お祭りの中、二人の対峙するシーンが印象的でしたね。どうですか?
蜷川監督 長回ししながらクレーンで2人を追っているんですけど、エキストラの方もたくさんいるので、何テイクも撮りました。2人とも結構気合が入っていて、芝居の直前にイヤホンから「俺ら絶対間違えないようにしような」って、しゃべっている声が聞こえちゃいました。小栗さん タイミングが合わなかったり、いろんなことがあって、何テイクもやったんですよね。何テイクも重ねていくうちに、もしかしたら、最高のタイミングの流れが来るかもしれない。そのときに、僕たち2人のどちらかが間違えたらやばいじゃないですか。途中から2人で「絶対間違えないようにしような」って言っていましたね。
蜷川監督 あのシーンは、結構緊張感がありましたね。
©2019「人間失格」製作委員会
前作でもご一緒された藤原竜也さんとのツーショットも見られましたね
蜷川監督 あのシーンはすごく面白かったですよ。名シーンですよね。小栗さん 「なんで俺がお前の映画に出なきゃいけないんだよ~」って言っていましたね(笑)でも、やっぱりすごいです。観る人みんなの視線を集める力というか、すごいですね、彼は。
蜷川監督 シーンによって芝居の作り方が違うので、それが一緒にやっていて面白かったですね。最初は、来た!藤原竜也!って感じの登場で、次のシーンでは、一切動かずに座ったままの静かな芝居。
小栗さん いつも会うと、きっと何も考えていないんだろうなって思うような人だけど、芝居になると、ものすごい考えてきてくれていて、びっくりしました。
©2019「人間失格」製作委員会
現場の雰囲気はどうでしたか?
小栗さん 素晴らしいスタッフが集まってくれているので、現場の環境作りみたいなのはすごく良くて、僕たちは行けばいいだけと思えるほど。特にピリピリしている感じもなかったですね。蜷川監督 もちろん、緊張感はありますが、無駄な大変さは一個もなかったです。みんな仲良かったです。小栗さんは後半、すごく痩せていったので、体調の心配はしていましたが、座長としても素晴らしかったです。モニターの周りにもみんな来てくれて、成田くんとかチューインガムくれたりとか、すごくありがたい現場でしたね。
STORY
映画『人間失格 太宰治と3人の女たち』
ミッドランドスクエアシネマほか大ヒット上映中!配給
松竹 アスミック・エース
©2019「人間失格」製作委員会
15R指定
『人間失格 太宰治と3人の女たち』公式サイト
http://ningenshikkaku-movie.com/