夕食前の参考に。「江戸屋台ミーティング」で江戸の粋な食文化を知る。
編集長が楽しみにしていたアクティビティ一つ目は、「江戸屋台ミーティング」。江戸のごはん事情、外食文化の発祥と言われる浅草の屋台フードについて、紙芝居とクイズ形式で、楽しくわかりやすく紹介してくれます。このアクティビティは、毎日16時と16時30分から「OMOベース」で行われます。
江戸の屋台フードは、天ぷらやそば、寿司…と様々。その中のどのメニューについて掘り下げるかは、ゲストが引き当てるミニチュアフード次第。この日編集長が引き当てたのは、「そば」。
さっそく、屋台のそば屋にセットチェンジ。
かつての屋台には、簡単に移動できる「担ぎ屋台」とその場所に店を構える「屋台見世」の二種類が存在し、中でもポピュラーだったのが、夜間に風鈴をならしながら売り歩いた「風鈴そば」だったとか。「普段何気なく“江戸といえばそば”というだけで、そんな歴史があることを知りませんでした。深い話を聞くと、この後そばが食べたくなります」と、この日の夕食はそばにすることが決定!
「OMOベース」のマップと、オモレンジャーがおすすめしてくれた何軒かの中から、この日は「浅草 ひら山」をチョイス。「OMO3浅草」から歩いて約15分の場所にあります。その道中、ライトアップされた浅草寺と東京スカイツリーを同時に見られる、最高のフォトスポットを通過!
「浅草 ひら山」は、2021年のオープン以来、ツウからも注目を浴びているそば屋。『ミシュランガイドレストラン』で、ビブグルマンを獲得している名店です。シャキッとした白い暖簾とシンプルな外観がスタイリッシュ!
そば屋といっても、この店はお酒や趣向を凝らした一品料理が豊富。それは、大将・平山さんの「そばをサクッとでも、お酒と料理でゆっくりでも。お客様が好きなようにくつろいでほしい」という思いから。いわゆる老舗のそば屋とは一線を画する存在です。平山さんが料理を作るうえで、もっとも大切にしているのは「鮮度」。店の2階で玄そばの皮を丁寧に剥き、希少な石臼・蟻巣石(ありすいし)でそばの実を挽いて、毎日ランチとディナーそれぞれで使い切る分だけのそばを打っています。
大将のお話を聞き、一品料理とそばでくつろぐことに。まずオーダーしたのは「穴子の煮こごり」(700円)。ふっくらと柔らかく煮た穴子を重ね、ほぼ穴子のゼラチン質で固めたなめらかな一品です。頬張ると口の中の温度でゼラチン質がとろけ、煮穴子もホロホロと解ける繊細さ!
季節野菜の天ぷらは、サクッとした香ばしい薄衣が、素材の持ち味を引き立ててくれるよう! だしのうま味が効いた卵焼き(1300円)は、お酒のあてにもピッタリな味わい。
ふわふわとして柔らかく、箸を入れると程よい弾力を感じる「そばがき」(1400円)。作り置きはせず、注文が入ってからそばの実を挽き、その場で水と合わせて練り上げる、出来たてが味わえるのもここならでは。そば粉の風味と甘みがたまりません!
しめは、期待の高まるせいろ(1000円)と、クルミやカシューナッツの「木の実つゆ」(300円)。コシのある十割そばを手繰ると、清々しいそばの風味とのど越しの良さが際立ちます。「まずはキリッとしたそばつゆ、その後濃厚でまろやかな木の実つゆでいただくのがおすすめ」と編集長も大満足です。
国内外の食通をも唸らせる腕前を持つ大将がそばを極めるきっかけとなったのは、ニューヨークのそば店での勤務経験から。日本の食文化に開眼し、帰国後に江戸そばの名店「ほそ川」、「銀座小十」、割烹料理店などで修業を積んで独立。「提供するメニューの一つひとつに想いを込めて、手を加えたオリジナリティを表現したい」と話す大将の作り出す料理を目当てに、足繁く通う常連客も多数!ぜひ予約してから訪問を。
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