2024.8.11sun
予約が取れないクリームコロッケ専門店が、ドライキーマカレーの店「食堂 à」をオープン! 東海地方からナマステカレー探訪【千種区・今池】
誰もが一度は食べたことがあろうカレーは、一見シンプルですが、多数のスパイスと様々な食材を掛け合わせることで誕生する、奥が深い料理の一つ。
カレー大好きの編集部・星川が、東海三県のカレーを調査! これを読めば、あなたもカレーの奥深さに魅了されること間違いなしです。
第9弾は、2024年6月14日(金)ドラキーマカレーの店「食堂 à(ショクドウエー)」。実はこの店、2019年にオープンして以来、完全予約制のクリームコロッケ専門店「curicoro(クリコロ)」と同じ場所で展開する新業態として誕生しました。今回は、新たな挑戦を決意した理由や、丼に入ったドライキーマカレーについて詳しく調査しました。
昼はカレー、夜はクリームコロッケの二刀流
「食堂 à」は、地下鉄「今池駅」から、閑静な住宅街を歩くこと約10分のところにあり、さわやかな青い扉が目印です。
今回オープンした「食堂 à」は、金~月曜の不定期で開店。営業日の詳細は、Instagramをチェックしてください。
元々居酒屋だった店内を「curicoro」の開店時に、店主・上田さん自らの手でリノベーション。客席はカウンター6席のみで、カントリー風な雰囲気。店主の“好き”が詰まった空間が広がります。
身体への配慮も意識したドライキーマカレー
メニューは、店特製の「キーマカレー」のみを提供しています。副菜として、「コールスローサラダ」と「クミン風味ラタトゥィユ」、味変用の「スパイスデュカ」が付いてきます。
ドライキーマカレーのこだわりは、あっさりとした食べ応え。軽い口当たりを追求するため、国産若鶏のミンチを採用。さわやかな香りのキャラウェイ、クミンなどのスパイスとを合わせており、ほど良い辛さと甘い香りがクセになります。はじめはそのまま、途中で卵黄を混ぜて、マイルドに味変するのがオススメです。
また、「黄身なし」(-100円)や、「炙りチーズ」(+200円)のカスタマイズも可能。
キーマカレーと言えば合いびき肉、または牛ひき肉を使う印象があったので、鶏肉と聞いてビックリ! 粗挽きで弾力のある食感がとてもおいしかったです。
ライスは、西尾市にある「みやもと糀店」の「虹色米」を使用。7種類の古代米と入り大豆のブレンド雑穀米で、栄養満点です。
副菜のラタトゥイユは、カレーに合うようクミンを効かせているため、スパイスが華やかに香りが特徴です。そのままではもちろん、カレーと混ぜても絶品!
さらに卓上に置かれた「福神漬け」「オニオンチップ」「カイエンペッパー」で味変や辛さ調整も。自分に合った辛さで楽しめるのがうれしいポイントです。
「気軽に楽しんでもらいたい」という想いを込めて
「ここでしか食べられないカレーを提供したい」と語る、店主の上田さん。「curicoro」の営業も忙しい中、新たなチャレンジを決断した理由や店名の由来について、お話を伺いました。
――新業態「食堂 à」をオープンしたきっかけとは?
