2022.7.6wed
「もしも猫展」が名古屋市博物館で開催中!猫好き必見の特別展に編集部が行ってきました
2022年7月2日(土)から8月21日の期間中、名古屋市博物館で特別展「もしも猫展」が開催されているということで、編集部の猫好き二人がさっそく取材へ!
2015年に開催された「いつだって猫展」の以来、7年ぶりとなる“猫”にフォーカスした展示です。「いつだって猫展」は、江戸時代の猫ブームを中心に取り上げたものでしたが、今回は、“大の猫好き”として知られる浮世絵師・歌川国芳の作品を中心にピックアップし、猫の擬人化作品の面白さに迫ります。
名古屋市博物館へ向かうと、会場入口までのアプローチに、「もしも猫展」で知っておきたいトピックスの掲示を発見! 展示の導入としてチェックしておくと、より理解が深まりそうです。
全5章構成の展示は、見応えたっぷり!
全5章で構成されている今回の特別展。猫を主役にした浮世絵をはじめ、135点もの作品が展示されています。会場では、「くらべるクイズ」のワークシートなど、作品を細部まで観察できる仕掛けを用意。異なる作品を見比べることで絵師の創意工夫や制作意図、背景などが見えてきます。
写真撮影もOK(一部の作品を除く。フラッシュや動画は禁止)で、会場の二次元コードをスマホで読み取って利用できる音声ガイドもあるので、じっくり作品を鑑賞できますよ。
江戸時代に活躍した、浮世絵師の歌川国芳。無類の猫好きとして知られ、傍らに常に猫がいて、ときには子猫を懐に入れて絵を描いていたというエピソードも残っているそうです。
第1章では、国芳が擬人化して書いた作品の元となったイメージを具体的に見比べて、擬人化表現の面白さを発見できる展示になっています。
「着物の柄など、細部にも非常にこだわって描かれており、見る人を楽しませようという思いが伝わってきます」と、学芸員の津田卓子さん。生き生きと描かれた国芳の猫たちは、絵から飛び出して今にも動き出しそうです。ちょっとした耳や手足の動きなど、猫の特徴を的確に捉えて描き分けられていて、表情豊かに表現されています。
第2章「擬人化の効能」では、人間以外のものが主役になる「異類物」を紹介。室町時代の『鼠草子絵巻』などの御伽草子に加え、風刺画や戯画を鑑賞できます。
第3章では、歌川国芳と山東京山という猫好きがタッグを組んで生み出した『朧月猫の草紙』を紹介。雌猫の主人公・“おこま”ちゃんの波乱万丈な猫生を描き、たいへん人気を博したそうです。ストーリーはもちろん、歌舞伎の有名なシーンをもじったパロディや、猫の蘊蓄が盛り込まれているのも面白さのポイント。
子ども向けの「おもちゃ絵」を体験できるコーナーでは、トントン相撲や着せ替えが楽しめます。
第4章で紹介されている、「猫の百面相」という団扇絵がこちら。なんと、実在する歌舞伎役者が猫に仕立てられているんです。この趣向は、国芳ならではの新機軸。役者の特徴が巧みに表現されていて、巷でたいへん評判になったと言います。
「猫が人だったら」に留まらず、「人が猫だったら」を表現した、国芳の鋭い観察力と描写力を伺えるのが「百面相」です。表情だけでその人がどのような状況に置かれているのかを滑稽に表したもので、シチュエーションを想像するのが楽しい!
第5章では、国芳のアイデアスケッチや作品群を紹介。これまでの内容を振り返りながら、愛嬌あふれるユーモラスな作品の数々にじっくり浸ってみてください。
ARで楽しめる、体験コンテンツも
さらに、会場では、「もしも国芳が描いた猫たちが絵から飛び出してきたら?」を実現した、3つのARコンテンツが用意されています。会場内の二次元コードを読み取って、「猫に変身」や「着せ替え猫形」をぜひ楽しんでみてください。
ミュージアムショップで猫グッズをGET!
展示の最後のミュージアムショップも見逃せません。浮世絵デザインのマグネットやクリアファイルなどの文具、「肉球グミ」など、猫好きにはたまらないアイテムが並びます。そのほか、注染手ぬぐいや京丸うちわなど、伝統的な和雑貨もありました!
猫好き必見の展示内容とグッズの数々に、終始大興奮。愛嬌たっぷりの国芳作品にすっかり心奪われてしまいました。知的好奇心をくすぐる展示になっているので、音声ガイドを利用すると、いろんな発見があってさらに楽しめると思います!
特別展「もしも猫展」
- 問い合わせ
- 052-853-2655
- 会期
- 2022年7月2日(土)~8月21日(日)
- 会場
- 名古屋市博物館(名古屋市瑞穂区瑞穂通1-27-1)
- 時間
- 9:30~17:00
- 休館日
- 7月11日、19日、25日、26日、8月1日、2日
- 料金
- 一般1600円、高大生1000円、小中生500円
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心と体を満たす「薬膳カフェ杏月」が瑞穂運動場西駅すぐにオープン【名古屋・瑞穂区】
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