「ファンと同じ目線で、アルバムが完成していくのを見届けていた」
――2月から10月まで通してリリースされていた曲が集まっているからか、アルバムを通して聴いてみると、季節を旅した気持ちになりました。特にお気に入りのマイベストソングはなんですか?
宮原さん なんだろう。「Apple」は、これまでに作ってこなかった曲調なので、作っていて面白かったですね。遅めだし、あんまりガッツな感じじゃないし、踊る感じもないし。だから、メロトロンとかストリングスみたいな音を入れて、いつもと違った曲作りだったので、楽しかったです。
柳下さん 僕は「Bluelight」ですね。疾走感のある曲で、20代の頃はよく演奏してたような雰囲気の曲なんですけど、それをあえて今、40代になったこのタイミングでやるっていうことが、逆に新鮮で。これまでより大人な気持ちを若い頃の曲に取り込むようなイメージで向き合いました。勢いはあるけど、どこか落ち着きがあるような曲になったかなと思います。
―—アルバム全体に込めた思いはなんですか?
宮原さん コロナ禍が明けてきたので、暗い曲は入れないように意識していました。でも、底抜けに明るいと逆に暗く見えたりもするので。テンション感を意識しながら、ちょうどいいところを狙って、制作に取り組みました。
――これまでの9カ月間、長い道のりだったと思いますが、振り返ってみていかがですか?
宮原さん すごくやりがいがありましたね。これまでは最初の曲を作ってから、1年ぐらい経って発表されるので。それまで何にも感触を得られずに、曲を作らないといけないので、“これであってんのかな”ってたまに思うんですよ。“これ、いい曲なのかな?”とか変なことも考えてしまって。
――“一年後はどうだろう?”とか。
宮原さん そうそう。でも今回、リリースして制作して、というのをほぼ同時進行でやってみて、昔のミュージシャンってこういう感じだったんだろうなって。一曲ずつ区切っていくから、気持ちもすぐに次の曲にいけるので清々しかったですね。
柳下さん 作り始めたときは、完成したアルバムのイメージは一切ないので、本当に1曲1曲作り上げていく感覚でしたね。聞いてくれているファンの人たちと同じ目線で、アルバムが完成していくのを見届けていたというか。思い出が一つひとつ積み重なっていく感じで、まさに“アルバム”っていう言葉にふさわしいものができました。
――これはもしかしたら今後も…?
宮原さん はい。めっちゃ気に入ったんで、また絶対にやります。
――うれしいです!
宮原さん ありがとうございます。各所からの評判もいいので、安心しています。これからも楽しみにしていてください!
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