「気軽に店の味を楽しんでほしい」という想いで始めました。現在「curicoro」は予約制ですが、「食堂 à」は予約不可。一人でも多くのお客さんに、この店でしか味わえないドライキーマカレーを堪能してもらいたいです。
――なぜ“カレー屋さん”を始めるに至ったのでしょうか。
カレー味のクリームコロッケは提供したことがありましたが、カレー単品ではなかったです。今回、お店を始めると決意して、スパイスをイチから学びました。様々なスパイスを配合するバランスに試行錯誤を繰り返しましたね。
――店名の由来は何でしょうか。
愛犬「エース」の名前を店名にしたかったのですが、ちょっと恥ずかしくて(笑)。頭文字の「a」から取りました。さらに、フランス語の「à la campagne(ア ラカンパーニュ)=田舎風の」や、接続詞としての「à」など、様々な意味から取っています。
「curicoro」のシェフとしてはもちろん、「食堂 à」としても、新たな一歩を踏み出した上田さん。今後はカレーとクリームコロッケを通して、どんな“おいしい”を誕生させていくのか。これからの活躍に期待が高まります。
東海地方からナマステカレー探訪! 本格的な南インドを軸にしたカレーが味わえる「カレーと民藝と酒 TeTe」【千種区・池下】
誰もが一度は食べたことがあろうカレーは、一見シンプルですが、多数のスパイスと様々な食材を掛け合わせることで誕生する、奥が深い料理の一つ。 カレー大好きの編集部・星川が、東海三県のカレーを調査! これを読めば、あなたもカレーの奥深さに魅了されること間違いなしです。 “ラッキーセブン”の第7弾は、2024年4月3日(水)にオープンした「カレーと民藝と酒 TeTe」。南インドを軸に、季節の食材とスパイスを使ったカレーを提供しており、ディナータイムはナチュールワインとスパイスを使った一品料理などが楽しめます。 素敵なアイテムとの出合いも! 店内は世界各国の民藝雑貨がたくさん 地下鉄「池下駅」より徒歩約11分のところにある「カレーと民藝と酒 TeTe」。これまでは世界各国のアイテムを取り扱う、同ビル4階の「casablanca(カサブランカ)」にて間借り営業をしていましたが、満を持して実店舗をオープンしました。店内は、コロニアル時代のインドのカフェをイメージした、エキゾチックな空間が広がっています。 また、店のあちこちに「casablanca」の店主がセレクトした装飾品も飾られています。一部商品は販売もしているので、気に入ったものがあれば気軽にお声掛けを。 汗が出るほどスパイシーな月替わりプレート 「ランチカリープレート」(1300円)+「チキンのアチャール」(400円)、「iceチャイ」(500円) ランチメニューは1種類で、月ごとに内容が変わります。取材時5月は、写真左上から「レモンチキン」「チャナマサラ」、下の段に「ライタ」とバスマティライスと日本米のブレンド、パパドが盛り付けられています。別皿の「チキンのアチャール」「チャイ」はプラス料金で注文可能。 メニューは、「カレーや総菜をすべて混ぜ合わせたときに、相性が良いものを組み合わせている」とのこと。食べ始めは、それぞれ個別で食べて、段階ごとに具材を混ぜて合わせながら味変していくのがおすすめです。 星川的・辛さ指数は、5点満点中5点です。かなり辛い! プレート内容を一つずつご紹介します。まず「レモンチキン」は、レモンの皮と、タイ産のライムリーフを一緒に煮込んだ、さわやかな風味が広がる一品。そこに青唐辛子のスパイシーさも加わり、思わず汗が出てしまうほどスパイシーに仕上げています。 続いて北インドの代表的なカレーの一つ「チャナマサラ」です。「チャナ」とはヒヨコ豆のことで、ホクホクになるまで煮込んだ豆がたっぷり。トマトのあっさりとした酸味とスパイスが合わさり、ヘルシーな味わいです。 インドで愛されているヨーグルトサラダの「ライタ」は、新玉ネギとキュウリを合わせています。ライスとカレー、ライタを混ぜて食べれば、辛さがマイルドに。〆はライスとライタのみを混ぜてさっぱりとフィニッシュ! また、どの料理も化学調味料を一切使用せず、体への負担を考えた素材を使用しています。 Hoshikawa 「ライスにヨーグルトをかけるの? 