上野さんと林さんは初共演!毎回会うたびに面白く、影響を受けることが多い!
――本作でお二人は初共演なんですね?意外でした。
上野さん そうです?そう思います?
熊澤監督 お二人ともね、ドラマもいっぱい出て、すごく活躍しているからね。どこかで共演しているんじゃないかと思いがちですけど、初めてですね。
上野さん 熊澤さんは、良子が私でこの二人のコンビネーションでどうなるみたいな想像はありました?私がなんか司会者みたいになってきた(笑)
熊澤監督 お芝居に関しては、上手なお二人なのですごく安心していました。あとはどれだけね、二人が僕の想像を超えるぐらい素晴らしくなるかっていうのは、すごく撮影しながらでも楽しかったですよね。ああ、こんな感じになってくんだっていうのが。特に二人が初めて出会って、ご飯食べたり、良子さんが料理を教えるシーンのそこまでの過程だったり、図書館のシーンとか。アドリブも交えながら二人が作っていってくれたのがもう見ていてすごく楽しかったですね。
――これからご覧いただきますから楽しみですけど、アドリブもあったりしたんですね?
上野さん セリフが無いので、雰囲気はお任せという形で、でもアドリブだからといって本人ってことじゃなく。
熊澤監督 ちゃんとあの役に合ったセリフをね、二人にクリエイトしてもらって、本人ではなく、役のセリフはどんどん作られていったのがすごく楽しかったですね。
――上野さんと初共演ということで、ご一緒された林さんはいかがでしたか?
林さん とっても素敵な方で、 撮影が終わった時もいろんなことを樹里さんから学んで、 出会えてよかったなと思います。久々に昨日、今日と取材などで一緒にやってきて、毎回会うたびに面白い人だなって。そして、影響を受けることがあるんですよね。とにかく心で人と向き合う、人とだけじゃなくて、仕事もお芝居も!それがすごく素敵で、今日インタビューしてくださった方もいらっしゃると思うんですけど、インタビューって大体質問案とかが用意されているんですよ。樹里さんは全然見てなくてですね、人なんですよね!一人ひとり、その人と会って、その人が何を聞いてくれるかとか、そこに対してその人へ伝えたいこと、伝えること、全部がなんかそういう生き方がすごい。僕はわりと全部準備して、こなしてきちゃっていたんですよね。でも、舞台挨拶でお客さんを目の前にして、この全員で感じた、この空間で感じたまま話せる・・・長くなっちゃって怖くなってきた(笑)だから、僕もそうでありたいなと思って、そのほうがやっぱり心を掴むじゃないですか、人に響くし、だから舞台挨拶も何も考えずに立ってからなんか話してみようと思って。でも、“来てよかったなって思ってもらえる舞台挨拶にしたいです”っていうのはちょっと考えていましたね(笑)
17年ぶりの上野さん×熊澤監督!原作とは異なる良子は、2年ほどかけてキャッチボールしながら作っていった
――上野さんは、監督とは17年前に『虹の女神 Rainbow Song』という作品がありましたが、いかがでしたでしょうか?
上野さん その時のことをあんまりちゃんと覚えてないんですよ(笑)
熊澤監督 覚えてないの?(笑)
上野さん 今回は、17年ぶりに本当に生粋の熊澤さんとの映画作りになります。前回は、岩井俊二さんプロデュースということで、編集にちょっと岩井さんのエッセンスが入っていましたが、今回はもう本当に完全に熊澤さんの脚本、演出、編集ということで、17年経った自分とかなり濃い映画作りができるといいなと思いました。私自身も36歳になって本作の良子さんを演じて、原作の良子さんは45歳なんですけど。
熊澤監督 45歳の良子さんと小説にはありますが、それとは違う良子さんを上野さんで作りました。
上野さん 一緒に作れて楽しかったですね。
熊澤監督 楽しかったですね。2年間くらい何回も何回もキャッチボールして。
上野さん 熱量が同じような感じで、原稿にブワーと書き込んできたことを全部熊澤監督もブワーと書き込まれて、今度はそれが反映された原稿が上がってきて、またそれに書き込んだことをまた手書きで書き込まれて、現場でもモニターの隣に立っていた時にぱっと監督の台本を見たら、ブワーと書き込まれていて、ものすごく安心でした。すごい打ち合わせをしても白紙と言いますか、何も反映されてないパターンもあって、そういう時は頭が真っ白になっちゃうみたいな時もあるんですけど、熊澤さんにはちゃんと時間が積み重ねられている感じがありました。
熊澤監督 すごく楽しかったです、本当に。 林くんとも楽しかった。この二人と作れてすごく感謝ですね。ラッキーでしたね、本当に。
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