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        【10/5(土)名古屋先行公開】舞台は名古屋、歌で物語を紡ぐ映画『はじまりの日』日比遊一監督にインタビュー
        #インタビュー

        2024.10.3thu

        【10/5(土)名古屋先行公開】舞台は名古屋、歌で物語を紡ぐ映画『はじまりの日』日比遊一監督にインタビュー

        伝説のロッカーの再生と、若き歌姫の誕生”を描いた映画『はじまりの日』が、2024年10月5日(土)に「ミッドランドスクエア シネマ」にて名古屋先行公開されます。その後、10月11日(金)より全国でロードショー。

        主役は、「JAYWALK」の元ボーカリストである中村耕一さんと、シンガーの遥海さん。圧倒的な歌唱力と、まるでリアリティを見ているかのような自然な演技力にも注目!また、劇中に名古屋市内の様々な名所が登場するのも見どころです。
        今回は、本作の監督を務めた日比遊一監督にインタビュー。今作に込めた想いや制作秘話などを伺いました。

        歌の力を再認識するミュージカル調の映画を作りたい

        ――映画『はじまりの日』を制作したきっかけは?

        人は、様々な場面で“歌“に救われてきたと感じています。世界中がコロナ禍となったことで、悲しみや天災について考える機会がありました。「自分がどんな方法で世界を元気にできるか」を考えた時、“歌の力を問う映画”を作ろうと思いました。

        ――日比監督にとって、“歌“とは?

        劇中歌の英語の歌詞は、私が作詞しました。主人公が歌うシーンは、セリフの代わりに歌詞で情感を表現しています。歌には言語を超えて、伝わるものがあると信じているので、メロディーや力強い歌声を通じて、主人公の想いを感じ取ってもらいたいです。

        ――非現実的なシーンもありつつ、リアリティさを感じるシーンも多かった印象を受けました。

        この映画は、リアリティがあるからこそ、非現実的なシーンがより鮮やかに、観客皆さんの心に刺さるのではないかと思っています。

        監督が惚れ込んだ二人の主人公

        ――主役の中村耕一さん、遥海さんを抜擢した理由は?

        私は海外生活が長く「JAYWALK」の元ボーカリスト・中村耕一さんのことを知らなかったのですが、初めてライブを拝見した時に歌声はもちろん、愚直でひたむきに活動する様子に心を打たれました。中村さんが今までの活動で培ってきた経験と存在感を信じて、映画の出演をお願いしました。また、演技は初挑戦だったそうですが、歌のシーンはもちろん、彼の人柄が役に深みを与えてくれました。
        遥海さんとは「ソニー・ミュージック」を通じて知り合いましたが、圧倒的な歌唱力に衝撃を受けました。映画の内容を伝えた時に「この役は私自身です!」と目を輝かせて言ってくれて。そんな純粋さにも惹かれて、今回オファーしました。

        ――キャスティングには、名古屋の学生ダンサーを抜擢されたとのことで、地元愛も感じました。

        「中部電力 MIRAI TOWER」で“女”が歌うシーンは、学生ダンサーの皆さんにも協力をしてもらいました。当初は、以前パフォーマンス動画を拝見して感銘を受けた中京大学ダンス部の皆さんにオファーをしてたのですが、最終的に愛知教育大学や岡崎女子大学、岡崎短期女子大学の方々にも出演してもらいました。ダンサーとは丁寧に向き合いたかったので、時間をかけてじっくり取り組みました。多くの学生とともに作品を作ることができて、本当に感謝しています。

        現実とファンタジーが交差する美しい映像へのこだわりが光る

        ――写真家として、映像や演出でこだわったことは?

        この作品は、現実とファンタジーが行き来しているんです。なので2種類のカメラを使い分けて撮影しました。現実世界を演出する時はフィルムカメラを使ったのですが、フィルムならではな風合いはもちろん、何度も撮り直しができないので、緊張感のある画が撮影できました。「中部電力 MIRAI TOWER」で、歌うシーンは、“女”の理想や内面をイメージして、ドローンなども使ったデジタル映像にこだわりました。

        ――デジタル映像で撮影したシーンは、特に迫力を感じました。

        デジタル映像に特に迫力を感じてもらえたのは、全体のバランスが良かったからだと思います。小さなシーンも時間をかけて丁寧に撮影しました。

        ――監督の地元でもある名古屋で撮影をする理由とは?

