2024.3.28thu
取材後に購入。九谷焼と輪島塗由来のへら。伝統工芸品の使いやすいこと!美しいこと!!
食器は日々のなんでもない食卓でも、簡単にワンランクアップな印象に持ち込める最高のツールです。シンプルなものは確かに使いやすい。けれど、アクセントになるようなアイテムを差し込むだけで、楽しい気分になれます。ちょうど一年ほど前に撮影で訪れた金沢。「九谷焼諸江屋」さんと「田谷漆器店」が運営するレストラン「CRAFEAT」の取材を進める中で、即買いしたアイテムをご紹介。
まるでミュージアムな品揃え。「九谷焼諸江屋」
まずは、「九谷焼諸江屋」さん。創業は文久2年なので、162年もの歴史を刻む老舗です。金沢の目抜き通りにある、九谷焼と和食器を扱うお店。九谷焼は、細やかな模様と豊かな色彩が特徴の磁器で、そのバリエーションはかなりの数!ご主人に器の模様についてお話をうかがい、品定め。
こちらは、俵屋宗達の「風人雷神」図を模した、九谷焼きを代表する模様が描かれています。背景の青海波紋が、吉祥紋様と言われ、開運や魔除けなどの縁起の良い柄なのだとか。豆皿サイズなので、模様にインパクトがあっても使いやすい!
こちらも、縁起が良いとされる「吉祥」シリーズの中の一枚で、「万暦五彩龍」という商品。龍は、風水学上ではエネルギーが最強とされ、中国では鳳凰と並ぶ縁起の良い動物とされているのだとか。「豆皿は、お猪口と合わせるとソーサーのような役割にもなりますよ」と聞き、セット買い。
九谷焼でよく使われる「麻の葉紋様」と「七宝紋」を組み合わせたようなデザインのそば猪口。九谷と言えば、緑や黄色、赤、紺など5色を施して、色合い豊かに仕上げる美しさが魅力的ですが、こちらは濃淡のある色を採用した、さわやかな印象が目を引きます。使い方は、デザートなどを入れるのもオススメとか。
こちらは、遠目に見ると、白と黒、ゴールドを使ったシックな色合いのそば猪口。でもよく見ると、黒地部分に九谷焼の技法「青粒」が細かく施された、繊細な一品! 白地部分にも、白粒の青海波があり、手触りも独特です。
九谷焼諸江屋
石川県金沢市片町1-3-22
https://www.moroeya.com/
漆の扱いと良さが伝わる「田谷漆器店」の薄軽料理ヘラ。
続いては、食材から使用する食器まで、すべて石川県にこだわったレストラン「CRAFEAT」で出合ったモノ。この店は、創業約200年の輪島塗「田谷漆器店」が運営しているので、実際に漆塗りの食器で食事をしながら質感を確かめたり、使い勝手を店主に尋ねたり、気に入れば購入することもできます。漆器はとても軽くて手触りや口当たりも良く、価格帯も様々で魅力的でしたが、その日に即買いしたのは店頭に並んでいた「拭漆料理ベラ」。漆職人が下地作業に使用するヘラをアレンジした商品だとか。普通のヘラに比べて薄く仕上げられているのでかなり軽いのですが、漆でコーティングされているので耐久性が高いとのこと! 見た目から感じられる、能登ヒバの優しい質感にもひとめぼれです。
2024年の震災復興支援も兼ねて、旅行やお買い物に「ぶらり、金沢」はいかがですか?
CRAFEAT
石川県金沢市木倉町5-2
https://www.craft-eat.com/
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