2021.12.15wed
vol.1【ダーニングで】ずっと長く、大切に。もっと素敵なお直し術
「まだ使いたいけど。そろそろ捨てるか・・・」「壊れてもう使えないな・・・」そんな日常のあれこれ、実は自分で直すという選択肢もあります。前よりもかわいくリメイクして大切に使い続け、少しでもゴミを減らす工夫を。今回は「ダーニング」をご紹介します。
ダーニングって?
ダーニングとは、イギリスの伝統的な衣類の修繕方法。「ダーニングマッシュルーム」を使って、生地の傷んだ部分を糸で繕います。
教えてくれるのは、野口光先生
野口光
ニットブランド「hikarunoguchi」主宰のテキスタイルデザイナー。イギリスや南アフリカにも渡り、世界的に活動。現在は、日本でのダーニングのワークショップや教室が大人気。
“捨てる” をやめる第一歩は、きっちり・完璧でなくてOK
「ダーニングはよく丁寧な暮らしと結び付けられがちですが、実は全然そんなことはなくて。」と、語るのはテキスタイルデザイナーでダーニングの第一人者である野口さん。東京を拠点に、名古屋でも定期講習を開いています。
緻密な装飾を楽しむ刺繍とは異なり、整っていない縫い目すら個性になるダーニング。「自己満足でいい」との言葉に、心のハードルがグッと下がります。「新品に戻す」という感覚を捨てて、自分なりのお直しをやってみましょう。
直すもの&必要な道具
直すもの
履かなくなった靴下
用意するもの
ダーニングマッシュルーム(おたまでも可)/ゴム/フランス刺繍針/糸通し/好みの糸(長さ腕1本分ほど×2本)
やり方(30~60分)
1. 靴下の中にダーニングマッシュルームを入れ、傷んだ部分が中央にくるように引っ張り、ゴムでとめる。傷から上下左右+5mmのスペースを縫っていく(A~D)。
靴下を張るときは強すぎず、弱すぎず。繊維の方向はまっすぐに。
2. フランス刺繍針に糸通しで糸を通す。A に針を刺し、靴下の生地を少しすくって糸を通す。最後に糸始末をするため、糸口を10cmほど残す。
3. Bに針を刺し、同様に生地をすくって縫う。その後、Aの左隣に針を刺し、これを繰り返して縦糸を張る。
縦糸同士の間隔は、糸の太さと同じくらい空けてください。
4. CかDまできたら針から糸を抜き、新しい糸を通す。Aのすぐ隣の生地をすくって糸を通し、糸口を10cmほど残す。
5. 縦糸の上・下・上・下と交互に針をくぐらせ、端まできたら生地をすくって縫う。ダーニングマッシュルームを180°回転させ、前と逆の順番で上下に針をくぐらせ、これを繰り返す。
縦糸をくぐらせるときは、針先を持って後ろから。途中針をグイッと横糸に押し当て、詰めながら進めます。
6. BかDまできたら、針から糸を抜き、靴下をダーニングマッシュルームから外す。
7. 出ている4本の糸を、針を使って靴下の裏側に出す。靴下を裏返し、4本の糸をそれぞれ近くの縫い目に2~3カ所くぐらせ、針から糸を外す。
小さくてもいいので、3カ所ダーニングするとデザインとして素敵に◎ぜひチャレンジしてみてください。
先生のレッスンもチェック
● 野口光のじっくり楽しむダーニングお繕い
ヴォーグ学園名古屋校(名古屋市東区葵3-1-8)
10月11日(月)~毎月1回全6回、途中参加可
2万9700円+運営維持費990円(6回分、途中参加は分割)
www.voguegakuen.com/school.php?f_school_id=4
● ZOOM利用のダーニングレッスン
月1回土曜10:00~12:30または15:00~17:30
6500~7000円+教材費600~1500円(1回分、送料込み)
https://www.instagram.com/hikaru_noguchi_design/?hl=ja
※開催の約10日前から公式Instagramで告知
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