」と意外に思う人もいるはず。しかし、ヨーグルトの酸味とコクが、ライスと相性抜群です。 単品の「チキンのアチャール」もぜひ注文を。「アチャール」とは、日本語で「漬物」を意味し、酸味と辛みが効いた副菜です。スパイスの香りが十分に染み込んだチキンは、食べ応えも◎。 「ラドゥ」(2個・400円) チャイと相性ピッタリな「ラドゥ」は、ヒヨコ豆やアーモンド、ココナッツを合わせて団子にした、インドのお菓子。口に運ぶと、カルダモンのスパイシーで清涼感のある香りが鼻を抜けます。 “晴くんのカレー”がいつでも食べられるように これまでナチュールワインの店や、人気カレー店などで腕を振るってきた、「カレーと民藝と酒 TeTe」の店主・晴さん。間借り時代は、屋号はなく「晴くんのカレー」として、販売していたそうですが、「casablanca」での間借りや、ファンからの後押しで、待望の実店舗をオープン。そんな店主の晴さんに、お話を伺いました。 ――カレーを作ろうと思ったきっかけは何だったのでしょうか。 元々、美容師や美容部員として働いていたのですが、西区の「グナグナカリー」に行ってからカレーにハマり、大阪や東京のカレー店に足を運ぶようになりました。当時は美容師として稼いだお給料のほとんどはカレーに注ぎ込みましたね(笑)。その後、自分自身でもカレーを作るようになって、「エリックサウス」に転職し約8年間務めました。ワインも好きだったので、名駅の「vinofonica(現:Paradise Nature – wine & vinyl -)」で働きながら、カレーの間借りもスタートし、今に至ります。 ――店名の由来とは。 当初は漢字一文字で「手」にしようと考えていたのですが、「自分の両手で作った料理で、ぬくもりを感じてもらいたい」という願いを込めて「TeTe」と命名しました。 ――今後の展望を教えてください。 ディナー営業もしているので、季節の食材を使った「ビリヤニ」を提供したいなと思っています。夜になると店内も大人っぽい雰囲気になってとても素敵なので、ぜひナチュールワインとスパイスが効いた一品料理やカレーとの組み合わせを楽しんでください。 姉妹店「casablanca」でもお買物や中東料理を堪能 「カレーと民藝と酒 TeTe」の上階にある「casablanca」もご紹介。インドやアジア、アフリカ、中南米など、世界各国の民藝品を取り扱う雑貨屋「casablanca」は、この店の店主が現地や日本国内で買い付けたアクセサリーや小物、衣服などを取り扱っています。 「ファラフェルサンド」(900円) 物販の他、店内では中東の定番料理を提供するイートインスペースも完備。メニューの中でも人気な「ファラフェルサンド」は、ヒヨコ豆のコロッケ「ファラフェル」と、野菜をピタパンで挟んだワンハンドフードです。自家製ハリッサの辛身をアクセントで、下までぎっしりと具材が入っているので、ボリューム満点です。 「ノスノス」(650円)※お茶菓子付き モロッコの定番ドリンク「ノスノス」は、ガツンと濃いめのエスプレッソを、砂糖を加えたミルクと合わせたカフェ・オ・レです。日替わりのお茶菓子付きで、この日はデーツとクルミ、チョコレートを合わせたもの。 両店舗の飲食物は、屋上で食べられます。天気の良い日は、気持ちの良い風を感じながら、カレーや、ファラフェルサンドを持ち込むことができます。また、7月からはルーフトップバーの営業も開始するとのことで、期待大! 本格的な南インド料理が楽しめる「カレーと民藝と酒 TeTe」と、中東のアイテムやフードを取り扱う「casablanca」。どちらも店のドアを開けた瞬間から、現地の雰囲気を感じられて、まるで旅行に来ているかのような気分になること間違いなしです。ぜひ、足を運んでみてください♪ カレーと民藝と酒 TeTe 問い合わせ 090-9121-8445 場所 愛知県名古屋市千種区高見1-8-5 ケンインターナショナルビル3F MAP 営業時間 11:30~14:30(LOは14:00)、18:00~23:00(LOは22:00) 定休日 火・水曜(不定休あり) 駐車場 なし 支払方法 カード・電子マネー不可 Instagram @tete_curry_nagoya 予算 昼1500円/夜2000円 アクセス 地下鉄「池下駅」より徒歩で約11分 casablanca(カサブランカ) 場所 愛知県名古屋市千種区高見1-8-5 ケンインターナショナルビル4F MAP 営業時間 11:00~17:00 定休日 火・水曜 支払方法 カード・電子マネー可 Instagram @casablanca73nagoya アクセス 地下鉄「池下駅」より徒歩で約11分 ※掲載内容は2024年5月時点の情報です ※価格はすべて税込み表記です
