初のコンセプトアルバムの制作秘話

「Sail On」のMV着用衣装、さわやかでとっても素敵です♡

――『DVORAKKIA』の制作期間はどれくらいで、どのように作られていったのでしょうか。

Takassyさん まずエンガブでは、私とスタッフたちで、作品を作るにあたっての企画会議を行っています。そこで、おおよそのコンセプトとかを決めて、私が制作に入る感じです。いつもだったら、先にシングルリリースが何曲かあって、それからアルバム制作になるので、シングル数曲のイメージでアルバムはこんな感じというコンセプトが決まるんですけど、今回は企画の打ち合わせ段階で、リリースされている曲が0曲だったんです。
それから今年に入って、「哀恋」が初めてのリリースだったんですけど、そのタイミングからスタッフへ「“航海”っていうコンセプトにして、いろいろなジャンルを入れさせてください」っていう話をしました。「哀恋」はアジアっぽい雰囲気だったので、それ以外の曲を他の国や地域をイメージして、ゼロから1人で作りました。誰にも相談せずに、ガガガッと十数曲作って、スタッフとHIDEKiSMとKamusに聴いてもらって、仕上げていって…っていう感じですね。それが去年の秋ごろで、おおよそアルバムに入れる曲が決まってから制作に入って、年が明けてしばらくしてからレコーディングに入りました。制作期間でいうと、約半年くらいですね。

――約半年間の制作というのは、非常に短い期間だったのではないでしょうか。

Takassyさん いつもはシングルが先に出ていて、シングルの3分の1から半分くらいはアルバムに入るので、1年くらいかけてアルバムが出来上がっていますね。そう考えると、今回は短い期間での制作になったかもしれません。妙でした(笑)

――HIDEKiSMさんとKamusさんは、今回の楽曲たちを初めて聴いた時の印象はどうでしたか?

Kamusさん 「Sail On」に関しては衝撃でした。今までやったことのないくらい明るくて、さわやかな曲調なんです。Carlos.Kさんが仮歌を入れた状態で曲を作っていただいたんですけど、その状態でまず聴いた時は、エンガブの曲っぽくないっていう印象でした。それをTakassyが歌詞をつけて、Takassyの声で仮歌を作った状態で聴いた時に初めてエンガブっぽいというか、エンガブらしさみたいな楽曲に仕上がってきましたね。それで、さらにHIDEKiSMの声が足されて、レコーディング後にミックスされた状態で聴いたら、より一層エンガブの曲になっていました! なので、最初にびっくりしたのは「Sail On」です。
他の楽曲は、もうTakassyの“好き”が詰まっていましたね。Takassyが楽しそうに作っているんだろうなって伝わってきました。「こんな感じで作ってみた」「次はこんな感じで作ってみた」って出されると、「さっきと全然違う!」っていう体験があって、ワクワク感がすごかったです。私は曲が完成していく過程がずっと楽しみでしたね。

――作り手であるTakassyさんのお気持ちが伝わる楽曲って、すごい素敵ですね。

Kamusさん 何なんですかね~。

Takassyさん・HIDEKiSMさん (笑)

Kamusさん これまでは、割と表題曲で苦戦することが多かったんですよ。表題曲のイメージができた後に、Takassyが作るまでにちょっと時間がかかることがあったんですけど、今回に関してはコンセプトが決まって、「こういう設定で、こういう曲の作り方をしてみようかな」っていう構成から作り終えたまでの間が、すごい短期間だったんです。曲を聴いてて楽しそうに作っている感じがわかるので、制作自体、楽しかったんだと思います。特に前半4曲とかは、楽しく作っていたんじゃないかなと。

Takassyさん そうですね…。すごい楽しかったです(笑)

――(笑)

Takassyさん 作っている時に“楽しい”っていう感情を考えたことがないので、その時どういうマインドで作っていたんだろう?とよくよく考えてみたけど、まあ楽しかったかも(笑)。全部、同時進行で作っていたんですよ。「この曲が出来上がってから次はこの曲を作ろう」ではなくて、同時に一気に作っていたので、脳内がフル活動していて、めっちゃアドレナリンが出ていたと思います。

――HIDEKiSMさんが、初めて楽曲を聴いた時の印象はどうでしたか。

HIDEKiSMさん 「Portrait of Love」や「Cherry Pie」、「僕の名を持つ君へ」とかを、デモで聴かせてもらったんですよ。こういう感じでこう進んでいるよ、というような段階だったので、1番だけの楽曲があったり、フルサイズで作っている状態の曲もあったりしたんですけど、そこでコンセプトが見えてきたなっていうのはすごく感じましたね。本当にジャンルレスで、いろいろな国のテイストのジャンルがすごく敷き詰まっているのを、いくつかの曲をまとめて聴くことができたので、それが功を奏したと思います。
デモ段階でも、もし1曲だけしか聴いていなかったら、これに伴って“航海”とは?みたいな話になりかねなかったかもしれないです。いろいろな国のエッセンスみたいなのが入ったことによって、コンセプトにすごく近づいたのかなっていう印象を受けました。

Takassyさん YouTubeの撮影前のメイクしている時とかに、「今ここまで作ったんだよね」って言って、一気に5~6曲くらい聴いてもらったよね。

HIDEKiSMさん そうだったね。

――以前、YouTubeの動画でHIDEKiSMさんがエンガブさんを舟に例えてお話されていましたが、そういうところからもインスピレーションを受けて、今作の“航海”というコンセプトに大きく反映されているのでしょうか。

Takassyさん それもありますし、その動画の発言前からも、船の例えは結構出しているんですよ。なので、3人の中で根底にそのイメージをしていたんですよね。今回、このコンセプトにした時に、きっと3人ともすんなりと受け入れられたというか、イメージしやすかったかなと思います。

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“エンガブ”こと「ENVii GABRIELLA」がメジャー2ndミニアルバム『DVORAKKIA』をリリース!Takassyさん、HIDEKiSMさん、Kamusさんに特別インタビュー♡ 5大都市ツアーの詳細も!!

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Satomi Hirata

Satomi Hirata

千葉県出身。週末の楽しみは、東海の温泉やスパに足を運ぶこと。ヨガ、お散歩も大好きな健康オタク。名古屋歴は浅いながらも、日々の発見を大事に、新鮮で楽しい情報をお届け。

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