彼らの魅力がぎゅっと詰まった本作。彼らのありのままの姿を観ながら、一緒にこの30年を振り返ってみてはいかがでしょうか。新旧の貴重なライブシーンも観られるので、ぜひ、劇場の大きなスクリーンでご覧ください! ドキュメント サニーデイ・サービス 公開日 / 7月21日(金)よりセンチュリーシネマ他で公開! 監督・撮影・編集 / カンパニー松尾 出演 / サニーデイ・サービス、曽我部恵一、田中 貴、大工原幹雄、丸山晴茂、渡邊文武、藏本真彦、新井 仁、杉浦英治、北沢夏音、やついいちろう、山口保幸、阿部孝明、小宮山雄飛、ワタナベイビー、夏目知幸、安部勇磨 他 ナレーション / 小泉今日子 配給・宣伝 / SPACE SHOWER FILMS 公式サイト / https://films.spaceshower.jp/sunnyday/ ©2023 ROSE RECORDS / SPACE SHOWER FILMS 映画公開予定スケジュール 7月7日(金)~ 渋谷シネ・クイント(東京) 7月21日(金)~ センチュリーシネマ(名古屋) 7月21日(金)~ 京都みなみ会館(京都) 7月21日(金)~ シネマート心斎橋(大阪) 7月21日(金)~ サツゲキ(北海道) 他
【抽選で2名様に当たる!】映画『最後まで行く』オリジナルタオル(非売品)を2名様へプレゼント!
2023年5月19日(金)より絶賛公開中の映画『最後まで行く』は、ひとつの事故をきっかけに、極限まで追い詰められていく刑事の姿を描いたクライムサスペンス。世界中でリメイクされた大ヒット映画が、主演の岡田准一を筆頭に豪華キャスト陣を迎えた、日本でのリメイクが決定しました。さらに、ロケ地はすべて、愛知・岐阜・三重などの東海エリア。今期大注目の作品を、ぜひ大きなスクリーンでご覧ください! STORY あらすじ 悪い時には悪いことは重なり、陰謀に巻き込まれていく刑事(岡田准一)と、それを追う謎のエリート監察官(綾野剛)が織りなす、年の瀬の96時間(4日間)の物語が、圧倒的な緊張感とスピード感、そして思わずクスっと笑ってしまうコミカルさをスパイスに展開する、絶対絶命、極限のノンストップ・サスペンス・アクション。 今回、映画の公開を記念して『最後まで行く』オリジナルタオル(非売品)を2名様にプレゼント! ▼ご応募は下記の応募フォームより 【応募締め切りは2023年5月31日(水)正午まで】 最後まで行く 公開日ミッドランドスクエア シネマ他で絶賛公開中! 監督藤井道人 出演岡田准一、綾野剛、広末涼子、磯村勇斗、駿河太郎、山中崇、黒羽麻璃央、駒木根隆介、山田真歩、清水くるみ、杉本哲太、柄本明 他 公式サイトhttps://saigomadeiku-movie.jp/ © 2023 映画「最後まで行く」製作委員会 ※掲載内容は2023年5月時点の情報です