東海地方からナマステカレー探訪!「善左衛門咖喱」で 日本初!? とろろ✕キーマを合わせた新感覚カレーが爆誕【中区・矢場町】
誰もが一度は食べたことがあろうカレーは、一見シンプルですが、多数のスパイスと様々な食材を掛け合わせることで誕生する、奥が深い料理の一つ。 カレー大好きの編集部・星川が、東海三県のカレーを調査! これを読めば、あなたもカレーの奥深さに魅了されること間違いなしです。 第6弾は、2024年4月6日(土)にオープンしたニューフェイス「善左衛門咖喱(ゼンザエモンカレー)」を紹介します。ネバネバしたあの野菜と合わせた新しいカレーを提供しているとのことで、オープン当初から注目を集めています。 “日本初?! ” ジャパニーズスタイルのカレー店 お店は、地下鉄「矢場町駅」から徒歩4分。筆文字で「善左衛門咖喱」と大きく書かれた、白いのれんが目印です。 店内は、テーブル席とカウンター席があり、シーンを選ばず活躍するおしゃれな空間が広がります。テーブルは、店主・西尾さんの手作りとのこと。一枚板に鉄を掛け合わせた異素材のコンビネーションに、センスが光ります。 「もはや飲める!」とろろとスパイスが異色のコラボ! 「既存のカレーのジャンルにはないものを作りたい」と、店主が考案したのは、粘りが特徴的なとろろと、スパイスを合わせたキーマベースのカレーです。 米の量は、100gから600gまでが選べ、既存トッピングのパクチーをネギにチェンジしたり、とろろをサラダに変更できたりと、苦手な食べ物への配慮もしてくれます。 「善左衛門カレー」(1280円)+「奥美濃地鶏(手羽元1本)」(200円) カレーは、あえてスパイス感を控えめにすることで、日本人の口に合う、尖りのない優しい味わいを実現しています。とろろは昆布出汁と合わせることで、素材の風味を引き立てます。 店名にもなっている「善左衛門カレー」は、ポークキーマと卵黄、とろろをオン。“ズズズッ”っと喉を通り抜けるとろろの粘り気と豚肉のうま味が絡み合い、クセになるおいしさです。卵黄と絡めれば、よりマイルドに仕上がります。 Hoshikawa 辛さが足りないときは、「ワサビを追加して食べるのがおすすめ」とのことで、アイデアが斬新過ぎる! “ツーン”と鼻を抜ける香りと辛さに、スパイスが良く合います。 「善左衛門カレー」(1280円)+「炙りチーズ」(200円) 「トッピングしたいけど、種類が多くて迷ってしまう」という人は、「炙りチーズ」がおすすめ。ほど良い焦げ目がつくまで炙った濃厚なチーズと、とろろが織り成す、とろける口溶けをぜひ体感してみてください。 「海老左衛門カレー」(1470円)+「スパイス砂肝」(300円) 「海老左衛門カレー」は、さわやかなココナッツレモンチキンカレーに、とろろを合わせた一品です。大きめにカットした鶏肉とエビは食べ応えがあります。 トッピングには「スパイス砂肝」をチョイス。ハーブの香りと、砂肝ならではの食感がアクセントに! カレーと同じ皿に盛られた総菜は、当日仕入れた食材で異なる5種類を展開。 この日は、ニンジンラぺ、サワラの塩焼きなどがラインナップしています。カレーと混ぜ合わせて食べるのも◎。 セットの「カレースープ」は、トマトっぽさを感じさせる味わい。そのまま飲むのはもちろん、カレーにかけて味変するのもGOOD♪ 左から「手作りイチゴラッシー」「手作りバナナラッシー」(各550円) 「私ほどジュースを飲んできた人はいない」と語る、スタッフのエリザベスさんこと、松下さんが作る特製のラッシーは、ぜひ注文を。季節によって変わるフルーツ自体の甘さを最優先にした、濃厚な飲み心地を堪能してください。 ※「手作りイチゴラッシー」は期間限定 「愛のあるお店にしたい」店主・西尾さんにインタビュー 「店内に、ケリーちゃんのステッカーを置いてもらいました!」 現在は、地下鉄「国際センター駅」から徒歩で約3分のところに移転した「Andy curry」で腕を振るっていた店主が、2024年4月に開店した「善左衛門咖喱」。「行きつけの『味噌煮込みうどん』の店のように、ついつい行きたくなるような場所にしたい」という願いから、いまだかつてどこにもない「日本式のカレー」が誕生しました。店主に、店名の由来やカレーにとろろを使った経緯を教えてもらいました。 ――店名の「善左衛門咖喱」の由来は何だったのでしょうか。 私(店主)の奥さんの祖先に、江崎善左衛門さんという人がいて、そこから名を取りました。善左衛門さんは、愛知県犬山市にある「入鹿池」を作ったメンバーの一人で、新田開発などに大きく貢献した方です。この店も彼のように「誰かのため」になればいいなという願いを込めています。 ――とろろを入れたカレーを考案したきっかけは? 「もし善左衛門さんが、江戸時代でカレーを作ったら」と想像したときに、思いついたのが「日本式」という言葉でした。たまたまテレビで「エスプーマカレーうどん」を紹介していて、それがとろろに見えたんです(笑)。ちょうど手元に長イモがあって、試作品を作ってみたらとてもおいしく、メニュー化しようと決意しました。開店当初は「とろろ✕キーマ」の斬新なカレーを提供することに不安もありましたが、受け入れてくれる方ばかりでうれしいです。 ――まさにアイデアメーカーですね。今後の新メニューも楽しみです! 今後は、土鍋に乗せたアツアツのカレーを出す予定です。それと、鮎の塩焼きととろろ、総菜を盛り付けた「鮎左衛門」っていうメニューにチャレンジしたいです。あえてスパイスを入れずに、カレースープを混ぜて食べるのがおもしろいかなと思って考案中。楽しみにしていてください。 とろろを使ったおいしいカレーに出合える「善左衛門咖喱」。アイデアメーカーの店主・西尾さんと、店のムードメーカーのスタッフ・エリザベス(松下)さんの二人三脚での活躍に、今後も目が離せません。ぜひ足を運んでみて下さい♪ 善左衛門咖喱(ゼンザエモンカレー) 問い合わせ 080-4787-6747 場所 愛知県名古屋市中区栄5-20-4 コスモスビル1F 営業時間 11:30~14:30(LOは14:00) 定休日 水曜(不定休あり) 駐車場 なし 支払方法 カード・電子マネー不可 Instagram @zenzaemon_curry 予算 昼1500円 アクセス 地下鉄「矢場町駅」より徒歩で約4分 ※掲載内容は2024年5月時点の情報です ※価格はすべて税込み表記です
東海地方からナマステカレー探訪! 「木今」のスパイシーで発汗必至の“ととのう”キーマカレーを発見【愛知・一宮市】
誰もが一度は食べたことがあろうカレーは、一見シンプルですが、多数のスパイスと様々な食材を掛け合わせることで誕生する、奥が深い料理の一つ。 カレー大好きの編集部・星川が、東海三県のカレーを調査! これを読めば、あなたもカレーの奥深さに魅了されること間違いなしです。 第5弾は、2024年3月9日(土)にオープンしたばかりの「木今(コキン)」。“キーマ”とも読める店名の通り、バリエーション豊富なキーマカレーを提供しています。昼間はカレー専門店ですが、ディナータイムになると、スパイスを使った一品料理を提供する居酒屋に変身します。 今回は、昼メニューを中心にご紹介。こだわりのキーマカレーはもちろん、店名の由来など、じっくりお話を伺いました。 この町を見守ってきた建物をリノベーション JR「尾張一宮」駅より徒歩約9分のところにある「木今」は、昔ながらのブティックや居酒屋などが立ち並ぶ「一宮市本町商店街」を越してすぐのところに店を構えます。レトロな外観に、白いのれんが目印です。 取材時はオープンから間もないとのことで、店内は装飾物でお祭りムード一色に。 内装のテーマは“神社”。天井は木材がむき出しになっていて、どこか神社の建造物を思わせるような雰囲気です。テーブル席の他、「来てくれたお客さんと、他愛もない話ができるように」とカウンター席を用意。 メニューは絵馬に書かれています。