        名古屋に住んでいた18年間は、外の世界ばかりを見ていました。しかし長い海外生活を経て、現在は名古屋という街が持つ「独特の美しさや温かさ」を強く感じています。自分の故郷なのはもちろんですが、魅力あふれる名古屋を発信する意味があると思っています。

        ――それぞれのスポットをロケ地として選んだ理由は?

        現在「中部電力 MIRAI TOWER」がある場所に、代々日比家が住んでいました。なので思い入れもありますし、名古屋のシンボル的存在なので外せなかったです。また、今池のライブハウス「Bottom Line」は、私が中村さんの歌を初めて聴いた思い出の場所です。

        ――“女”と“男”が暮らしていたアパートはどのようにして見つけたのでしょうか。

        ロケ地は、その映画の「顔」だと思っています。特に主人公たちが暮らすアパートは、物語の中心となる大切な場所。何百ものアパートを見て回りましたが、偶然にも地元の裏道で見つけたアパートにビビッときました。まるで自分の中にあったイメージが具現化したかのように、直感で「ここだ!」と思ったんです。あの場所を見つけた瞬間の感動は、今でも忘れられません。

        ――前作までと今作で、発見や新たに感じたことはありましたか。

        映画を作るたびに、新しい発見と後悔を感じています。しかし、その葛藤があるからこそ、次へと進むエネルギーになってます。

        二人の主人公が歩む“はじまりの日“を見届けて

        日比遊一監督

        ――今後はどんなストーリーの作品を考えているのでしょうか。

        私の頭の中には、常にいくつかの構想が渦を巻いていますが、映画は「作りたいから作れる」というものではないので、新作に向けて活動していくのには多くの要素が必要です。40年の海外経験を生かして、私だからこそ作れる作品をこれからも追い求めていきたいと思っています。

        ――映画『はじまりの日』に込めた思いを教えてください。

        主人公が新たな一歩を踏み出す姿を描いた作品です。人生の転機となる日は誰にもわからないけれど、もしかするとあなたの新しい物語は、もう始まっているのかもしれません。そして、今を取り巻くすべてのことが意味を持ち、間違いではないということを、ストーリーや歌を通じて伝えたいと思います。

        ――ありがとうございました。

        歌手になる夢を持つ“女”と、その可能性を信じた“男”が、互いに成長していく姿を描いた映画『はじまりの日』は、2024年10月5日(土)に「ミッドランドスクエア シネマ」にて名古屋先行上映。10月11日(金)に全国公開を控えています。ぜひ劇場に足を運んでみては。

        はじまりの日

        公開日
        2024年10月5日(土)ミッドランドスクエア シネマにて名古屋先行公開
        10月11日(金)~全国公開
        ※PG12
        監督・脚本・プロデュース
        日比遊一
        出演
        中村耕一、遥海、高岡早紀、山口智充、岡崎紗絵、羽場裕一、尚玄、鈴木美羽、
        宍倉秀磨、秋野暢子、麿赤兒、竹中直人
        公式サイト
        https://hajimarinohi.jp/

        撮影協力「Farm&(ファーム&)」

        問い合わせ
        052-953-4451
        場所
        愛知県名古屋市中区錦3-6-15 THE TOWER HOTEL NAGOYA 1F
        営業時間
        12:00~20:00(4~9月は11:00~21:00)※LOは各30分前
        定休日
        火曜
        駐車場
        なし
        支払方法
        カード・電子マネー可
        Instagram
        @farmand.nagoya
        予算
        昼1000円/夜3000円
        アクセス
        地下鉄「久屋大通駅」より徒歩で約2分

        ※掲載内容は2024年8月時点の情報です
        ※価格はすべて税込み表記です

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        WRITER

        Yuna Hoshikawa

        Yuna Hoshikawa

        愛知県出身。まだまだ未熟なひよっこ編集部。ファッションと旅行が好き。暇を見つけては、お気に入りの洋服を着て、一人旅へ出かけるほど。何事も、思い立ったらすぐ始める派。

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