一曲一曲が“種”として皆さんの心の中に溶け込んでほしい
――アルバムタイトルである「FLOWERS」にはどのような思いが込められていますか?
柳沢さん アルバムタイトルは牧が決めてるんですけど、コロナ禍で人と会えなかったり、緊急事態宣言下で自宅にいなきゃいけなかったりで、「家で自分の気持ちを上げれることってなんだろう」って考えた時に、牧はお花にハマったんです。花を生けて、自分の部屋で花の生き様を見ながら生活するのが楽しかったらしくて。そこから「FLOWERS」というタイトルが候補に挙がりました。
楽曲ができていく中で、一曲一曲が“種”として皆さんの心の中に溶け込み、僕らの曲が種に“栄養”を与えるような、皆さんの日常生活を豊かにするものとなって、“花”が咲いてくれたらなという思いがありました。
――リリース後、ファンの皆さんの反応はいかがですか?
柳沢さん アルバム発売日のその日に、バンド初のTikTok LIVE生配信も行わせていただいたんですが、すごい反響があったなと思っています。今回のアルバムは、どこを切り取っても自信のある作品になったし、街中やSNSなど、色んなところから自分たちの曲を聴く場面がすごく増えて。自分たちが地道に頑張ってきたこともそうだし、皆さんの力添えがあってのことだと思っていて、この作品を色んな人に届けれられるチャンスをいただいたなと感じます。
――バニラズの曲は日常の色んなシーンに寄り添った曲がたくさんありますよね。特に今回のアルバム収録曲「LIFE IS BEAUTIFUL」は、まさに結婚式にぴったりな曲だと感じました。
柳沢さん ありがとうございます。実際、「結婚式の入場や退場で使いました」っていうメッセージもいただいてて、メッセージだけじゃなくて動画も付けてくれたりすることもあって。最近でいうと、友達の結婚式で「エマ」を使ってくれたりだとか。
――私の知人も、結婚式で「エマ」を使っていました!
柳沢さん そうなんですね!うれしいですね、やっぱり。メンバー皆、常に時代の先を見るっていうのを意識してて、言ってしまえば後から評価されることを意図して作ったともいえるので、すごくうれしいです。それと、僕たちは常にアップデートしているので、音源を聴いてライブに来た方に「ライブのがかっこいいやん!」と思っていただくことで、僕らが常に掲げている“サイシンサイコウ”というテーマが実現できているなと感じています。何回ライブに来ても、飽きないと思います!
――3月には「青いの。」のMVが公開されました。コロナ禍のため、思うように青春できていない学生もたくさんいる中で、この曲をきいて励まされたひとも多いと思います。
柳沢さん まさに作り始めた理由がそこにあって。牧自身がテレビで放送されていたインタビューで、「コロナ禍の状況に慣れちゃいました」と答えている学生を見て、すごく悲しくなったという話をしていて。1回しかないものじゃないですか、青春って。それを、1回だけじゃなく何度でもできる音楽を作りたいなと思って制作した楽曲ですね。
柳沢さん 『青いの。』のMVでは、実際に学生のみなさんにも出演していただいて、学生さんたちの生の声も聞いたんですけど、やっぱり「何もできない」と言っていて。でも、「この曲を聞いて、自分のやりたいことに向き合ってみたいと思いました」「こういう現場に来れたことで、自分の夢に一歩近づけました」とも言ってくれたんです。それが本当にうれしかったです。自分自身もこの曲をやっていると、がむしゃらに生きていた青春時代のことを思い出すんですが、若い子たちには常に上を目指して、努力したら楽しい未来に辿り着けると思って、頑張ってほしいですね。
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地元である秋田県・鹿角市で初のライブが決定
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