ランチタイムは、特製のキーマカレーをベースに、様々なトッピングが入ったメニューがラインナップ。その他、チキンカレーも展開しています。 汗ばむくらいにスパイシー!種類豊富な“ととのう”キーマカレー 「キーマカレー」(1000円) 十数種類のスパイスと合挽き肉、玉ネギなどを約2日間じっくり煮込んだ特製の「キーマカレー」は、素材それぞれのだしが溶け合う濃厚な味わいに仕上げています。最後にカスリメティをトッピングして、ほんのりと甘い香りをプラス。一口食べれば、身体全体がホカホカとして汗ばむくらいに辛いことから、通称“ととのうカレー”とも呼ばれています。 ランチタイムは、サラダと味噌汁付きなのもうれしいポイント! 「チーズキーマカレー(卵付き)」(1300円) 「キーマカレー」の上にチーズと生卵を加えた「チーズキーマカレー(卵付き)」が、店主のイチオシ&人気No.1メニューです。目玉焼きをイメージした、ユーモアあふれるルックスで写真映えも◎。こちらのメニューのみハーフサイズを展開しています。 チーズが伸び~~~る! ! 幸せなビジュアルです! チーズ好き必見! 数種類のモッツァレラチーズをブレンドしています。チーズと卵黄のなめらかで濃厚な組み合わせが、カレーの辛みを和らげてくれます。濃厚チーズ × スパイシーなキーマの組み合わせが、反則級のうまさ! 「ダブルバターチキンカレー」(1100円) 辛いのが苦手な方は「ダブルバターチキンカレー」がおすすめ。バターをたっぷり使用したクリーミーなカレーと、“森のバター”とも言われるアボカドを合わせたマイルドさが絶妙です。 カレーのトッピングとしては珍しい、ネギやレモンがのっているのが「木今」流。すべての具材をスプーンにのせて最後にレモンを絞れば、さわやかさな風味とスパイスの香りが相まって、さっぱりとした味わいに! 「自家製はちみつレモンラッシー」(500円) カレーのお供に自家製のラッシーはいかが? 優しい甘さが、カレーの箸休めにピッタリです。 一宮市のカレー文化を盛り上げたい! この場所でスパイスの魅力を発信 店主の友人が開店記念に作ってくれたというだるま 居酒屋での経験を持つ店主が、一宮市の飲食業を盛り上げるために活動中の仲間から誘われて、「一宮市にカレーの文化を広めたい」とオープンした「木今」。看板メニューのカレーが完成するまでの研究や店名の由来など、お話を伺いました。 ――これまでのご経歴で、スパイスを使ったメニュー開発や調理を担当されていたことはありましたか? この店を始めると決意してからスパイスを学び始めたのですが、はじめは種類の多さに驚きました。それと同時に、組み合わせ次第で味が変化していくことにワクワクしていました。今の形になるまで、約半年間試行錯誤を繰り返しましたが、研究もすごく楽しかったです。 ――店名が“木(キ)”に“今(イマ)”で、「こきん」と読ませる理由は? 歴史が好きなので、平安時代前期の歌集『古今和歌集(こきんわかしゅう)』から文字を取って“コキン”がいいなと思ったのがきっかけです。漢字は決まっていなかったのですが、木材で骨組みされた店内の天井を見たときに、木を入れようと思って、“木”に“今”で“木今”と命名。名前を付けた後に、“キーマ”と読めることが発覚して、偶然キーマカレーと結び付きました(笑) Hoshikawa “ととのう”キーマカレーと言われるように、食べ始めから身体が火照ってポカポカしました。しかしただ辛いだけではなく、食材のうま味が溶け込みコク深い味わいで、プロの魂を感じました。カレーのバリエーションは今後も増えていくとのことで、新しい味が待ち遠しいです。 木今 (コキン) 問い合わせ 0586-80-1050 場所 愛知県一宮市本町2-7-16 営業時間 11:30~15:00(LOは14:30)、18:00~ 定休日 不定休 駐車場 なし 支払方法 カード・電子マネー不可 Instagram @kokin2307 予算 昼1300円/夜3000円 アクセス JR「尾張一宮駅」より徒歩で約9分 ※掲載内容は2024年4月時点の情報です ※価格はすべて税込み表記です
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